ChatGPTなどの生成AIを使うとき、画面に文字を入力しますよね。あの入力欄に書く文章のことを「プロンプト」と呼びます。
プロンプトの書き方ひとつで、AIから返ってくる答えの質が大きく変わります。
この記事では、プロンプトとは何かを、身近な例を使ってやさしく説明します。
プロンプトは「AIへのお願い文」
プロンプト(prompt)は、もともと「促す」「きっかけ」という意味の英語です。
生成AIにおけるプロンプトとは、AIに「こういうことをしてほしい」と伝えるための文章のことです。日本語で言えば「AIへのお願い文」や「AIへの指示文」に近いイメージです。
レストランで料理を注文するときに「ハンバーグ定食をお願いします」と言うように、AIに対しても「こんな文章を書いてください」「この内容を要約してください」とお願いします。このお願いの文章がプロンプトです。
プロンプトの良し悪しで答えが変わる
AIへのお願いの仕方によって、返ってくる答えは大きく変わります。具体的な例を見てみましょう。
あいまいなプロンプトの例
入力:「AIについて教えて」
これだと、AIは「何を」「どのくらいの深さで」「誰向けに」説明すればいいのかわかりません。結果として、とても一般的で長い説明が返ってくることが多いです。
具体的なプロンプトの例
入力:「AIとは何かを、中学生でもわかるように、200文字程度で説明してください」
こちらは「誰向けか」「どのくらいの長さか」が明確なので、AIはぐっと的を絞った答えを返してくれます。
つまり、プロンプトは具体的であるほど、AIは期待通りの答えを返しやすいのです。
よいプロンプトに共通する3つの要素
上手なプロンプトには、だいたい次の3つが含まれています。
1. 何をしてほしいか(タスク)
「要約してください」「翻訳してください」「アイデアを5つ出してください」など、AIにやってほしい作業を明確にします。
2. どんな条件で(コンテキスト)
「初心者向けに」「ビジネスメールとして」「300文字以内で」など、条件や制約を伝えます。
3. どんな形式で(フォーマット)
「箇条書きで」「表にして」「ですます調で」など、出力の形式を指定します。
この3つをすべて入れる必要はありませんが、意識するだけでプロンプトの質は上がります。
プロンプトの具体例をいくつか紹介
実際に使えるプロンプトの例を見てみましょう。
- 「以下の文章を、小学5年生でもわかるように書き直してください」
- 「次のメールの文面を、ていねいなビジネスメールに直してください」
- 「旅行のプランを考えてください。場所は京都、期間は2泊3日、予算は5万円です」
- 「以下のテーマについて、メリットとデメリットを3つずつ挙げてください」
どれも「何を」「どのように」が明確ですね。こうした書き方を心がけるだけで、AIの回答はぐっと使いやすくなります。
プロンプトは試行錯誤してOK
最初から完璧なプロンプトを書く必要はありません。AIの答えがイマイチだったら、プロンプトを書き直して再度お願いすればよいのです。
「もう少し短くしてください」「もっとカジュアルな文体にしてください」「具体例を加えてください」と追加の指示を出すこともできます。
AIとの会話はキャッチボールのようなものです。一回で決めようとせず、やりとりしながら理想の答えに近づけていきましょう。
プロンプトの書き方をもっと深く知りたい場合は、「AIにうまくお願いするコツ」を読んでみてください。また、少し進んだテクニックとして「Zero-ShotとFew-Shotをやさしく説明する」という記事もあります。


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