日本酒検定 5級模擬試験

このページは、日本酒検定5級の理解度を確認できる無料の模擬試験です。本番と同じ正誤選択方式の問題に挑戦しながら、自分の弱点を把握できます。まずは力試しに解いてみましょう。

日本酒検定5級とは|出題範囲と難易度

日本酒検定はSSI(日本酒サービス研究会)が2010年から実施している消費者向けの検定で、5級はそのいちばん入り口にあたる級です。自宅のパソコンやスマホから受けられるネット受検方式で、20歳以上ならどなたでも申し込めます。出題は正誤選択方式30問、合格基準は正答率70%以上です。出題範囲は公式テキスト『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』が中心で、日本酒の造り方・歴史・楽しみ方・モラルといった基礎知識から幅広く問われます。テイスティングはなく知識だけで合格を目指せるため、日本酒の勉強を始めたばかりの方の最初の一歩に向いています。

5級合格に向けた勉強のポイント

5級は基礎用語をひととおり押さえれば十分に合格が狙えます。「単発酵・複発酵」「醪(もろみ)」「香味特性別分類(薫酒・爽酒・醇酒・熟酒)」など、頻出キーワードの意味を一つずつ確認しておきましょう。正誤問題は細かい言い回しで正誤が分かれるため、用語を“なんとなく”ではなく定義で覚えるのがコツです。ネット受検は3回まで挑戦できるので、まずはこの模擬試験で間違えた分野を重点的に復習してから本番に臨むのがおすすめです。4級との違いや勉強時間の目安は5級・4級の試験内容まとめでも詳しく解説しています。

5級で必ず出る基本用語

5級は正誤選択方式なので、用語を「なんとなく」ではなく定義で覚えているかが問われます。先にここを確認してから問題に進んでください。

用語意味
麹菌米のデンプンを糖に変える酵素を造る
酵母その糖をアルコールと炭酸ガスに変える
並行複発酵糖化とアルコール発酵が同じタンクで同時に進む
酒造好適米酒造りに適した米。酒米ともいう
純米酒米・米麹・水だけで造った酒
吟醸酒よく磨いた米を低温でゆっくり発酵させた酒
生酒火入れ(加熱殺菌)を一切していない酒
日本酒度プラスが大きいほど辛口、マイナスが大きいほど甘口

いちばん多いひっかけが麹菌と酵母を入れ替えた文です。「デンプンを糖に変えるのは酵母」と書いてあれば誤り。この1点だけでも押さえておくと、いくつかの問題がまとめて解けます。

日本酒検定5級 練習問題

正、誤の選択式です

答え合わせと解説(全36問)

ここから下は答えです。先に問題を解いてから読んでください。

正誤問題は、どこが間違っているのかを言葉にできるかどうかが理解の分かれ目です。間違えた問題は「なぜ誤りなのか」まで確認しておいてください。

Q1 日本酒の定義
正解は正。清酒は米・米麹・水を主原料に、日本国内で造られたものを指します。定義そのものなので確実に取りたい問題です。

Q2 醸造酒か蒸留酒か
正解は誤。日本酒は発酵させたもろみを搾る醸造酒です。蒸留するのは焼酎やウイスキーになります。

Q3 最も多く使う原料
正解は正。仕込み水として大量に使うため、重量で見ると水がいちばん多くなります。

Q4 酒造好適米
正解は正。酒造好適米、略して酒米。飯米より粒が大きく、中心に心白ができやすい品種です。

Q5 デンプンを糖に変えるのは
正解は誤。糖に変えるのは麹菌です。酵母は糖をアルコールに変えます。この入れ替えが5級で最も多いひっかけです。

Q6 麹の役割
正解は誤。糖をアルコールに変えるのは酵母。麹の役割はデンプンを糖に変えることです。Q5と同じ入れ替えになっています。

Q7 アルコール度数
正解は誤。市販の日本酒は15%前後が一般的です。25%前後は焼酎などの度数になります。

Q8 並行複発酵
正解は正。糖化とアルコール発酵が同じタンクで同時に進むのが並行複発酵。世界的にも珍しい日本酒の特徴です。

Q9 酵母の役割
正解は正。Q5・Q6の正しい側の説明です。糖化は麹菌、発酵は酵母、と対にして覚えてください。

Q10 水は品質に影響するか
正解は誤。仕込み水の水質は酒質を大きく左右します。灘の硬水と伏見の軟水の違いが代表例です。

Q11 米には糖がない
正解は正。ブドウと違って米には糖がほとんどありません。だからまず麹菌の酵素で糖に変える必要があります。

Q12 発酵食品としての日本酒
正解は正。麹菌と酵母という微生物の働きで造られる、味噌や醤油と同じ発酵食品の仲間です。

Q13 並行複発酵の順序
正解は誤。先に糖化を終えてから発酵させるのは単行複発酵(ビールなど)です。日本酒は同時に進みます。

Q14 アルコール発酵を行うのは
正解は誤。アルコール発酵を行うのは酵母で、麹菌ではありません。ここもQ5と同じ形のひっかけです。

Q15 生酒とは
正解は正。通常は貯蔵前と出荷前の2回火入れをします。その両方を行わないのが生酒です。

Q16 純米酒とは
正解は正。「純米」とつけば米・米麹・水のみ。醸造アルコールは使いません。

Q17 吟醸酒とは
正解は正。よく磨いた米を低温でゆっくり発酵させることで、華やかな吟醸香が生まれます。

Q18 生酒と純米酒の混同
正解は誤。これは純米酒の説明です。生酒は火入れをしていない酒のこと。加熱の有無と原料の話は別の軸だと整理してください。

Q19 温めたときの変化
正解は誤。温めると香りは立ちやすくなり、味わいはまろやかになります。説明が逆です。

Q20 冷酒の温度
正解は正。5〜10℃程度に冷やして飲むスタイルを冷酒と呼びます。

Q21 常温・冷や
正解は正。冷やすでも温めるでもない15〜20℃程度が常温、または「冷や」。「冷や」は冷たいという意味ではない点が要注意です。

Q22 燗酒
正解は正。温めて飲むのが燗酒。温度帯ごとに日向燗・人肌燗・ぬる燗などの呼び名があります。

Q23 燗は推奨されないか
正解は誤。温めることで香りが広がり味がまろやかになるので、燗は日本酒の代表的な楽しみ方です。

Q24 ぬる燗の温度
正解は誤。ぬる燗は40℃前後です。50℃前後は上燗から熱燗にあたります。

Q25 光と保管
正解は正。光は日光臭の原因になります。涼しく暗い場所での保管が基本です。

Q26 遮光対策
正解は正。新聞紙で包むのは有効です。茶色や緑色の瓶が使われるのも同じ理由になります。

Q27 温度変化
正解は誤。日本酒は温度変化に弱く、高温では老香(ひねか)が出ます。コンロ周りは最も避けたい場所です。

Q28 開封後の扱い
正解は誤。開封すると酸素に触れて品質が変わります。冷蔵して早めに飲み切ってください。

Q29 日本酒度とアルコール度数
正解は誤。日本酒度は甘辛の目安であって、アルコール度数とは関係ありません。

Q30 日本酒度の向き
正解は正。プラスが大きいほど辛口、マイナスが大きいほど甘口の傾向です。符号の向きを取り違えないように。

Q31 アルコール分の意味
正解は正。100ml中に含まれるアルコールの量(ml)、つまり容量パーセントを示しています。

Q32 原材料名からの判別
正解は正。醸造アルコールを使っている時点で「純米」は名乗れません。原材料名を見れば判別できます。

Q33 口噛み酒
正解は正。米を口で噛み、唾液の酵素で糖化させた古代の製法です。麹を使う前の時代の造り方でした。

Q34 日本酒の歴史の長さ
正解は誤。日本酒には千年以上の歴史があります。新しい酒という説明は誤りです。

Q35 神事とのつながり
正解は正。収穫への感謝や豊作祈願のためにお神酒として供えられてきました。

Q36 口噛み酒の説明
正解は誤。口噛み酒はQ33のとおり、米を口で噛んで造る古代の製法です。巫女が飲む甘口の酒、という説明は誤りになります。

36問を通して見ると、5級のひっかけは用語の入れ替えと説明の逆転のほぼ2種類です。麹菌と酵母、温めたときの変化、日本酒度の符号。この3つを定義で覚えていれば、初めて見る文でも正誤を判断できます。