造形・デザイン原理の2つのテーマ(比例、統一・変化・調和・均衡・リズム)から、4択のオリジナル問題を7問用意しました。まず自分で答えを考えてから、「答えと解説」を開いて確認しましょう。間違えた問題は、解説の復習先へ戻ると定着しやすくなります。
このテーマのまとめ:造形・デザイン原理を整理する
問題の進め方
- 1問ずつ、選択肢を読んで答えを決めてから解説を開く
- 正解でも、「他の選択肢が違う理由」まで読む
- 間違えた問題は、復習先の記事を読み返してからもう一度解く
問1(比例)
正方形から黄金長方形をつくる手順として、正しいものはどれでしょう。
- ① 正方形の辺の中点から、向かい合う側の頂点までの長さを半径にして円弧を描き、辺を延ばす
- ② 正方形の対角線の長さを半径にして円弧を描き、辺を延ばす
- ③ 長方形の長辺の中点で切り、小さな長方形が元と同じ比になるようにする
- ④ 前の2つの数の和を次の数にして、辺の長さを順に決める
答えと解説
正解:①
正解の理由:正方形ABCDの辺ABの中点Mを取り、MからCまでの長さを半径にして円弧を描きます。辺ABを延ばした線と円弧が交わる点をEとすると、AEは1辺の約1.618倍になり、できた長方形が黄金長方形です。
他の選択肢が違う理由
- ②:対角線を半径にするのは、白銀長方形(1:√2)の作図です。黄金長方形と取り違えやすいところです。
- ③:長辺を半分に切っても同じ比になるのは、白銀長方形の性質です。黄金長方形は、正方形を切り取った残りが元と相似になります。
- ④:前の2つの数の和が次の数になる並びは、フィボナッチ数列です。作図の手順ではありません。
復習先:黄金比と白銀比
問2(比例)
「1:2:3:5:8:13」のように、前の2つの数の和が次の数になる数の並びを使った比例の種類は、どれでしょう。
- ① 整数比
- ② 等差級数
- ③ 等比級数
- ④ フィボナッチ数列
答えと解説
正解:④
正解の理由:前の2つの数の和が次の数になる数列を、フィボナッチ数列といいます(1+2=3、2+3=5、3+5=8……)。数が大きくなるほど、隣り合う数の比が黄金比に近づきます。
他の選択肢が違う理由
- ①:整数比は、1:2:3のように、整数どうしの比です。「前の2つの和」という規則はありません。
- ②:等差級数は、1:3:5:7のように、一定の数ずつ増える並びです。
- ③:等比級数は、1:2:4:8のように、一定の倍率で増える並びです。
復習先:黄金比と白銀比
問3(比例)
短辺を1としたとき、長辺が約1.732になる長方形は、どれでしょう。
- ① 黄金長方形(長辺は約1.618)
- ② 白銀長方形(√2矩形。長辺は約1.414)
- ③ √3矩形(ルート矩形の一つ)
- ④ √5矩形(ルート矩形の一つ。長辺は約2.236)
答えと解説
正解:③
正解の理由:ルート矩形は、短辺を1としたとき、長辺が平方根(ルート)になる長方形です。√3は約1.732なので、長辺が約1.732になる長方形は√3矩形です。
他の選択肢が違う理由
- ①:黄金長方形の長辺は、約1.618です。
- ②:白銀長方形(√2矩形)の長辺は、約1.414です。
- ④:√5矩形の長辺は、約2.236です。
復習先:黄金比と白銀比
問4(統一・変化・調和・均衡・リズム)
統一したまとまりの中に、部分的な変化をつけて、単調さを和らげることを何というでしょう。
- ① 調和
- ② 変化
- ③ 均衡
- ④ 律動
答えと解説
正解:②
正解の理由:変化(バラエティ)は、統一の中に、部分的に変化をつけることです。統一が強すぎると単調で堅い印象になるので、変化を加えて和らげます。たとえば、伝統的な雰囲気の空間に、デザイナーズ家具を1点加える方法があります。
他の選択肢が違う理由
- ①:調和は、全体と部分、部分どうしが、矛盾や対立なく成り立っている状態です。
- ③:均衡は、形や色の釣り合いがとれている状態です。
- ④:律動(リズム)は、同じ要素の繰り返しや、段階的な変化によって生まれる、連続した動きです。
問5(統一・変化・調和・均衡・リズム)
白と黒を基調にした空間のように、反対の要素を組み合わせて、力強さや個性を出す調和のつくり方は、どれでしょう。
- ① 類似調和
- ② 対称
- ③ 対照調和
- ④ 階調
答えと解説
正解:③
正解の理由:対照調和(コントラスト)は、大小・明暗など、反対の要素を組み合わせる調和です。力強さ、個性、刺激といった印象を与えます。対比調和ともいいます。
他の選択肢が違う理由
- ①:類似調和は、材質・色合い・形など、似た要素を組み合わせる調和です。落ち着きや安定感が出ます。
- ②:対称は、均衡のとり方の一つで、中心の軸を境に左右が同じ形になることです。調和のつくり方ではありません。
- ④:階調は、リズムの一つで、色や大きさを段階的に変えることです。
問6(統一・変化・調和・均衡・リズム)
リズム(律動)の2つの種類、反復と階調の説明として、正しいものはどれでしょう。
- ① 反復は、同じ形や色を繰り返して秩序感や連続感を出す。階調は、色や大きさを段階的に変えて動きや流れを出す
- ② 反復は、色や大きさを段階的に変えて動きや流れを出す。階調は、同じ形や色を繰り返して秩序感や連続感を出す
- ③ 反復も階調も、中心の軸を境に左右を同じ形にして、静的な安定感を出す
- ④ 反復は、反対の要素を組み合わせて力強さを出す。階調は、似た要素を組み合わせて落ち着きを出す
答えと解説
正解:①
正解の理由:反復(リペティション)は、同じ形や色を繰り返すことで、秩序感や連続感が出ます。階調(グラデーション)は、色や大きさを段階的に変えることで、反復より動きや流れが出ます。
他の選択肢が違う理由
- ②:反復と階調の説明が入れ替わっています。
- ③:軸を境に左右が同じ形になるのは、均衡のとり方の対称です。リズムではありません。
- ④:反対の要素の組み合わせは対照調和、似た要素の組み合わせは類似調和の説明で、調和のつくり方です。
問7(統一・変化・調和・均衡・リズム)
調和と均衡の、反対の状態の組み合わせとして、正しいものはどれでしょう。
- ① 調和↔不調和(ディスハーモニー)、均衡↔不均衡(アンバランス)
- ② 調和↔不均衡、均衡↔不調和
- ③ 調和↔変化、均衡↔不調和
- ④ 調和↔不調和、均衡↔変化
答えと解説
正解:①
正解の理由:調和の反対の状態は不調和、均衡の反対の状態は不均衡です。原理は、反対の状態とセットで覚えると、区別しやすくなります。
他の選択肢が違う理由
- ②:調和と均衡の、反対の状態が入れ替わっています。
- ③:変化は、統一の中の部分的な変化で、調和の反対ではありません。均衡の反対も、不調和ではありません。
- ④:変化は、均衡の反対ではありません。均衡の反対は、不均衡です。
次のステップ
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