個人情報と生成AIの関係

生成AIの気をつけること

「ChatGPTに自分の名前を入力しても大丈夫?」「履歴書の添削をAIに頼みたいけど、個人情報が心配……」

生成AIが便利になるにつれて、こうした不安を感じる人も増えています。

この記事では、個人情報と生成AIの関係をやさしく整理し、安心して使うための考え方を説明します。

そもそも「個人情報」とは何か

個人情報とは、特定の個人を識別できる情報のことです。日本の個人情報保護法では、次のようなものが該当します。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 住所
  • 電話番号、メールアドレス
  • 顔写真
  • マイナンバー

また、単独では個人を特定できなくても、他の情報と組み合わせると個人が特定できる場合も、個人情報に該当することがあります。たとえば「○○市在住、30代、○○会社勤務」といった組み合わせです。

AIに個人情報を入力するとどうなるのか

生成AIに個人情報を入力した場合、次のようなことが起こる可能性があります。

AIの学習データに取り込まれる可能性

サービスによっては、ユーザーが入力した内容をAIの改善や学習に利用することがあります。この場合、入力した個人情報がAIの学習データの一部になり、将来的に他のユーザーへの回答に影響する可能性がゼロではありません。

サービス運営者が閲覧する可能性

AIサービスの品質管理のために、運営会社のスタッフがユーザーの入力内容を確認することがあります。不適切な利用がないかのチェックや、AIの回答品質の評価が目的です。

情報漏えいの対象になる可能性

どのオンラインサービスにも言えることですが、サーバーへの不正アクセスやシステムの不具合によって、保存されたデータが外部に流出する可能性はあります。入力した情報が多いほど、漏えい時の影響も大きくなります。

こんな使い方は注意が必要

具体的に、どんな場面で注意が必要なのかを見てみましょう。

  • 履歴書や職務経歴書の添削 — 氏名、住所、勤務先など個人情報が満載です。ぼかしてから入力しましょう
  • 医療相談 — 症状の相談自体は問題ありませんが、氏名や病院名などは入力しないようにしましょう
  • 法律相談 — 具体的な個人名や会社名を含む内容は避け、一般的な形に置き換えましょう
  • 他人についての相談 — 友人や同僚の個人情報を含む相談は、本人の同意なく入力すべきではありません

どんな情報を避けるべきかの詳しいリストは、「生成AIに入力してはいけない情報」で紹介しています。

安全に使うための3つの工夫

個人情報をぼかしてから入力する

最も簡単で効果的な方法です。「山田太郎」を「Aさん」に、「○○株式会社」を「X社」に置き換えるだけで、個人を特定されるリスクは大きく下がります。

学習オフの設定を活用する

ChatGPTなどのサービスでは、入力データをAIの学習に使用しない設定が用意されています。個人情報を扱う可能性がある場合は、この設定を有効にしておきましょう。

企業向けプランを使う

仕事で頻繁にAIを使う場合は、企業向けプラン(ChatGPT Enterprise、Claude for Businessなど)を検討するのもひとつです。これらのプランでは、入力データが学習に使われないことが明示されていることが多いです。

「便利さ」と「安全」のバランスを取る

個人情報の扱いに気をつけることは大切ですが、過度に怖がって生成AIを使わないのはもったいないことです。

ポイントは、「この情報は入力しても大丈夫か?」と毎回ちょっとだけ考える習慣を身につけることです。慣れてくれば自然にできるようになります。

生成AIとの安全な付き合い方をもっと知りたい場合は、「生成AIと上手につきあうための基本ルール」も参考にしてください。

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