性質・消火は、乙4らしさが一番出る分野です。ガソリン、灯油、アルコール類など第4類危険物の性質と消火方法を学びます。覚えることは多いですが、物理・化学とつなげると理解が速くなります。私自身、この分野は「やっただけできる」実感がありました。
この練習問題では、第4類の分類・性質・火災予防・消火方法を9問で確認します。正解だけでなく、誤りの選択肢がなぜ違うのかまで整理していきます。
問題に入る前に、性質・消火の判断基準を確認する
- 分類:特殊引火物・第1〜第4石油類・アルコール類・動植物油類。引火点で危険性を見る。
- 共通性質:引火性液体、蒸気は空気より重い、多くは水より軽く非水溶性、静電気がたまりやすい。
- 火災予防:火気厳禁・換気・静電気対策。
- 消火:窒息が中心(泡・粉末・二酸化炭素)。棒状注水は不適。
乙4の性質・消火を問題で確認する
問題1:第4類危険物の分類として正しいものはどれか
次のうち、第4類危険物の分類として正しいものはどれですか。
- 特殊引火物、第1石油類、アルコール類、第2石油類、第3石油類、第4石油類、動植物油類
- 酸化性液体、可燃性液体、自然発火性液体、禁水性液体
- ガソリン類、灯油類、軽油類、重油類
- 水溶性液体と非水溶性液体の2種類のみ
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正解:1
第4類危険物は、特殊引火物・第1石油類・アルコール類・第2石油類・第3石油類・第4石油類・動植物油類に分けられます。分類名と代表物品、引火点の関係がよく問われます。
2は誤り。第1類〜第6類の性質を混ぜた説明で、第4類の中の分類ではありません。
3も誤り。代表物品を並べただけで分類名ではありません。
4も誤り。水溶性・非水溶性は大切な視点ですが分類そのものではありません。
問題2:特殊引火物の説明として正しいものはどれか
次のうち、特殊引火物の説明として正しいものはどれですか。
- 第4類の中では引火点が高く、最も安全なグループである。
- ジエチルエーテルや二硫化炭素などで、引火点が非常に低く危険性が高い。
- 常温では固体で、加熱しないと危険はない。
- 指定数量は第4類の中で最も大きい。
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正解:2
特殊引火物はジエチルエーテルや二硫化炭素などで、引火点が非常に低く、発火点も低いものが多く、第4類で危険性が高いグループです。
1は誤り。引火点が高く安全なのは第3・第4石油類側です。
3も誤り。第4類はすべて液体で、常温でも蒸気を出し危険です。
4も誤り。特殊引火物の指定数量は50Lで第4類で最小です。
問題3:ガソリン(第1石油類)の説明として正しいものはどれか
次のうち、ガソリンの説明として正しいものはどれですか。
- 引火点が高く、常温では引火しにくい。
- 引火点が低く(おおむね-40℃以下)、常温でも引火しやすい。
- 水によく溶けるため、水で薄めれば安全になる。
- 蒸気は空気より軽く、天井付近にたまる。
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正解:2
ガソリンは第1石油類で、引火点が非常に低く(おおむね-40℃以下)、常温でも引火しやすい代表的な危険物です。
1は誤り。引火点は低く常温でも危険です。
3も誤り。非水溶性で水に溶けず、水で薄めても安全になりません。
4も誤り。蒸気は空気より重く、低い場所にたまります。
問題4:アルコール類の消火について正しいものはどれか
次のうち、アルコール類(水溶性)の火災の消火について正しいものはどれですか。
- ふつうの泡消火剤(水成膜泡など)が最も効果的である。
- 水溶性液体用泡消火剤(耐アルコール泡)を使う必要がある。
- 棒状の水をかけるのが最も安全である。
- 消火の必要はなく、放置してよい。
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正解:2
アルコール類は水溶性のため、ふつうの泡は溶けて消えます。水溶性液体用泡消火剤(耐アルコール泡)を使う必要があります。
1は誤り。ふつうの泡は水溶性液体では壊れ効果が落ちます。
3も誤り。棒状注水は火面を広げるおそれがあり一般に不適です。
4も誤り。放置は危険です。適切な消火剤で消します。
問題5:灯油・軽油(第2石油類)の説明として正しいものはどれか
次のうち、灯油・軽油の説明として正しいものはどれですか。
- ガソリンより引火点が低く、より引火しやすい。
- 引火点はガソリンより高いが、加熱されると引火の危険がある。
- 水によく溶けるので、火災時は水が最適である。
- 常温で気体になり、蒸気が発生しない。
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正解:2
灯油・軽油は第2石油類で、引火点はガソリンより高いものの、加熱や霧状化で引火の危険があります。
1は誤り。引火点はガソリンより高いです。
3も誤り。非水溶性で水に溶けず、水で消すと広がるおそれがあります。
4も誤り。液体であり、加熱で可燃性蒸気を発生します。
問題6:動植物油類の危険性について正しいものはどれか
次のうち、動植物油類の危険性の説明として正しいものはどれですか。
- 引火点が低く、常温でも簡単に引火する。
- 乾性油は、布などにしみ込むと自然発火することがある。
- まったく燃えないので危険物ではない。
- 水より重く、必ず水に沈む。
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正解:2
動植物油類のうち乾性油(ヨウ素価が高いもの)は、布や紙にしみ込んで空気に触れると酸化熱がこもり自然発火することがあります。油のしみた布の放置が典型例です。
1は誤り。動植物油類は引火点が高め(250℃未満)で常温で簡単には引火しません。
3も誤り。第4類危険物であり燃えないわけではありません。
4も誤り。多くは水より軽く水に浮きます。
問題7:第4類危険物の火災予防について正しいものはどれか
次のうち、第4類危険物の火災予防として正しいものはどれですか。
- 可燃性蒸気がたまらないよう換気し、火気を近づけない。
- 密閉して換気しないほうが安全である。
- 静電気は関係ないので、対策は不要である。
- 蒸気は上にたまるので、床付近の換気だけでよい。
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正解:1
第4類の火災予防の基本は、換気して可燃性蒸気をためない・火気を近づけない・静電気対策をすることです。
2は誤り。換気しないと蒸気がたまり危険です。
3も誤り。静電気の火花は点火源になるため対策が必要です。
4も誤り。第4類の蒸気は低い場所にたまるので低所の換気が重要です。
問題8:第4類危険物の消火方法について正しいものはどれか
次のうち、第4類危険物の火災の消火方法として最も適切なものはどれですか。
- 棒状の水を大量にかけて冷やすのが最適である。
- 泡・粉末・二酸化炭素などで、酸素を断つ窒息消火が有効である。
- そのまま燃やし切るのが安全である。
- 可燃物を足して一気に燃やすと早く消える。
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正解:2
第4類危険物の火災には、泡・粉末・二酸化炭素などによる窒息消火が有効です。燃焼面を覆って酸素を断ちます。
1は誤り。棒状注水は水に浮く第4類では燃えている液を広げるおそれがあり一般に不適です。
3も誤り。放置・燃やし切りは危険です。
4も誤り。可燃物を足すのは消火ではありません。
問題9:ガソリンと灯油の危険性の比較について正しいものはどれか
次のうち、ガソリンと灯油の危険性の比較として正しいものはどれですか。
- 灯油のほうが引火点が低く、常温でより引火しやすい。
- ガソリンのほうが引火点が低く、常温でより引火しやすい。
- どちらも引火点は同じである。
- 灯油は不燃性なので、危険性はまったくない。
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正解:2
ガソリン(引火点おおむね-40℃以下)は、灯油(引火点約40℃以上)より引火点が低く、常温でより引火しやすいです。
1は誤り。引火点が低いのはガソリンです。
3も誤り。両者の引火点は大きく異なります。
4も誤り。灯油も引火性液体で、加熱等で引火の危険があります。
この分野で出やすい問題と考え方
性質・消火では、分類名と代表物品、引火点の関係が軸になります。特に「水で消せるか」「どの泡を使うか」「蒸気は重いか」「動植物油の自然発火」は定番です。物理・化学で学ぶ引火点や消火の4原理とつなげると判断しやすくなります。
| 混同しやすい言葉 | 見るポイント | 試験での注意 |
|---|---|---|
| 特殊引火物 | 引火点が最も低い・危険 | 指定数量50L(最小) |
| ガソリン/灯油 | 引火点の低さ=危険性 | ガソリンのほうが危険 |
| 水溶性の消火 | 耐アルコール泡が必要 | ふつうの泡は溶けて消える |
| 棒状注水 | 水に浮いて広がる | 第4類には一般に不適 |
| 動植物油類 | 乾性油は自然発火の危険 | 「燃えない」は誤り |
| 蒸気の重さ | 空気より重い・低所滞留 | 低所の換気が重要 |
私は、性質・消火を「ガソリン・灯油・アルコールを軸に、引火点と消火方法をセットで覚える」と整理したら定着しました。よく出るものから固めるのが近道です。
もう一度確認したい関連知識
問題1で分類に迷った人は「第4類危険物でまず押さえること」を、消火で迷った人は物理・化学の消火の原理も合わせて確認すると整理できます。


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