光源は、光の色(色温度)と、照らした物の色の見え方(演色性)で比べます。この2つは別の性質なので、分けて整理しましょう。照明全体の位置づけは、照明を整理するで確認できます。
色温度と光の色
光源が出す光の色を光源色(光色)といい、白く見える光の色は色温度(単位はK、ケルビン)で表します。数値が低いと赤みやオレンジ色、高いと青白い光になります。
白色光が、色温度では表せない位置にあるときは、相関色温度で表します。蛍光ランプとLEDは、JIS Z 9112に基づき、相関色温度などで次の5つの区分に分けられます。
| 光源色の区分 | 代表的な色温度の目安 | 光の印象 |
|---|---|---|
| 電球色 | 約2,600〜3,250K | オレンジ色で温かみがあり、くつろぎ向き |
| 温白色 | 約3,500K | 落ち着きのあるオレンジがかった白 |
| 白色 | — | 温白色と昼白色のあいだの区分 |
| 昼白色 | 約5,000K | 自然な白色で、太陽光に近い |
| 昼光色 | 約6,500K | 青みがかった白で、さわやか |
JIS Z 9112は、光源色を相関色温度と色度のずれ(duv)による色度範囲で区分しています。K値だけで区分が決まるわけではありません。上の数値は、メーカーが示している代表的な色温度の目安で(電球色のみ、出典が範囲で示している目安)、JISの区分の範囲そのものではありません。区分の名前と並び順を、先に覚えましょう。
選ぶときの考え方
- 低い色温度(電球色):くつろぐ場所に向く
- 中間(温白色・昼白色):団らんや、調理・身だしなみの場所に向く
- 高い色温度(昼光色):読書や勉強をする場所に向く
これはメーカーの使い分けの例です。同じ部屋でも、場面によって使い分けることがあります。
演色性とは
演色性は、照明が、物の色の見え方に与える影響のことです。数値で表したものが演色評価数です。
- 平均演色評価数(Ra):試験色8色(R1〜R8)の平均で表す
- 特殊演色評価数(R9〜R15):個別の色について評価する。たとえばR9は赤、R15は日本人の肌の色にあたる
- 各色の評価数は、基準の光で見たときとの色のずれ(色差ΔE)から、Ri=100−4.6ΔE の式で求める
基準の光は、評価する光源の色温度に合わせて決めます。相関色温度が5,000K未満のときは完全放射体(黒体)の光、5,000K以上のときはCIE昼光を使います。
Raは100に近いほど、基準の光で見たときと色の見え方が近いことを表します。色のずれが大きいほど数値は小さくなります。
色温度と演色性は別のもの
| 比べるもの | 色温度 | 演色性 |
|---|---|---|
| 何を表すか | 光そのものの色(赤みか青みか) | 照らされた物の色の見え方 |
| 単位・指標 | K(ケルビン) | Ra(平均演色評価数) |
| 数値が大きい(高い)と | 青白い光になる | 基準の光に近い色の見え方になる |
「色温度が高い=演色性が高い」ではありません。数値の意味を取り違えないようにしましょう。
白熱電球・蛍光ランプ・LEDの光色
| 光源 | 光色の特徴 |
|---|---|
| 白熱電球 | いくぶん黄みを帯びた光色 |
| 昼光色の蛍光ランプ | いくぶん青みを帯びた光色 |
| LED | 光色は製品によって異なり、電球色から昼光色までそろう |
どの光源も、可視光をひととおり含む白色光源です。光色がはっきり異なっても、しばらくその部屋にいると、白く見えるようになります(色順応)。
寿命の目安は、白熱電球が約1,000時間、蛍光灯が約6,000〜12,000時間、LEDが約40,000時間です。同じ明るさなら、LEDの消費電力は白熱電球のおよそ1/5〜1/6です(メーカー各社の一般的な目安。製品によって違います)。
次に読む
- 照明方式
- 照度基準の一覧:部屋や作業ごとの明るさの目安を確認します。
- ICで先に覚えたい数字:数字の一覧への入口を確認します。


コメント