スパークリング日本酒とは?甘口だけじゃない“和のシャンパン”の魅力をやさしく解説

日本酒のある暮らし

「日本酒に炭酸なんて合うの?」
そんなふうに思ったことはありませんか?

実は近年、日本酒の新しいスタイルとして注目されているのが「スパークリング日本酒」。その名の通り、シュワっと泡立つ発泡性のある日本酒で、まるでシャンパンのような華やかさと軽やかさが特徴です。

日本酒の魅力を新しい形で楽しめるこのお酒は、初心者の方やアルコールに弱い方にもやさしい存在として人気が広がっています。この記事では、スパークリング日本酒の定義からおすすめの銘柄、楽しみ方、そしてシャンパンとの違いまで、マナがやさしくご紹介します。

スパークリング日本酒とは?

スパークリング日本酒とは、炭酸ガスを含んだ発泡性のある日本酒のこと。日本語では「発泡清酒」や「発泡日本酒」と呼ばれることもあります。一般的な日本酒に比べて、アルコール度数は5〜12%程度と低め。甘口タイプが多く、飲みやすいのが特徴です。

この飲みやすさと爽快感が、多くの人の心をつかんでいます。見た目も味も華やかで、乾杯のシーンやホームパーティーにもぴったり。最近では辛口タイプや、にごり酒のスパークリングなど、バリエーションも増えています。

スパークリング日本酒の3つのタイプ

  • 瓶内二次発酵タイプ:シャンパンと同じく、瓶の中で再発酵させることで自然な炭酸を生み出す本格派。きめ細かな泡と繊細な味わいが魅力。
  • 炭酸ガス注入タイプ:完成した日本酒に炭酸を加える手軽なタイプ。価格が手ごろで、コンビニなどでも手に入りやすい。
  • 活性にごりタイプ:酵母が生きたまま瓶詰めされ、発酵によって自然に炭酸が発生。とろりとした口当たりと、個性的な風味が楽しめます。

オンラインで買えるおすすめ銘柄7選

銘柄特徴アルコール度数
澪(みお)甘口・低アルコール・フルーティーで初心者にも人気約5%
すず音きめ細かい泡と上品な甘さ。1998年発売のロングセラー約5%
久保田 スパークリング爽やかな香りとやや辛口の大人テイスト約12%
獺祭 スパークリング45米の旨味がしっかり。やや高アルコール14〜16%
白鶴 淡雪スパークリングシトラスの香りと軽快な飲み口で気軽に楽しめる約5%
真澄 ORIGARAMI瓶内発酵+にごりの濃厚な味わい不明
HINEMOS シチジ甘酸っぱくフルーティーな微炭酸。パッケージもおしゃれ不明

美味しく飲むための温度とグラス

スパークリング日本酒はしっかり冷やして飲むのが基本。おすすめの温度は5〜8℃程度。グラスも冷やしておくと、泡立ちや香りが引き立ちます。

グラスは、シャンパングラスやフルートグラスがよく使われます。細長い形状が炭酸を逃がしにくく、立ち上る泡を美しく見せてくれます。カジュアルな飲み方ならワイングラスでもOK。にごりタイプは、陶器のぐい呑みもおすすめです。

料理との相性は?

スパークリング日本酒は、軽めの和食や洋食、さらにはデザートまで幅広く合わせられるのが魅力です。

  • お刺身や寿司
  • 天ぷらやフライドチキン
  • シーザーサラダやチーズ
  • ピザやトマト系パスタ
  • ショートケーキやチョコレート

炭酸が口の中をさっぱりさせてくれるので、油っぽい料理との相性も抜群です。

シャンパンとの違い

項目スパークリング日本酒シャンパン
原料米、米麹、水ブドウ
アルコール度数5〜12%(銘柄により)約11〜12%
味わい甘口〜やや辛口、米の旨味酸味・酵母香が主体
文化的背景和食文化との融合フランス・シャンパーニュ地方の伝統

どちらも特別な日の乾杯にふさわしい飲み物ですが、スパークリング日本酒はより親しみやすく、日常にも取り入れやすい存在と言えるでしょう。

まとめ|スパークリング日本酒で日本酒の新しい扉を

スパークリング日本酒は、伝統的な日本酒の技と現代のライフスタイルが融合した、新しい時代の日本酒です。

飲みやすさ、華やかさ、多様な料理との相性、そして豊富なバリエーション。
日本酒にちょっと距離を感じていた人も、まずは一本、冷やしてグラスに注いでみてください。

きっと、「日本酒って、こんなに楽しいんだ」と感じていただけるはずです。

一緒に、あなたの“日本酒のある暮らし”を少しずつ広げていきましょう。

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