危険物の第1類から第6類まで

法令

乙4の法令を勉強していると、「第1類」「第2類」「第4類」のような分類が出てきます。

ここで迷いやすいのは、「乙4なのに、なぜ第1類から第6類まで覚える必要があるの?」という点です。

結論からいうと、乙4で詳しく扱う中心は第4類危険物です。ただし、第4類が危険物全体の中でどこに位置づけられているかを知るために、第1類から第6類までの大まかな性質を押さえる必要があります。

全部を同じ深さで暗記しようとすると、かなり大変です。まずは「何が危ないのか」という性質の違いで見ると、分類がかなり整理しやすくなります。

危険物全体の入口から確認したい場合は、上位記事の危険物の基本を最初に整理するもあわせて読むと、法令分野の全体像がつかみやすくなります。

危険物の第1類から第6類までを一言で整理する

危険物の第1類から第6類までは、消防法上の危険物を「どのような危険性を持つか」で分けた分類です。

乙4では、次のように見ると分かりやすいです。

  • 第1類から第6類まで、危険物全体の分類がある
  • 分類の基準は、燃えやすさだけではなく、酸化性・自然発火性・禁水性などの性質も含む
  • 乙4で中心になるのは、第4類の「引火性液体」

つまり、第1類から第6類までは、危険物全体の地図のようなものです。乙4では、その中の第4類を詳しく見ていきます。

危険物は「燃えるもの」だけで分けているわけではない

危険物と聞くと、「燃えやすいもの」をイメージしやすいです。

しかし、消防法上の危険物は、単に燃えるかどうかだけで分類されているわけではありません。

たとえば、第1類や第6類は、それ自体がよく燃えるというより、他の物質の燃焼を助ける性質に注目します。第3類は、空気中で自然に発火したり、水と反応して危険になったりする性質がポイントです。

私も最初は、「危険物=燃えるもの」と考えてしまい、第1類や第6類のイメージがつかみにくく感じました。でも、分類ごとに「何が危ないのか」を見ると、かなり整理しやすくなります。

第1類から第6類までの性質を表で比較する

まずは、危険物の6つの類を一覧で確認します。

類別性質危険性のイメージ乙4での見方
第1類酸化性固体他の物質の燃焼を助ける固体「燃やす側を助ける」と見る
第2類可燃性固体燃えやすい固体固体で燃えやすいもの
第3類自然発火性物質・禁水性物質空気や水と反応して危険になる空気・水との反応に注意
第4類引火性液体液体から出た蒸気に火がつきやすい乙4の中心テーマ
第5類自己反応性物質物質自体が反応して危険になる加熱・衝撃などによる反応をイメージ
第6類酸化性液体他の物質の燃焼を助ける液体第1類の液体版のように見る

ここで大事なのは、6つの類を同じ量で暗記することではありません。乙4では、「第4類は引火性液体」という位置づけをはっきりさせるために、他の類との違いをざっくり押さえます。

第1類と第6類は「酸化性」で考える

第1類と第6類は、どちらも酸化性を持つ危険物です。

酸化性とは、簡単にいうと、他の物質の燃焼を助ける性質です。自分自身が燃料として燃えるというより、周囲の可燃物が燃えやすくなる方向に働くイメージです。

  • 第1類:酸化性固体
  • 第6類:酸化性液体

この2つは、「酸化性」という共通点がありますが、固体か液体かが違います。

乙4では、第1類や第6類の細かい品名まで深追いするより、「酸化性=燃焼を助ける性質」として押さえると十分です。

第2類は燃えやすい固体、第4類は引火性液体

第2類と第4類は、どちらも燃えやすさに関係します。

ただし、ここで混同しやすいのが「固体」と「液体」の違いです。

類別性質見るポイント
第2類可燃性固体燃えやすい固体
第4類引火性液体蒸気に火がつきやすい液体

第4類危険物は、液体そのものだけでなく、液体から発生する蒸気がポイントになります。ガソリンや灯油を学ぶときに、引火点、蒸気、換気、静電気対策が大切になるのはこのためです。

第4類の詳しい性質は、第4類危険物とは何かで確認できます。

第3類は空気や水との反応に注意する

第3類は、自然発火性物質と禁水性物質です。

自然発火性物質は、空気中で自然に発火するおそれがあるものです。禁水性物質は、水と反応して可燃性ガスを発生するなど、水をかけるとかえって危険になるものです。

ここは、水のイメージだけで考えると少し危ないです。火災というと「水で消す」と考えがちですが、危険物の種類によっては、水が危険な反応を引き起こすことがあります。

乙4の中心は第4類ですが、「危険物の種類によって水との相性が違う」という感覚は、消火方法を考えるときにも役立ちます。

第5類は物質そのものが反応しやすい

第5類は、自己反応性物質です。

自己反応性物質は、加熱、衝撃、摩擦などによって、物質自体が分解したり反応したりして危険になる性質があります。

第5類は、燃えるものというより、「その物質自体が不安定で反応しやすい」と考えると分かりやすいです。

乙4では、第5類を詳しく学ぶ必要はありません。ただし、「第5類=自己反応性物質」という組み合わせは、類別の基本として押さえておくと安心です。

第4類危険物は、危険物全体の中で「液体の引火」を担当する

危険物の6分類を見たうえで、乙4に戻ると、第4類の位置づけがはっきりします。

第4類危険物は、引火性液体です。

ガソリン、灯油、軽油、アルコール類など、身近な液体が含まれます。これらは、液体から発生した蒸気に火がつくことで火災につながります。

そのため、第4類を学ぶときは、次のような知識につながります。

  • 引火点
  • 発火点
  • 燃焼範囲
  • 蒸気比重
  • 換気
  • 静電気対策
  • 泡消火・粉末消火・二酸化炭素消火

乙4の勉強では、「第4類=引火性液体」を入口にして、燃焼・消火・火災予防までつなげていくのがコツです。

危険物の類別は、試験でどう問われるか

危険物の第1類から第6類までは、法令の基本問題で問われやすい内容です。

出題されやすい形は、次のようなものです。

  • 第1類から第6類までの性質の組み合わせを問う
  • 第4類危険物が引火性液体であるかを問う
  • 酸化性固体と酸化性液体を入れ替える
  • 可燃性固体と引火性液体を混同させる
  • 自然発火性物質・禁水性物質を別の類に置き換える

問題文では、「第何類か」だけを見るのではなく、「酸化性」「可燃性」「引火性」「自然発火性」「禁水性」「自己反応性」という言葉に注目します。

問題演習をしていると、類別の名前は見たことがあるのに、性質を入れ替えられると迷うことがあります。ここは丸暗記だけでなく、「何が危ないのか」で見ると判断しやすくなります。

第1類から第6類まででひっかかりやすい表現

危険物の類別では、似た言葉の入れ替えがひっかけになりやすいです。

ひっかかりやすい表現どこが迷いやすいか正しい見方
第1類は酸化性液体である第1類と第6類を混同しやすい第1類は酸化性固体、第6類は酸化性液体
第2類は引火性液体である燃えやすい性質だけで判断しやすい第2類は可燃性固体、第4類は引火性液体
第3類は水で安全に消火できるものが多い火災=水で消すと考えやすい第3類には禁水性物質が含まれる
第4類は乙4で中心となる引火性液体である基本事項だが他の類と混同しやすい正しい
第5類は酸化性固体である性質名を入れ替えられやすい第5類は自己反応性物質

試験では、正しそうな言葉を少しだけ入れ替えた選択肢が出ると迷いやすいです。特に「固体・液体」と「酸化性・可燃性・引火性」の組み合わせは、表で整理しておくと安定します。

マナの結論:第1類から第6類までは「何が危ないか」で覚える

危険物の類別は、名前だけを見るとかなり覚えにくいです。

「第1類は酸化性固体、第2類は可燃性固体……」と順番に暗記する方法もありますが、それだけだと選択肢で言葉を入れ替えられたときに迷いやすくなります。

私は、第1類から第6類までを「何が危ないか」で見ると分かりやすいと思います。

  • 第1類:燃焼を助ける固体
  • 第2類:燃えやすい固体
  • 第3類:空気や水との反応が危ない
  • 第4類:蒸気に火がつきやすい液体
  • 第5類:物質そのものが反応しやすい
  • 第6類:燃焼を助ける液体

試験で使うなら、まず「第4類=引火性液体」を確実にします。そのうえで、第1類と第6類は酸化性、第2類は可燃性固体、第3類は自然発火性・禁水性、第5類は自己反応性と整理すると、選択肢を見分けやすくなります。

ガソリンや灯油は、第4類の性質を考える入口になる

第1類から第6類までを学ぶ目的は、最終的には第4類危険物の理解につなげることです。

ガソリンや灯油は、身近な第4類危険物です。これらは液体ですが、火災で特に問題になるのは、液体から発生する蒸気です。

たとえばガソリンスタンドでは、火気厳禁、静電気対策、換気、漏えい対策などが重視されます。これは、第4類危険物が引火性液体であり、蒸気に火がつく危険があるためです。

こうして見ると、危険物の類別はただの暗記ではありません。危険物取扱のルールや火災予防の意味を理解するための土台になります。

まずは第4類を中心に、他の類は違いで押さえる

乙4試験では、第1類から第6類までのすべてを同じ深さで学ぶ必要はありません。

まずは、次の順番で整理すると学習しやすくなります。

  1. 危険物は第1類から第6類までに分かれる
  2. 乙4で中心になるのは第4類危険物
  3. 第4類は引火性液体
  4. 他の類は、第4類との違いを中心に押さえる

特に、最初の段階では「第何類=何性か」を問題文で判断できれば十分です。各類の細かい品名や詳細な性質まで一気に追いかけると、かえって混乱しやすくなります。

危険物の類別を理解したら、第4類危険物へ進む

危険物の第1類から第6類までを整理できたら、次は乙4の中心である第4類危険物を詳しく見ていきます。

まず、危険物の定義そのものに戻りたい場合は、危険物とは何かを確認すると、消防法上の危険物の意味が整理できます。

第4類の性質に進む場合は、第4類危険物とは何かで、引火性液体、蒸気、引火の考え方につなげると分かりやすいです。

知識を確認したい場合は、危険物の基本の練習問題で、危険物の定義・類別・第4類の位置づけを問題形式でチェックしておくと安心です。

ミニ問題:危険物の類別を確認する

次のうち、危険物の類別と性質の組み合わせとして正しいものはどれですか。

  1. 第1類危険物:酸化性液体
  2. 第2類危険物:引火性液体
  3. 第3類危険物:自然発火性物質・禁水性物質
  4. 第6類危険物:自己反応性物質

解答と解説を見る

正解:3

第3類危険物は、自然発火性物質・禁水性物質です。空気中で自然に発火したり、水と反応して危険になったりする性質に注目します。

1は誤りです。第1類は酸化性固体です。酸化性液体は第6類です。

2も誤りです。第2類は可燃性固体です。引火性液体は第4類です。

4も誤りです。第6類は酸化性液体です。自己反応性物質は第5類です。

この問題では、「性質名」と「固体・液体」の組み合わせを見ることが判断基準になります。特に第1類と第6類、第2類と第4類は入れ替えに注意します。

まとめ:危険物の第1類から第6類までは、第4類の位置づけを知るために整理する

危険物の第1類から第6類までは、消防法上の危険物を性質ごとに分けた分類です。

乙4では、第4類危険物である引火性液体を中心に学びます。ただし、第4類だけをいきなり覚えるより、危険物全体の中で第4類がどの位置にあるのかを知っておくと、法令の理解が安定します。

最初は、次の組み合わせを押さえれば大丈夫です。

  • 第1類:酸化性固体
  • 第2類:可燃性固体
  • 第3類:自然発火性物質・禁水性物質
  • 第4類:引火性液体
  • 第5類:自己反応性物質
  • 第6類:酸化性液体

そして、乙4では「第4類=引火性液体」を軸に、ガソリンや灯油などの危険性、引火、蒸気、静電気、消火方法へつなげて考えることが大切です。

次は、第4類危険物とは何かに進むと、乙4の中心テーマがより具体的に見えてきます。

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