ICの仕事は、依頼者の要望を聞き取り、提案し、見積り・契約、手配、引渡し、アフターフォローまで関わることが基本の流れです。この記事では、業務の流れ、職域、設計者・施工者との分担の考え方を整理します(確認日:2026年11月1日)。
このテーマのまとめ:ICの仕事と販売を整理する
公式の審査基準が求めること
協会は、一次試験の分野2「ICの仕事」で、ICとしての役割、職能、必要な実務内容・手順、職域などの基礎知識を求めています。この記事は、その4つを「業務の流れ」「職域」「他職種との分担」に分けて整理します。
業務の流れ:提案からアフターまで
協会の講座資料では、業務は次の7つの段階で進むと整理されています。
| 順 | 段階(名称は協会の講座資料) | 内容(要点。複数の解説の要約) |
|---|---|---|
| 1 | ヒアリング・事前調査 | 要望、予算、住まいの現状などを聞き取る |
| 2 | カウンセリング | 生活像や好みを整理し、課題をつかむ |
| 3 | イメージの具体化 | 要望を、空間のイメージにして見える形にしていく |
| 4 | 提案・調整 | 図面、カタログ、サンプルなどで提案し、依頼者と調整する |
| 5 | 実施計画・見積り・契約 | 内容を決めて見積りを出し、契約する |
| 6 | 各種監理・手配 | 商品の発注、工事や納品の調整・確認をする |
| 7 | 引渡し・アフターフォロー | 引渡しのあとも、使い心地の確認や手直しなどで支える |
※表の名称と順番が協会の講座資料の記載で、「内容」の列は、複数の解説の要約です。
流れは、会社の種類、取り扱う商品、工事の有無によって異なります。たとえば、販売店では「商品選び→見積り→納品」が中心になり、住宅会社では、設計や工事と並行して進みます。
見積り・契約・発注・納品・アフターの詳しい流れは、販売と流通の流れで整理しています。
職域:どこで働くか
協会の講座資料は、ICの活躍の場として、ハウスメーカー、インテリア建材・住宅設備機器メーカー、工務店、リフォーム工事店、インテリアエレメント専門店、ホームセンター、ディベロッパー、不動産販売、設計事務所、フリーランスなどを挙げています。協会の資料は、これらを区分せずに並べています。
次の表は、これらをこのサイトが6つの区分に整理したものです。「主な仕事の中心」の列も、このサイトの整理です。
| 区分(このサイトの整理) | 例 | 主な仕事の中心 |
|---|---|---|
| 住宅会社 | ハウスメーカー、工務店(建設会社)、リフォーム工事店 | 内装材・設備・家具などの選定と提案 |
| メーカー | インテリア建材・住宅設備機器メーカー | ショールームでの商品説明、提案 |
| 販売系 | インテリアエレメント専門店、ホームセンター | 商品の相談、提案、販売 |
| 不動産系 | ディベロッパー、不動産販売 | モデルルームの提案など |
| 設計系 | 設計事務所 | 設計に合わせたインテリアの提案 |
| 独立 | フリーランス | 個人からの依頼を受けて提案 |
新築だけでなく、リフォームや増改築の市場でも活躍の場があります。
他の職種との分担
ICの仕事は、設計者、施工者、販売者など、多くの人と連携して進みます。
| 相手 | 主な役割(一般的な整理) | ICとの関わり |
|---|---|---|
| 設計者 | 建物の設計をする | 設計者と一緒に依頼者と打ち合わせ、室内レイアウトや内装材などを検討する |
| 施工者 | 工事をする | 工事の内容や納期を確認し、依頼者の迷いを整理して伝える |
| 販売・納入業者 | 商品の販売、納入 | 商品を選び、発注・納品の調整をする |
ICは、依頼者の要望をもとに、インテリア全体のまとまりを考える役割です。どこまでをICが担当できるか(法令で資格が必要な業務の範囲)は、法規の分野(製図・表現と法規でまず押さえること)で学びます。
試験での問われ方
このテーマは、次のような形で知識を使います。
- 業務の流れを、順番に並べる
- 職域(働く場所)と、その仕事の中心を結びつける
- 設計者・施工者・販売者との分担を区別する
取り違えやすい点は、次のとおりです。
- ICは「設計の資格」ではなく、インテリアの提案・助言の資格であること
- 業務の流れの順番(見積り・契約の前に、提案と調整がある)
- 職域は、住宅会社だけでなく、メーカー、販売店、不動産、設計事務所、フリーランスなど広いこと
独学では、職域を暗記しがちですが、「依頼者と、設計・施工・納入のどこをつなぐ仕事か」で整理すると、覚えやすくなります。
次に読む
- ICの仕事の練習問題:このテーマの問題で、理解を確認します。
- 販売と流通の流れ:業務の流れのうち、見積り・契約・発注・納品・アフターと、商品の流通経路を整理します。
- ICの活用と進路


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