日本の住まいの歴史を整理する:寝殿造からnDKまでの流れ

日本の住まいの歴史は、寝殿造 → 書院造 → 数寄屋造 → 戦前の洋風化 → 戦後の公団住宅とnDKの順に、流れで覚えると整理しやすくなります。このページでは、時代ごとの要点と、個別の記事への案内、確認問題3問をまとめました。迷ったら、このページに戻ってきてくださいね。

分野の入口:ICの仕事と歴史でまず押さえること

時代ごとの住まいの要点(年表)

平安時代の寝殿造から、書院造、数寄屋造、明治から戦前の洋風の取り入れ、戦後のDKと公団住宅、1960年代以降のnDK・nLDKまでを、時代順に並べた年表。
時代の目安様式・住宅要点
平安時代寝殿造貴族の住宅。板敷が基本で、畳は部分的に置く。御簾・几帳・屏風で仕切る
室町〜桃山時代書院造武家の住宅。畳を敷きつめ、襖・障子で仕切る。床の間・違い棚・付書院などの座敷飾りを備える
桃山〜江戸時代の初め数寄屋造茶室の手法を取り入れた住宅。装飾を抑え、床の間や棚の型にとらわれない
明治〜戦前洋風の取り入れ中廊下型、居間中心型の住宅が広まった
戦後食寝分離・DK・公団住宅1951年にDKが導入され、1955年に日本住宅公団が設立された。2DKが基本の型
1960年代以降nDK・nLDK公団住宅から民間の住宅へ広がった

時代の年は、目安です。資料によって、始まりと終わりの年が異なります。

この年表は、平安時代の寝殿造から始めています。審査基準は「古代から現代まで」とされていますが、古代(竪穴住居など)、鎌倉時代、江戸時代の民家(町家・農家)は、このサイトでは扱っていません。範囲の広さは、協会の教材で確認してください。

個別記事へのリンク

詳しい説明は、テーマごとの記事にまとめています。

記事ひとこと紹介
寝殿造・書院造・数寄屋造の違い3様式の時代・床・間仕切り・特徴・代表例と、床の間・違い棚などの座敷飾り
近代から現代の住宅中廊下型・居間中心型から、公団住宅・nDKの成立、建築家と作品まで

試験での問われ方のポイント

日本の住まいの歴史で、特に取り違えやすいのは次の3つです。

  • 寝殿造と書院造の違い:床(板敷に置畳か、畳敷きつめか)と間仕切り(御簾・几帳か、襖・障子か)
  • 書院造と数寄屋造の違い:座敷飾りを備えた格式のある形か、装飾を抑えて型にとらわれない形か
  • 戦前と戦後の住宅の区別:中廊下型・居間中心型は戦前、食寝分離・DK・nDKは戦後

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確認問題3問

学んだ内容を、3問で確かめてみましょう。答えは折りたたんであります。

問1(書院造)

畳を敷きつめ、襖や障子で部屋を仕切り、床の間・違い棚・付書院などの座敷飾りを備えた住宅の様式は、どれでしょう。

  • ① 寝殿造
  • ② 書院造
  • ③ 数寄屋造
  • ④ 書院造のあとに成立した寝殿造
答えと解説

正解:②

正解の理由:畳の敷きつめと、座敷飾りを備える点は、室町時代に始まり桃山時代に完成した武家の住宅、書院造の特徴です。

他の選択肢が違う理由

  • ①:寝殿造は、板敷が基本で、畳は部分的に置きました。取り違えやすいところです。
  • ③:数寄屋造は、茶室の手法を取り入れ、装飾を抑えた様式です。
  • ④:寝殿造は、書院造より前の平安時代の様式です。時代の順番を取り違えないようにしましょう。

復習先:寝殿造・書院造・数寄屋造の違い

問2(寝殿造)

寝殿造の説明として、正しいものはどれでしょう。

  • ① 畳を敷きつめ、襖や障子で仕切った
  • ② 板敷が基本で、畳は部分的に置き、御簾や几帳で仕切った
  • ③ 丸太や面皮の柱を使い、装飾を抑えた
  • ④ 廊下で各室を結び、洋風の居間を中心に置いた
答えと解説

正解:②

正解の理由:寝殿造は、平安時代の貴族の住宅です。室内は板敷が基本で、畳は座の場所に部分的に置きました。間仕切りは、御簾や几帳などの動かせるものです。

他の選択肢が違う理由

  • ①:畳の敷きつめと、襖・障子による仕切りは、書院造の特徴です。
  • ③:丸太や面皮の柱で装飾を抑えるのは、数寄屋造の特徴です。
  • ④:廊下で各室を結ぶ中廊下型や、洋風の居間を中心に置く居間中心型は、戦前の住宅の型です。

復習先:寝殿造・書院造・数寄屋造の違い

問3(戦後の住宅)

戦後の日本の住宅の説明として、正しいものはどれでしょう。

  • ① 日本住宅公団は、1955年に設立され、2DKを基本の型とした
  • ② 中廊下型は、戦後の公団住宅で成立した
  • ③ 居間中心型は、戦後の食寝分離のために考えられた
  • ④ 食寝分離は、書院造で確立した
答えと解説

正解:①

正解の理由:日本住宅公団は、戦後の住宅不足への対策として1955年に設立され、居室2部屋とDKの2DKを基本の型としました。DKは、食事の場と台所を一体にした空間で、食寝分離(食事の場所と寝る場所を分けること)にいかされました。

他の選択肢が違う理由

  • ②:中廊下型は、大正初期に成立した、戦前の住宅の型です。
  • ③:居間中心型は、大正末期から戦前に広まった洋風の住宅の型です。食寝分離とは別の流れです。
  • ④:食寝分離は、戦前から西山夘三が主張し、戦後の公団住宅で実現が進められた考え方です。書院造とは関係がありません。

復習先:近代から現代の住宅

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このテーマの練習問題:日本の住まいの歴史の練習問題

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