日本の住まいの歴史の2つのテーマ(寝殿造・書院造・数寄屋造/近代から現代の住宅)から、4択のオリジナル問題を7問用意しました。まず自分で答えを考えてから、「答えと解説」を開いて確認しましょう。間違えた問題は、解説の復習先へ戻ると定着しやすくなります。
このテーマのまとめ:日本の住まいの歴史を整理する
問題の進め方
- 1問ずつ、選択肢を読んで答えを決めてから解説を開く
- 正解でも、「他の選択肢が違う理由」まで読む
- 間違えた問題は、復習先の記事を読み返してからもう一度解く
問1(数寄屋造)
数寄屋造の説明として、正しいものはどれでしょう。
- ① 畳を敷きつめ、角柱を使い、座敷飾りを格式どおりに備える
- ② 茶室建築の手法を取り入れ、丸太や面皮材を柱に使うことがあり、装飾を抑える
- ③ 板敷が基本で、御簾や几帳で間仕切りをする
- ④ 住宅の中央に廊下を通して、各室を結ぶ
答えと解説
正解:②
正解の理由:数寄屋造は、茶室建築の手法を取り入れた住宅の様式です。柱に丸太や面皮材を使うことがあり、装飾を抑えた、軽やかな雰囲気になります。
他の選択肢が違う理由
- ①:畳の敷きつめ、角柱、座敷飾りを備えた格式は、書院造の特徴です。
- ③:板敷と、御簾・几帳による間仕切りは、寝殿造の特徴です。
- ④:住宅の中央に廊下を通して各室を結ぶのは、大正初期に成立した中廊下型です。数寄屋造ではありません。
復習先:寝殿造・書院造・数寄屋造の違い
問2(座敷飾り)
書院造で、床の間の両隣に置くのが正式な配置とされているものの組み合わせは、どれでしょう。
- ① 付書院と違い棚
- ② 帳台構えと上段
- ③ 御簾と几帳
- ④ 長押と渡殿
答えと解説
正解:①
正解の理由:床の間は、両隣に付書院と違い棚を置くのが、正式な配置とされています。床の間・違い棚・付書院は、書院造の座敷飾りです。
他の選択肢が違う理由
- ②:上段は、主な座敷にある一段高い床です。床の間の両隣に置く組み合わせではありません。
- ③:御簾と几帳は、寝殿造の間仕切りに使う、動かせるものです。
- ④:長押は、書院造にあって数寄屋造では省くことがある部材、渡殿は、寝殿造の廊下です。
復習先:寝殿造・書院造・数寄屋造の違い
問3(寝殿造)
寝殿造で、中央の寝殿と、その周りの対屋をつなぐ廊下を、何というでしょう。
- ① 縁側
- ② 中廊下
- ③ 付書院
- ④ 渡殿
答えと解説
正解:④
正解の理由:寝殿造は、中央の寝殿を主屋とし、東・西・北に対屋を置いて、渡殿(廊下)でつなぎます。寝殿の南には池があります。
他の選択肢が違う理由
- ①:縁側は、寝殿と対屋をつなぐ廊下(渡殿)の名前ではありません。本記事では、寝殿造の廊下は渡殿としています。
- ②:中廊下は、大正初期に成立した、住宅の中央に廊下を通す型です。寝殿造とは時代が違います。
- ③:付書院は、書院造の座敷飾りの一つです。
復習先:寝殿造・書院造・数寄屋造の違い
問4(戦前の住宅)
イス座の洋風の居間を、平面の中心に置く、戦前の住宅の型は、どれでしょう。
- ① 中廊下型
- ② 居間中心型
- ③ nDK型
- ④ 書院造
答えと解説
正解:②
正解の理由:居間中心型は、洋風の居間を平面の中心に置く型で、住宅改良や生活改善の動きのなかで広まりました。「洋風住宅」と呼ばれました。
他の選択肢が違う理由
- ①:中廊下型は、住宅の中央に廊下を通して各室を結ぶ型で、和風住宅の延長として広まりました。
- ③:nDK型は、戦後の公団住宅から広がった間取りです。
- ④:書院造は、室町時代に始まり桃山時代に完成した武家の住宅で、近代の住宅の型ではありません。
復習先:近代から現代の住宅
問5(食寝分離)
「食寝分離」の意味として、正しいものはどれでしょう。
- ① 食事の場と、台所を一体にした空間
- ② 居間と、寝室を分けること
- ③ 食事の場所と、寝る場所を分けること
- ④ 和室と、洋室を分けること
答えと解説
正解:③
正解の理由:食寝分離は、食事をする場所と、寝る場所を分けることです。戦後の住宅不足のなかで、狭い住宅でも合理的に暮らす工夫として重視されました。
他の選択肢が違う理由
- ①:食事の場と台所を一体にした空間は、DK(ダイニングキッチン)です。
- ②・④:居間と寝室、和室と洋室を分けることは、食寝分離の意味ではありません。
復習先:近代から現代の住宅
問6(nDKとnLDK)
間取りの呼び名「nLDK」(たとえば3LDK)の説明として、正しいものはどれでしょう。
- ① 個室(n部屋)と、リビング・ダイニング・キッチンの間取り。3LDKの3は、居室の数を表す
- ② 個室(n部屋)と、DK(ダイニングキッチン)の間取り。西山夘三の住宅研究にもとづくとされる
- ③ 居室2部屋と、DKの間取り。日本住宅公団の基本の型
- ④ 個室(n部屋)と、DKに和室を加えた間取り
答えと解説
正解:①
正解の理由:nLDKは、個室(n部屋)と、リビング・ダイニング・キッチンの間取りです。「3LDK」の3は、居室の数を表します。DKの食事の場と台所の一体の空間に、居間(リビング)を加えたものです。
他の選択肢が違う理由
- ②:これは、nDKの説明です。LDKは、DKに居間(リビング)を加えた間取りです。
- ③:これは、2DKの説明です。居室2部屋とDKの間取りで、公団住宅の基本の型でした。
- ④:「DKに和室を加えた間取り」を、nLDKとはいいません。LDKのLは、リビング(居間)です。
復習先:近代から現代の住宅
問7(建築家と作品)
建築家と作品の組み合わせとして、正しいものはどれでしょう。
- ① 清家清=白の家
- ② 篠原一男=住吉の長屋
- ③ 安藤忠雄=私の家
- ④ 篠原一男=白の家
答えと解説
正解:④
正解の理由:篠原一男の「白の家」は1966年の作品で、「住宅は芸術である」と唱えた篠原の、小住宅の代表作の一つです。
他の選択肢が違う理由
- ①:清家清の作品は、1954年の自邸「私の家」です。
- ②:「住吉の長屋」は、安藤忠雄の1976年の作品です。
- ③:「私の家」は、清家清の作品です。
復習先:近代から現代の住宅
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