寸法・人間工学の5つの記事(人体寸法と動作寸法・モデュールと尺貫法・通路幅と天井高・生活場面ごとの計画・ダイニングの寸法と収納の考え方)から、4択のオリジナル問題を7問用意しました。まず自分で答えを考えてから、「答えと解説」を開いて確認しましょう。間違えた問題は、解説の復習先へ戻ると定着しやすくなります。
このテーマのまとめ:寸法・人間工学を整理する
問題の進め方
- 1問ずつ、選択肢を読んで答えを決めてから解説を開く
- 正解でも、「他の選択肢が違う理由」まで読む
- 間違えた問題は、復習先の記事を読み返してからもう一度解く
問1(人体寸法と動作寸法)
身長をHとしたとき、座った姿勢の「座高」(座面から頭頂までの高さ)の略算値として、最も近いものはどれでしょう。なお、略算値は経験則にもとづく目安です。
- ① 0.25H
- ② 0.55H
- ③ 0.8H
- ④ 0.9H
答えと解説
正解:②
正解の理由:座高の略算値は、約0.55Hです。たとえば身長160cmなら、約88cmになります。
他の選択肢が違う理由
- ①:0.25Hは、下腿高(膝から床までの高さ)の略算値です。座高とは別の部位です。
- ③:0.8Hは、肩峰高(床から肩までの高さ)の略算値です。
- ④:0.9Hは、眼高(床から目までの高さ)の略算値です。
復習先:人体寸法と動作寸法
問2(人体寸法と動作寸法)
言葉と、その例の組み合わせとして、正しいものはどれでしょう。
- ① 人体寸法:手を前に伸ばして届く範囲
- ② 動作域:身長、肩幅、座高
- ③ 動作空間:椅子に座る、引き出しを開けるなど、人やものを含む作業に必要な空間
- ④ 人体寸法:椅子を引いて立ち上がるためのスペース
答えと解説
正解:③
正解の理由:動作空間は、椅子に座る、引き出しを開けるなど、人やものを含む作業に必要な空間です。椅子の大きさだけでなく、椅子を引いて立ち上がるスペースまで含めて考えます。
他の選択肢が違う理由
- ①:手を前に伸ばして届く範囲は、動作域の例です。人体寸法は、体の各部分の大きさ(身長、肩幅、座高など)です。
- ②:身長、肩幅、座高は、人体寸法の例です。動作域は、手足を動かしたときに届く範囲です。
- ④:椅子を引いて立ち上がるためのスペースは、動作空間の考え方です。人体寸法は、じっとしているときの体の大きさです。
復習先:人体寸法と動作寸法
問3(モデュールと尺貫法)
京間と江戸間の違いについて、正しいものはどれでしょう。
- ① 京間は、畳の寸法を先に決める畳割の方式で、畳の大きさは江戸間より大きい
- ② 京間は、柱の心々の寸法を先に決める柱割の方式で、畳の大きさは江戸間より小さい
- ③ 江戸間は、畳の寸法を先に決める畳割の方式で、畳の大きさは京間より大きい
- ④ 京間も江戸間も、畳の大きさは同じで、柱の太さだけが違う
答えと解説
正解:①
正解の理由:京間は、畳の大きさ(約1,910×955mm)を先に決める畳割の方式です。畳の大きさは、京間、中京間、江戸間、団地間の順に小さくなります。
他の選択肢が違う理由
- ②:京間と江戸間の方式が逆です。柱の心々の寸法を先に決める柱割は、江戸間にあたります。また、畳の大きさは京間のほうが大きいです。
- ③:畳割は京間の方式です。江戸間の畳(約1,760×880mm)は、京間より小さい規格です。
- ④:畳の大きさは、地域の規格によって違います。「畳の枚数が同じなら広さも同じ」と考えるのは、取り違えやすいところです。
復習先:モデュールと尺貫法
問4(通路幅と天井高)
国土交通省の設計標準が示す通路の幅のうち、車いす同士がすれ違える幅として、正しいものはどれでしょう。
- ① 90cm
- ② 120cm
- ③ 180cm
- ④ 150cm
答えと解説
正解:③
正解の理由:設計標準の標準的な寸法で、車いす同士がすれ違える幅は180cmです。
他の選択肢が違う理由
- ①:90cmは、車いすで通過しやすい幅です。
- ②:120cmは、車いすで通行しやすく、人が横向きになれば車いすの人とすれ違える幅です。
- ④:150cmは、人と車いすの人がすれ違える幅です(車いすが360°回転できる寸法でもあります)。車いす同士は、さらに広い180cmが必要です。
復習先:通路幅・天井高で覚える数値
問5(通路幅と天井高)
一般的な住宅の天井高が「2.4m前後」であることについて、正しいものはどれでしょう。
- ① 建築基準法施行令の第21条で、2.4mと決められている
- ② 実際の住宅で使われている一般的な高さ(目安)で、法定の最低値(2.1m)とは別の性質の数値である
- ③ 居室の天井の高さの、法定の最低値である
- ④ 一室で天井の高さが異なる場合の、最も低い部分の高さの基準である
答えと解説
正解:②
正解の理由:2.4m前後は、実際の住宅で使われている一般的な高さで、目安です。法令で決まっているのは、居室の天井の高さ2.1m以上(法定の最低値)です。
他の選択肢が違う理由
- ①:施行令第21条が定めているのは、2.1m以上です。「住宅の天井の高さは2.4mと決められている」と覚えてしまうのは、取り違えやすいところです。
- ③:法定の最低値は2.1mです。
- ④:天井の高さが一部で違う部屋では、最も低い部分ではなく、平均の高さで判断します。
復習先:通路幅・天井高で覚える数値
問6(生活場面ごとの計画と規模計画)
動線の種類と、その経路の例の組み合わせとして、正しいものはどれでしょう。
- ① 来客動線:寝室→洗面所→LDK→玄関
- ② 生活動線:玄関→LDK→トイレ
- ③ 家事動線:キッチンと洗面脱衣室のあいだの行き来
- ④ 家事動線:寝室→洗面所→LDK→玄関
答えと解説
正解:③
正解の理由:家事動線は、料理・洗濯・掃除など、家事をするときの経路です。キッチンと洗面脱衣室のあいだの行き来は、その例です。
他の選択肢が違う理由
- ①:寝室→洗面所→LDK→玄関は、起きてから寝るまでの日常の移動で、生活動線の例です。来客動線は、お客さんを案内する経路です。
- ②:玄関→LDK→トイレは、来客動線の例です。生活動線は、家族が日常的に移動する経路です。
- ④:家事動線は、家事をするときの経路です。寝室→洗面所→LDK→玄関は、生活動線の例です。
動線計画の基本は、どの動線も短くして、他の動線と交わらないようにすることです。
復習先:生活場面ごとの計画と規模計画
問7(収納の寸法)
収納を、手の届く範囲から考えるときに、置くものを分ける考え方として、正しいものはどれでしょう。なお、上段・中段・下段の区分は、このサイトでの考え方の整理です。
- ① 上段には、使用頻度の低いものや軽いものを置く
- ② 上段には、毎日使うものや重いものを置く
- ③ 下段には、軽くて頻繁に使うものを置く
- ④ 中段には、重くてかさばるものを置く
答えと解説
正解:①
正解の理由:上段は手を高く伸ばす必要があるので、使用頻度の低いものや軽いものを置きます。中段は、体の前でかがまずに取り出せるので、よく使うものを置きます。下段は、かがむ動作が必要なので、重いものやかさばるものを置きます。
他の選択肢が違う理由
- ②:上段に重いものを置くと、取り出すときに危険で、毎日使うものも取り出しにくくなります。
- ③:軽くて頻繁に使うものは、取り出しやすい中段に置きます。下段はかがむ動作が必要です。
- ④:重くてかさばるものは、下段に置きます。中段は、よく使うものの場所です。
復習先:ダイニングの寸法と収納の考え方
次のステップ
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