指定数量は、乙4の法令で最頻出のテーマです。数字を覚えるだけでなく、倍数の計算や、複数の危険物を合わせたときの判定まで問われます。私も最初は数字が多くて混乱しましたが、「指定数量は規制が変わる境目」「倍数=貯蔵量÷指定数量」と押さえたら解けるようになりました。
この練習問題では、指定数量の計算パターンを9問で確認します。数字と計算の考え方をセットで身につけましょう。数値は改正され得るため、最終確認は最新の法令で行ってください。
問題に入る前に、指定数量の考え方を確認する
まず、第4類の代表的な指定数量(非水溶性)を押さえます。水溶性は非水溶性の2倍が基本です。
| 分類 | 指定数量(非水溶性) | 代表例 |
|---|---|---|
| 特殊引火物 | 50L | ジエチルエーテル、二硫化炭素 |
| 第1石油類 | 200L(水溶性400L) | ガソリン、アセトン(水溶性) |
| アルコール類 | 400L | エタノール、メタノール |
| 第2石油類 | 1,000L(水溶性2,000L) | 灯油、軽油 |
| 第3石油類 | 2,000L(水溶性4,000L) | 重油 |
| 第4石油類 | 6,000L | ギヤー油、シリンダー油 |
| 動植物油類 | 10,000L | 菜種油など |
計算のルールは2つです。①倍数=貯蔵量÷指定数量。②複数あるときは、それぞれの倍数を合計する。合計が1以上なら「指定数量以上」で消防法(製造所等)の規制対象になります。
指定数量を問題で確認する
問題1:指定数量の倍数の求め方として正しいものはどれか
次のうち、指定数量の倍数の求め方として正しいものはどれですか。
- 指定数量 ÷ 貯蔵量
- 貯蔵量 ÷ 指定数量
- 貯蔵量 × 指定数量
- 貯蔵量 - 指定数量
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正解:2
指定数量の倍数は貯蔵量 ÷ 指定数量で求めます。例:ガソリン(200L)を400L貯蔵→400÷200=2倍。
1・3・4は計算が誤りです。割る順番に注意しましょう。
問題2:ガソリン200Lの指定数量の倍数はいくらか
ガソリン(指定数量200L)を200L貯蔵した場合、指定数量の倍数はいくらですか。
- 0.5倍
- 1倍
- 2倍
- 200倍
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正解:2
200 ÷ 200 = 1倍。ちょうど指定数量に等しく「指定数量以上」(1以上)にあたり、消防法の規制対象です。ガソリンの200Lは最頻出です。
問題3:ガソリン100Lは指定数量以上か未満か
ガソリン(指定数量200L)を100L貯蔵した場合の説明として正しいものはどれですか。
- 倍数は0.5倍で、指定数量未満である。
- 倍数は0.5倍で、指定数量以上である。
- 倍数は2倍で、指定数量以上である。
- 倍数は1倍で、指定数量以上である。
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正解:1
100 ÷ 200 = 0.5倍で1未満なので指定数量未満。指定数量未満は消防法ではなく市町村条例で規制されます。
問題4:灯油2,000Lの指定数量の倍数はいくらか
灯油(第2石油類・非水溶性、指定数量1,000L)を2,000L貯蔵した場合、倍数はいくらですか。
- 0.5倍
- 1倍
- 2倍
- 20倍
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正解:3
2,000 ÷ 1,000 = 2倍。灯油・軽油は第2石油類(非水溶性)で指定数量1,000L。ガソリンの200Lと混同しないように。
問題5:複数の危険物を貯蔵したときの倍数はいくらか
ガソリン100Lと灯油500Lを同じ場所で貯蔵した場合、指定数量の倍数の合計はいくらですか。(ガソリン200L、灯油1,000L)
- 0.5倍
- 1倍
- 1.5倍
- 6倍
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正解:2
倍数を出して合計します。ガソリン:100÷200=0.5倍。灯油:500÷1,000=0.5倍。合計=1倍。合計1以上なので全体として指定数量以上です。量ではなく倍数を足すのがポイント。
問題6:水溶性のアセトン400Lの倍数はいくらか
アセトン(第1石油類・水溶性)を400L貯蔵した場合、倍数はいくらですか。
- 0.5倍
- 1倍
- 2倍
- 4倍
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正解:2
アセトンは第1石油類の水溶性で指定数量は400L(水溶性は非水溶性の2倍。200L→400L)。400 ÷ 400 = 1倍です。
ガソリンと同じ200Lで計算すると400÷200=2倍としてしまい誤り(選択肢3)。水溶性は2倍を忘れないこと。
問題7:動植物油類10,000Lの倍数はいくらか
動植物油類(指定数量10,000L)を10,000L貯蔵した場合、倍数はいくらですか。
- 0.1倍
- 1倍
- 10倍
- 100倍
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正解:2
10,000 ÷ 10,000 = 1倍。動植物油類は指定数量が10,000Lと大きく、第4類で最も多くの量まで規制がかからないグループです。
問題8:指定数量以上と未満で何が変わるか
次のうち、指定数量以上と未満の違いの説明として正しいものはどれですか。
- 指定数量以上は市町村条例、未満は消防法で規制される。
- 指定数量以上は消防法(製造所等)、未満は市町村条例で規制される。
- 指定数量以上でも未満でも、規制はまったく同じである。
- 指定数量未満なら、まったく規制を受けない。
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正解:2
指定数量以上は消防法で製造所等として規制され、未満は市町村条例(少量危険物)で規制されます。指定数量は規制が切り替わる境目です。
1は逆、3は内容が変わる、4は未満でも条例規制を受けるため、いずれも誤りです。
問題9:ガソリン400Lと軽油1,000Lの合計倍数はいくらか
ガソリン400Lと軽油1,000Lを同じ場所で貯蔵した場合、指定数量の倍数の合計はいくらですか。(ガソリン200L、軽油1,000L)
- 1倍
- 2倍
- 3倍
- 5倍
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正解:3
ガソリン:400÷200=2倍。軽油:1,000÷1,000=1倍。合計=2+1=3倍。複数の危険物は倍数を出して合計します。
この分野で出やすい問題と考え方
指定数量は、①数値、②倍数の計算(貯蔵量÷指定数量)、③複数のときの合計(倍数を足す)、④以上・未満の判定、の4パターンが定番です。ガソリン200Lと灯油・軽油1,000Lの混同、水溶性の2倍忘れに注意します。
| まちがえやすい点 | 正しい考え方 |
|---|---|
| 倍数の計算 | 貯蔵量 ÷ 指定数量(割る順番に注意) |
| 複数の危険物 | 量ではなく、倍数を合計する |
| 水溶性の指定数量 | 非水溶性の2倍(例:第1石油類200→400) |
| ガソリンと灯油 | ガソリン200L/灯油・軽油1,000L |
| 以上・未満 | 倍数1以上=消防法/未満=市町村条例 |
私は、指定数量は「数字の暗記」と「倍数の計算」を分けて練習したら安定しました。まず数字を表で覚え、次に計算問題で手を動かすのがおすすめです。
もう一度確認したい関連知識
数値があいまいな人は「第4類危険物の指定数量」を、計算の手順で迷った人は「指定数量の倍率算出方法」を先に確認するとよいです。


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