住宅設備の練習問題7問|給排水・電気・冷暖房(解説つき)

構造・環境・設備

住宅設備の4つのテーマ(給水・給湯、排水トラップ、電気設備、冷暖房)から、4択のオリジナル問題を7問用意しました。まず自分で答えを考えてから、「答えと解説」を開いて確認しましょう。間違えた問題は、解説の復習先へ戻ると定着しやすくなります。

このテーマのまとめ:住宅設備を整理する

問題の進め方

  • 1問ずつ、選択肢を読んで答えを決めてから解説を開く
  • 正解でも、「他の選択肢が違う理由」まで読む
  • 間違えた問題は、復習先の記事を読み返してからもう一度解く

問1(給湯:号数)

給湯器の「16号」が表す能力として、正しいものはどれでしょう。

  • ① 水温を16℃上げたお湯を、1分間に25L出せる
  • ② 水温を25℃上げたお湯を、1時間に16L出せる
  • ③ 水温を25℃上げたお湯を、1分間に約16L出せる
  • ④ 消費する電力が16kWである
答えと解説

正解:③

正解の理由:給湯器の号数は、「水温を25℃上げたお湯を、1分間に1L出せる能力」が1号です。16号なら、1分間に約16Lです。数字が大きいほど、同時に多くのお湯を使えます。なお、号数はメーカーが表示に用いる一般的な単位で、法令の基準値ではありません。

他の選択肢が違う理由

  • ①:「16」と「25」の数字が入れ替わっています。上げる水温が25℃、1分間に出せる量が号数と同じ数のLです。
  • ②:時間の単位が違います。号数は、1分間に出せる量です。
  • ④:号数は、お湯を出せる量の能力を表す単位で、消費電力ではありません。

復習先:給水方式の種類と給湯

問2(排水トラップ:封水深)

排水トラップの封水深について、正しいものはどれでしょう。

  • ① 深いほど良いので、20cm程度にする
  • ② 浅いほど排水の流れがよいので、1〜2cm程度にする
  • ③ 告示で、5cm以上10cm以下と定められている
  • ④ 器具ごとに自由に決められ、決まりはない
答えと解説

正解:③

正解の理由:排水トラップの深さ(封水深)は、建築基準法に基づく告示で、5cm以上10cm以下(阻集器を兼ねる排水トラップは5cm以上)と定められています。

他の選択肢が違う理由

  • ①:深すぎると、水の流れによる自然な掃除(自浄作用)が弱くなります。深ければ良いわけではありません。
  • ②:浅すぎると、封水が減りやすく、破封しやすくなります。
  • ④:範囲は、告示で定められています。

復習先:排水トラップと破封

問3(排水トラップ:破封)

洗面器に水をためて一気に流したとき、その器具自身の排水がサイホンのように働いて、トラップの封水が吸い出される現象は、どれでしょう。

  • ① 吸出し作用(誘導サイホン作用)
  • ② はね出し作用
  • ③ 毛細管現象
  • ④ 自己サイホン作用
答えと解説

正解:④

正解の理由:器具・トラップ・排水管が連続したサイホンのように働き、その器具自身の排水で封水が吸い出されるのが、自己サイホン作用です。

他の選択肢が違う理由

  • ①:吸出し作用は、排水の縦管の上から大量の水が流れ落ちたときに、別の器具のトラップの水が一緒に吸い出される現象です。「その器具自身の排水」かどうかで区別します。
  • ②:はね出し作用は、縦管に近い横管などに大量の排水が一度に流れ、空気に押されて、封水が室内側へ吹き上がる現象です。
  • ③:毛細管現象は、毛髪や糸くずがトラップの出口から垂れ下がり、水が少しずつ流れていってしまう現象です。

復習先:排水トラップと破封

問4(排水トラップ:通気)

破封の原因のうち、通気を設けても防げず、水を補う対策が必要なものは、どれでしょう。

  • ① 自己サイホン作用
  • ② 蒸発
  • ③ 吸出し作用
  • ④ はね出し作用
答えと解説

正解:②

正解の理由:蒸発は、長い間、排水が流れないために、封水が空気中へ蒸発して減る現象です。通気では防げないので、使わない器具にも、ときどき水を流して補います。

他の選択肢が違う理由

  • ①・③・④:自己サイホン作用、吸出し作用、はね出し作用は、管内の気圧の変化で起こります。通気を設けて、管内の気圧を大気と同じに保つことで、防ぎやすくなります。

復習先:排水トラップと破封

問5(電気設備:分電盤)

分電盤の中にある部品のうち、漏電を感知して、自動的に電気を止めるものは、どれでしょう。

  • ① 主幹ブレーカー
  • ② 分岐ブレーカー(安全ブレーカー)
  • ③ 漏電ブレーカー(漏電遮断器)
  • ④ 接地極付コンセント
答えと解説

正解:③

正解の理由:漏電ブレーカー(漏電遮断器)は、漏電を感知して、自動的に電気を止める部品です。

他の選択肢が違う理由

  • ①:主幹ブレーカーは、分電盤に入った電気が、最初に通るブレーカーです。
  • ②:分岐ブレーカーは、各回路に電気を分け、機器やコードの故障などで電流が大きくなったときに止まります。漏電を感知する部品ではありません。
  • ④:接地極付コンセントは、洗濯機などの水まわりの機器向けに使う、アース端子のついたコンセントです。分電盤の中の部品ではありません。

復習先:電気設備とコンセント

問6(電気設備:スイッチ)

階段の上と下の2か所の、どちらからでも、同じ照明をつけたり消したりしたいときに使うスイッチは、どれでしょう。

  • ① 片切スイッチ
  • ② 3路スイッチ
  • ③ 4路スイッチ
  • ④ ほたるスイッチ
答えと解説

正解:②

正解の理由:3路スイッチは、2か所のどちらからでも、同じ照明を操作できるスイッチです。階段の上下や、廊下の両端に使います。

他の選択肢が違う理由

  • ①:片切スイッチは、1か所で、1つの照明を操作する基本の型です。
  • ③:4路スイッチは、3か所以上から同じ照明を操作したいときに、3路スイッチと組み合わせて使います。
  • ④:ほたるスイッチは、消灯時に小さなランプが点き、暗くても位置がわかるスイッチです。操作できる場所の数とは関係がありません。

復習先:電気設備とコンセント

問7(冷暖房:暖房方式)

暖房の方式のうち、室内の空気を使って燃やし、排気も室内に出すため、定期的な換気が必要なものは、どれでしょう。

  • ① FF式(密閉式)
  • ② 半密閉式
  • ③ 床暖房(温水式)
  • ④ 開放式
答えと解説

正解:④

正解の理由:開放式は、室内の空気を使って燃やし、排気も室内に出します。換気をしないで使い続けると、不完全燃焼で一酸化炭素が増えるおそれがあるため、定期的に換気します。石油ファンヒーターなどが例です。

他の選択肢が違う理由

  • ①:FF式(密閉式)は、給排気筒で、屋外から空気を取り入れ、排気も屋外に出します。室内の空気を使いません。
  • ②:半密閉式は、室内の空気を使って燃やしますが、排気は排気筒で屋外に出します。
  • ③:床暖房(温水式)は、温水で床を暖め、輻射(放射)熱で部屋を暖める方式です。室内の空気を使って燃やす方式ではないので、換気が必要になる理由が違います。

復習先:冷暖房設備の種類

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