インテリアオーナメントとは、要するに「インテリアの装飾品の総称」です。絵画・写真・工芸品などのアート、インテリアグリーン、小物が含まれます。この記事では、種類の違いと、飾り方の基本(高さ・余白・家具や照明との組み合わせ)をまとめます(確認日:2026年11月1日)。
このテーマのまとめ:家具を整理する
インテリアオーナメントの種類
オーナメントは、実用の機能が中心ではなく、住まい手の好みが表れ、空間のアクセントになるものです。
| 区分 | 主な種類 | ひとこと |
|---|---|---|
| アート | 絵画(日本画・洋画)、版画、ポスター、写真、彫刻、工芸品 | 壁に掛ける、床や台に置く |
| インテリアグリーン | 観葉植物など | 置く、吊るす |
| 小物 | 置物、花器、写真立てなど | 棚やテーブルに置く |
アートの種類を区別する
| 種類 | 内容 | 覚えるポイント |
|---|---|---|
| 日本画 | 岩絵具などを使い、和紙や絹に描く。水墨画も含む。額装、掛軸、屏風、襖絵など | 掛軸や襖絵の形がある |
| 洋画 | 油彩画、水彩画、アクリル画、パステル画、フレスコ画など | 使う絵の具と、描く面の違いで区別する |
| 版画 | 版を使い、同じ作品を複数つくる。凸版・凹版・平版・孔版の4種類 | 版の種類と代表技法を結びつける |
| ポスター | 大型の紙に印刷した宣伝用の印刷物 | 印刷物として扱う |
| 彫刻 | 石や木を削る(カーヴィング)、粘土などで形づくる(モデリング) | 削るか、盛り付けるか |
| 工芸品 | 陶芸、漆工芸、ガラス工芸、染織工芸など。実用性のある美しい造形物 | 生活用具から生まれたもの |
版画の4種類は、次のとおりです。
| 版の種類 | 仕組み | 代表的な技法 |
|---|---|---|
| 凸版 | 凸部(出ている部分)にインクをのせて刷る | 木版画、リノカット |
| 凹版 | 凹部(彫った溝)にインクを詰めて刷る | 銅版画(エングレーヴィング、エッチングなど) |
| 平版 | 平らな面で、水と油の反発を利用して刷る | リトグラフ(石版画) |
| 孔版 | 版に開けた穴からインクを通して刷る | シルクスクリーン、ステンシル |
飾り方の基本
高さ:絵の中心を目の高さに
壁に絵を掛けるときは、絵の中心が目の高さに近くなるように掛けるのが基本です。
| 場面 | 考え方 |
|---|---|
| 立って見る(玄関・廊下など) | 絵の中心を、床から約140cm前後に(資料により135〜150cmと幅がある) |
| 座って見る(ソファ・ダイニングなど) | 立って見る場合より、少し低めに |
| ソファやチェストの上 | 家具の上端と絵の下端の間を、約15〜20cm空ける |
※数値の性質:いずれも目安です。法令や規格の値ではありません。
目の高さは、身長のおよそ0.9倍が目安です(人体寸法と動作寸法の眼高)。身長160cmなら約144cmになります。天井に近い位置に掛けると、見上げる形になって見づらくなります。
余白:壁と家具とのバランス
- 横方向は、壁や、下にある家具の中心に、絵の中心を合わせるとまとまります
- 大きな壁に小さな絵を1つだけ掛けると、バランスが悪くなります。複数枚を並べるか、ほかの物を加えます
- 縦に長い壁には、縦長の絵や、小さな絵を縦に並べたものが合います
- 絵の大きさは、壁の大きさに合わせるのが基本です
照明・日光との組み合わせ
照明は、アートを引き立てる役割もあります。スポットライトのように一部分に光を当てる器具は、絵や置物を照らすのに向いています(照明器具の種類一覧)。一方、直射日光は、作品や額を退色させることがあります。日光が当たりにくい壁を選びましょう。
飾り方の工夫
- テーマを決める:同じテイストでそろえるか、異なる要素を組み合わせます
- グループ化する:色や素材でまとめると、まとまりが出ます
- 一点から始める:1つだけでも、空間のアクセントになります
- 入れ替える:季節や気分で替えると、空間の印象が変わります
インテリアグリーンの置き場所
観葉植物は、日当たりと風通しを考えて置きます。レースのカーテン越しの窓辺などが向いています。エアコンや暖房の温風が直接当たる場所は避けます。吊るして飾ると、床の面積を使わずに、立体感が出ます。
試験での問われ方
インテリアオーナメントは、協会の審査基準で、インテリアエレメントの分野にあたります。このテーマは、次のような形で知識を使います。
- アートの種類(日本画、洋画、版画、彫刻、工芸品)と、特徴を結びつける
- 版画の4種類(凸版・凹版・平版・孔版)と、代表技法を結びつける
- 飾り方の基本(目の高さ、中心合わせ、余白)を答える
取り違えやすい点は、次のとおりです。
- 凸版(出ている部分)と凹版(くぼみ)の入れ替え。木版画は凸版、銅版画は凹版
- リトグラフ(平版)と、シルクスクリーン(孔版)の入れ替え
- 日本画と、洋画の画材(岩絵具・和紙と、油彩・キャンバスなど)の入れ替え
- 「絵は高く掛けたほうがよい」と思い込むこと(中心を目の高さに近づけるのが基本)
独学では、用語を暗記しがちですが、「版の種類は、インクをのせる場所(凸部・凹部・平面・穴)」と覚えると、区別しやすくなります。
次に読む
- 家具の練習問題:このテーマの問題で、理解を確認します。
- 統一・変化・調和・均衡・リズムの意味:飾るときに使う、バランスや統一感の考え方を整理します。


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