日本酒検定 4級模擬試験

このページは、日本酒検定4級の力試しができる無料の模擬試験です。本番と同じ二肢択一の形式で、合格ラインに届いているかを手軽に確認できます。

日本酒検定4級とは|出題範囲と難易度

4級は5級と同じくネット受検(在宅)で、20歳以上なら誰でも受けられる入門レベルの級です。出題は二肢択一選択方式30問、合格基準は正答率70%以上で、出題範囲は公式テキスト『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』に沿っています。5級が「正しいか誤りか」を判定する正誤方式なのに対し、4級は二つの選択肢から正しいものを選ぶ方式で、用語そのものを選ばせる設問が増えるぶん、もう一歩踏み込んだ理解が求められます。とはいえテイスティングはなく、基礎知識の延長線上で合格を狙える級です。

4級合格に向けた勉強のポイント

4級では「日本酒を構成する5つの核」「三段仕込み」「諸白」「日本三大杜氏」など、5級より一段具体的な語句が問われます。キーワードを単体で覚えるだけでなく、それが何を指し・どんな役割を持つのかをセットで押さえておくと、二択で迷いにくくなります。ネット受検は3回まで可能なので、この模擬試験で取りこぼした分野を確認し、テキストの該当ページを読み返してから本番に進みましょう。5級との違いや学習時間の目安は5級・4級の試験内容まとめをご覧ください。

工程と「担い手」を対応させる

4級は用語そのものを選ばせる問題が増えます。とはいえ問われている中身は、工程とその役割の対応がほとんどです。先にここを整理しておきましょう。

工程何が起きるか担い手
精米雑味のもとになる米の表面を削る—
蒸米外硬内軟にして麹菌が入りやすくする—
製麹デンプンを糖に変える酵素を造らせる麹菌
酒母乳酸で雑菌を抑えつつ、酵母を大量に増やす乳酸菌・酵母
醪(もろみ)糖化とアルコール発酵が同時に進む麹菌+酵母
上槽搾って清酒と酒粕に分ける—
火入れ酵素の働きを止めて酒質を安定させる—

二択で迷ったときは、右端の担い手の列を思い出してください。「酵素を造るのは麹菌」「酵母を増やすのは酒母」。この2つを取り違えさせる選択肢が繰り返し出てきます。

日本酒検定4級 練習問題

二肢択一選択式です

答え合わせと解説(全35問)

ここから下は答えです。先に問題を解いてから読んでください。

二択は勘でも半分当たってしまいます。間違えた問題だけでなく、迷った問題も「なぜそちらなのか」を確認しておくと本番で差が出ます。

Q1 心白
正解は「心白(しんぱく)」。酒米の中心にある白く不透明な部分で、麹菌の菌糸が入り込む足がかりになります。胚芽は米の芽になる部分で別物です。

Q2 糖化
正解は「糖化」。麹菌の酵素がデンプンをブドウ糖に変える働きです。発酵はそのあと酵母が行う別の段階になります。

Q3 アルコール発酵
正解は「アルコール発酵」。酵母が糖を分解してアルコールと炭酸ガスを生む働きです。乳酸発酵は酒母で雑菌を抑える別の働きになります。

Q4 軟水
正解は「軟水」。ミネラルが少なく発酵が穏やかに進むため、やわらかい酒質になります。硬水はその逆です。

Q5 精米の目的
正解は「米の表面にある、雑味の原因となるタンパク質や脂質を削り取ること」。糖分を削るのではありません。糖は中心部のデンプンから造られます。

Q6 米を蒸す理由
正解は「外硬内軟の状態にし、麹菌の菌糸が入りやすくするため」。炊いてしまうと柔らかくなりすぎて麹菌が扱えません。

Q7 麹づくりが重要な理由
正解は「デンプンを糖に変える酵素を供給する、根幹を担う工程だから」。「一麹、二酛、三造り」と言われる理由です。酵母を増やすのは酒母の役割になります。

Q8 酒母の役割
正解は「大量の優良な酵母を培養し、安全な発酵を促すこと」。Q7の麹づくりと役割を取り違えないでください。

Q9 醪の中で起きていること
正解は「麹による糖化と、酵母によるアルコール発酵が同時に進んでいる」。これが並行複発酵の中身です。

Q10 搾る目的
正解は「液状の日本酒と、固形の酒粕に分離するため」。上槽(じょうそう)と呼ばれる工程です。

Q11 並行複発酵
正解は「糖化とアルコール発酵が、一つのタンク内で同時に行われる」。Q9と同じ内容を用語で問い直した形です。

Q12 高い度数が得られる理由
正解は「糖分が少しずつ供給されるため、酵母が活性を失わずにアルコールを生成し続けられるから」。一度に高濃度の糖にさらされないのが利点です。

Q13 ビールとの違い
正解は「ビールは糖化と発酵を別々の工程で行うが、日本酒は同時に行う」。単行複発酵と並行複発酵の違いです。

Q14 酒母とは
正解は「本格的な発酵(醪)の前に、優良な酵母を大量に培養したもの」。酛(もと)とも呼ばれます。

Q15 酒母造りの目的
正解は「醪の中で主役となる酵母を、安全かつ大量に増やすこと」。Q8・Q14と同じ軸です。繰り返し問われるということは、それだけ重要だと考えてください。

Q16 酒母を酸性に保つ理由
正解は「雑菌や野生酵母の繁殖を防ぎ、優良な清酒酵母だけを安全に増やすため」。酵母は酸に強く雑菌は弱い、という性質を利用しています。

Q17 伝統的な酒母の製法
正解は「生酛(きもと)系」。自然の乳酸菌に乳酸を造らせる製法です。醸造用乳酸を加えるのが速醸系になります。

Q18 純米酒の定義
正解は「原料が米、米麹、水のみで、醸造アルコールを添加していないもの」。「純米」の2文字が原料を保証しています。

Q19 吟醸酒の製法
正解は「よく磨いた米を使い、低温で長期間ゆっくりと発酵させる吟醸造り」。低温でじっくり発酵させることで吟醸香が酒に残ります。

Q20 本醸造酒
正解は「精米歩合70%以下の米と米麹、水、醸造アルコールを原料とするもの」。精米歩合の数字が要件に入っている点が特徴です。

Q21 精米歩合60%
正解は「玄米の表面を40%削り取り、中心部の60%が残っている状態」。精米歩合は残した割合を指します。

Q22 特定名称の分かれ目
正解は「醸造アルコールの添加の有無」。精米歩合ではなく原料で、純米かどうかが決まります。

Q23 日本酒度+5.0
正解は「糖分が少なく、辛口の傾向」。プラスが大きいほど辛口、マイナスが大きいほど甘口です。

Q24 酸度
正解は「乳酸、コハク酸、リンゴ酸などの有機酸の総量」。酸度が高いと、同じ日本酒度でも引き締まって感じられます。

Q25 原酒
正解は「搾った後に水を加えてアルコール度数を調整していないため、度数が高めである」。加水しないぶん味も濃くなります。

Q26 40℃前後の燗
正解は「ぬる燗」。日向燗30℃、人肌燗35℃、ぬる燗40℃、上燗45℃、あつ燗50℃と、5℃刻みで並んでいると覚えると整理しやすくなります。

Q27 温めて旨味が引き立つタイプ
正解は「純米酒」。米由来の旨味とコクがあるタイプは、温めると持ち味が出ます。

Q28 冷やしたときの傾向
正解は「香りが穏やかになり、味わいが引き締まってシャープになる」。温めたときのちょうど逆だと考えてください。

Q29 光劣化
正解は「光劣化」。日光や蛍光灯によって日光臭という不快な匂いが出る現象です。色つき瓶が使われるのはこれを防ぐためです。

Q30 開封後に風味が変わる原因
正解は「空気に触れることによる酸化」。だから開封後は冷蔵して早めに飲み切ります。

Q31 生酒の保存
正解は「必ず冷蔵庫で保管する」。火入れをしていないぶん、温度にも光にも弱い酒です。

Q32 火入れの目的
正解は「酒の中に残っている酵素の働きを止め、酒質を安定させること」。あわせて火落菌の殺菌も行っています。

Q33 灘と新潟の違い
正解は「仕込みに使う水質の違い」。硬水は力強い酒に、軟水はやわらかい酒になります。

Q34 明治以降の近代化
正解は「醸造研究所の設立や、優良酵母の分離・培養技術の確立」。経験と勘の世界に科学が入ってきた時代です。

Q35 収穫を感謝する神事
正解は「新嘗祭(にいなめさい)や神嘗祭(かんなめさい)などの神事」。日本酒が神事と深く結びついてきたことを示す代表例です。

35問を通して見ると、4級で問われているのは工程と役割の対応にほぼ集約されます。上の表の「担い手」の列さえ思い出せれば、二択で迷う場面はかなり減るはずです。