インテリアの色彩を整理する:表色系・トーン・色の効果・配色の4テーマと覚える順番

インテリアの色彩は、表色系(マンセル)・PCCSのトーン・色の効果・配色の4テーマで整理すると、全体像がつかめます。このページでは、4つの要点、覚える順番、確認問題3問をまとめました。迷ったら、このページに戻ってきてくださいね。

分野の入口:インテリア計画でまず押さえること

色彩の4テーマを比べてみよう

まずは、4つのテーマを表で比べます。

テーマ何を整理するか試験での問われ方
表色系(マンセル)色を、色相・明度・彩度の3つの属性で記号にして表す方法記号の読み取りと、3つの属性の意味を答える
PCCSのトーン明度と彩度を組み合わせた「色の調子」を、12種類に分けた考え方トーンの名前と略号、トーン図での位置関係を答える
色の効果色の「見え方・感じ方」(暖色・寒色、対比、面積効果など)現象の説明と名前を結びつける
配色色の組み合わせ方と、使う量の割合配色の型の区別と、ベース・アソート・アクセントの役割を答える

色彩の分野は、「記号で表す」「調子で整理する」「見え方を知る」「組み合わせて使う」という流れでつながっています。

まず押さえたい「色相環」

どのテーマでも出てくるのが色相環です。色相環とは、要するに「色相を輪にして並べたもの」ということです。

赤・黄赤・黄・黄緑・緑・青緑・青・青紫・紫・赤紫の10色相を、色名と記号つきで環状に並べた図。

※色は画面表示用の近似です。

向かい合う位置の色どうしは、補色(色相環で向かい合う色)の目安です。配色や色の効果の理解にも使うので、この輪のイメージを持っておきましょう。

覚える順番はこの4ステップ

独学では、次の順番で進めると迷いにくくなります。

順番テーマこの順番にする理由
1マンセル表色系色相・明度・彩度という「物差し」を最初に持つと、あとの用語が理解しやすい
2PCCSのトーン明度と彩度を組み合わせた「トーン」という考え方(マンセルとは別の体系)。三属性の考え方を持ってから学ぶと位置づけが分かりやすい
3色の心理効果と対比明るさや鮮やかさの言葉を使って、色の見え方を説明できるようになる
4配色の基本ここまでの知識を使って、色の組み合わせと比率を考える

各テーマの記事への案内

詳しい説明は、テーマごとの記事にまとめています。

テーマ記事ひとこと紹介
表色系マンセル表色系3つの属性と、「5R 4/14」などの記号の読み方
トーンPCCSのトーン12のトーンの名前・略号と、トーン図の見方
色の効果色の心理効果と対比暖色・寒色、進出・後退、対比、面積効果
配色配色の基本同一・類似・対照の配色と、使う量の目安

試験での問われ方のポイント

色彩の分野で、特に取り違えやすいのは次の3つです。

  • 記号と意味の対応:マンセルの「色相 明度/彩度」の順番、PCCSのトーン名と略号
  • 「見え方」と「使い方」の区別:対比や面積効果は見え方の話、配色は使い方の話
  • 似た用語の区別:進出(距離)と膨張(大きさ)、明度対比・彩度対比・補色対比

次に読む

  • マンセル表色系:まず、色を表す3つの属性と記号の読み方から始めましょう。

確認問題3問

学んだ内容を、3問で確かめてみましょう。答えは折りたたんであります。

問1(マンセル)

マンセル記号「5R 4/14」の読み取りとして、正しいものはどれでしょう。

  • ① 色相5R、明度4、彩度14
  • ② 色相5R、明度14、彩度4
  • ③ 色相5R、明度4、彩度は記号に表れない
  • ④ 色相5R、彩度4、明度14
答えと解説

正解:①

正解の理由:有彩色は「色相 明度/彩度」の順に書きます。5Rが色相、スラッシュの左の4が明度、右の14が彩度です。

他の選択肢が違う理由

  • ②:明度と彩度が入れ替わっています。取り違えやすいところです。
  • ③:マンセル記号には、色相・明度・彩度の3つがすべて表れます。彩度は、スラッシュの右の数字です。
  • ④:明度と彩度が入れ替わったうえ、彩度と明度の数の読み方も逆です。左が明度、右が彩度です。

復習先:マンセル表色系

問2(PCCS)

PCCSのトーンの説明として、正しいものはどれでしょう。

  • ① 色相と明度を組み合わせた概念
  • ② 明度と彩度を組み合わせた、色の調子
  • ③ 色相・明度・彩度のすべてを1つにまとめた概念
  • ④ 彩度だけを段階に分けた概念
答えと解説

正解:②

正解の理由:トーンは、明度と彩度を組み合わせた「色の調子」です。同じトーンなら、色相が違っても似た印象になります。

他の選択肢が違う理由

  • ①・③:トーンに色相は含みません。色相は、トーンとは別の系統です。
  • ④:彩度だけでなく、明度も組み合わせた概念です。

復習先:PCCSのトーン

問3(色の効果)

同じ位置にあっても、暖色系の色のほうが寒色系の色より近くにあるように見える効果は、どれでしょう。

  • ① 進出効果(進出色)
  • ② 膨張効果
  • ③ 明度対比
  • ④ 面積効果
答えと解説

正解:①

正解の理由:暖色や明るい色が、実際より近くに見える効果を、進出効果(進出色)といいます。

他の選択肢が違う理由

  • ②:膨張効果は、色が大きく見える効果で、距離の感じ方ではありません。
  • ③:明度対比は、背景の影響で、中の色の明るさが違って見える現象です。
  • ④:面積効果は、面積の大きさによって色の見え方が変わる現象です。

復習先:色の心理効果と対比

練習問題へ

さらに問題を解きたい方は、4テーマすべてを含む7問が用意されています。

このテーマの練習問題:色彩の練習問題

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