日本酒検定 3級模擬試験 特定名称酒・分類

このページは、日本酒検定3級「特定名称酒・分類」分野(全20問)の無料模擬試験です。特定名称酒の区分や香味特性別分類について、本番と同じ四肢択一形式で確認できます。

「特定名称酒・分類」分野で問われること

この分野では、純米酒・本醸造酒・吟醸酒・大吟醸酒などの特定名称酒8種類が、精米歩合や醸造アルコールの有無といった条件でどう区分されるかが中心に問われます。あわせて、薫酒・爽酒・醇酒・熟酒という香味特性別分類(4タイプ)も頻出で、それぞれの香りや味わいの傾向、合う料理や飲用温度との関係まで広がります。ラベル表示と結びつけて理解する分野です。

勉強のポイント

特定名称酒は「精米歩合」と「醸造アルコールを使うか純米か」の2軸で表に整理すると一気に覚えられます。純米系か本醸造系か、吟醸かどうか、という条件を縦横に並べてみましょう。4タイプ分類は、薫酒=華やか、爽酒=軽快、醇酒=コク、熟酒=熟成、と一言の特徴で押さえると選択肢で迷いません。楽しみ方分野とも重なるため、あわせて学習すると効果的です。

特定名称は2つの軸だけで決まる

8種類を丸暗記しようとすると必ず混乱します。決まり方は醸造アルコールを使うかどうかと精米歩合の2つだけです。

特定名称原料精米歩合ほかの要件
純米大吟醸酒米・米麹・水のみ50%以下+吟醸造り
純米吟醸酒米・米麹・水のみ60%以下+吟醸造り
特別純米酒米・米麹・水のみ60%以下、または特別な製造方法
純米酒米・米麹・水のみ規定なし
大吟醸酒醸造アルコールあり50%以下+吟醸造り
吟醸酒醸造アルコールあり60%以下+吟醸造り
特別本醸造酒醸造アルコールあり60%以下、または特別な製造方法
本醸造酒醸造アルコールあり70%以下

名前に「純米」とつけば米・米麹・水だけ、つかなければ醸造アルコールを使っている。そのうえで精米歩合が50%以下なら大吟醸、60%以下なら吟醸。この順に見ていけば、条件を示された問題も機械的に答えを出せます。

Welcome to your 日本酒検定3級 練習問題(特定名称酒・表示)

答え合わせと解説(全20問)

ここから下は答えです。先に問題を解いてから読んでください。

間違えた問題は、正解を覚えるだけで終わらせず、なぜ他の選択肢が違うのかまで確認しておくと、本番で似た問われ方をされたときに迷いません。

Q1 純米酒と本醸造酒の違い
正解は「醸造アルコールの添加の有無」。上の表の1本目の軸です。精米歩合ではなく原料で分かれる、という点が問われます。

Q2 吟醸酒と大吟醸酒の違い
正解は「精米歩合の規定」。どちらも吟醸造りで醸造アルコールを使えます。分かれ目は50%以下か60%以下かだけです。

Q3 精米歩合60%の意味
正解は「米の表面を40%削り取った」。精米歩合は残した割合を指します。数字が小さいほどよく磨いている、という関係です。

Q4 よく磨いた米の酒質
正解は「雑味が少なく、クリアで洗練された味わいになる」。雑味のもとになるタンパク質や脂質は米の外側に多いため、削るほど味がきれいになります。

Q5 純米酒の要件
正解は「原料が、米、米麹、水のみであること」。かつては精米歩合70%以下という規定がありましたが、現在は撤廃されています。

Q6 本醸造酒の説明
正解は「香味を調整する目的で、規定量の醸造アルコールを使用できる」。量を増やすためではなく、香りを引き出し、味をすっきりさせるために使います。

Q7 吟醸造りの特徴
正解は「よく磨いた米を使い、低温でゆっくりと発酵させる」。低温で時間をかけることで、吟醸香が酒に残ります。

Q8 特定名称酒として誤っているもの
誤っているのは「本醸造酒は、純米酒に分類される」。本醸造酒は醸造アルコールを使うので、純米には含まれません。「純米」とつくかどうかが分類の境目です。

Q9 生酒とは
正解は「上槽後、一切加熱殺菌(火入れ)をしていない酒」。通常は貯蔵前と出荷前の2回火入れします。その両方を行わないのが生酒です。

Q10 生貯蔵酒と生詰酒
正解は「生貯蔵酒は出荷前に1回火入れし、生詰酒は貯蔵前に1回火入れする」。どちらも火入れは1回で、どのタイミングを生のままにしたかが違います。生で貯蔵するから生貯蔵、生のまま詰めるから生詰、と名前から逆算できます。

Q11 原酒とは
正解は「上槽後、アルコール度数を調整するための加水をしていない酒」。加水しないぶんアルコール度数が高く、味も濃くなる傾向があります。

Q12 日本酒度
正解は「数値がプラスになるほど辛口、マイナスになるほど甘口の傾向がある」。糖分が多いと重くなってマイナスに振れる、という仕組みです。符号の向きを取り違えやすいので注意してください。

Q13 酸度
正解は「酸度が高いと、同じ日本酒度でも味が引き締まり、辛口に感じやすい」。日本酒度だけでは甘辛は決まりません。酸度と合わせて見る、というのが出題の狙いです。

Q14 濃淡の目安となる指標
正解は「アミノ酸度」。高いほど旨味やコクが強く、低いほど淡麗に感じられます。日本酒度・酸度とあわせて3点セットで覚えてください。

Q15 表示に関する記述として誤っているもの
誤っているのは「精米歩合50%以下の本醸造酒は、大吟醸酒と表示できる」。大吟醸を名乗るには吟醸造りであることも必要です。精米歩合だけでは条件を満たしません。

Q16 米・米麹・水/45%/吟醸造り
正解は「純米大吟醸酒」。醸造アルコールなしで「純米」、50%以下かつ吟醸造りで「大吟醸」。2つの軸を順に当てはめるだけです。

Q17 醸造アルコールあり/55%/吟醸造り
正解は「吟醸酒」。醸造アルコールを使うので「純米」はつかず、精米歩合が50%を超えて60%以下なので「大吟醸」ではなく「吟醸」になります。

Q18 米・米麹・水/65%
正解は「純米酒」。吟醸造りの記載がなく、精米歩合も60%を超えているため、純米酒に分類されます。

Q19 醸造アルコールあり/70%
正解は「本醸造酒」。70%以下という要件をちょうど満たしています。

Q20 無濾過生原酒
正解は「濾過も火入れも加水もしていない、搾ったままに近い味わい」。無濾過・生・原酒という3つの言葉が、それぞれ何を「していない」かを示しています。言葉を分解すれば答えが出る問題です。

この分野は覚える用語が多く見えますが、実際は「純米」がつくかと精米歩合の2つを順に当てはめるだけです。Q16からQ19のような条件提示型の問題は、表を思い出せば確実に取れます。