安全・バリアフリーの3つのテーマ(バリアフリーの寸法、高齢者の住まい、家庭内事故)から、4択のオリジナル問題を7問用意しました。まず自分で答えを考えてから、「答えと解説」を開いて確認しましょう。間違えた問題は、解説の復習先へ戻ると定着しやすくなります。
このテーマのまとめ:安全・バリアフリーを整理する
問題の進め方
- 1問ずつ、選択肢を読んで答えを決めてから解説を開く
- 正解でも、「他の選択肢が違う理由」まで読む
- 間違えた問題は、復習先の記事を読み返してからもう一度解く
問1(バリアフリーの寸法)
国土交通省の建築設計標準が示す、屋内の通路の手すりの高さの目安として、最も適切なものはどれでしょう。
- ① 約60〜70cm
- ② 約70〜90cm
- ③ 約75〜85cm
- ④ 約100〜110cm
答えと解説
正解:③
正解の理由:建築設計標準では、屋内の通路の手すりの高さの目安は、75〜85cm程度です。標準的な寸法で、法令で一律に決まった値ではありません。
他の選択肢が違う理由
- ①:設計標準が示す目安より、低い値です。
- ②:70〜90cm(700〜900mm)は、住宅の指針が示す、階段の手すりの高さ(踏面の先端から)の範囲です。通路の手すりとは、別の基準です。
- ④:1,100mmは、バルコニーの腰壁などが低い場合の手すりを、床面から設ける高さの値です。通路の手すりの目安ではありません。基準ごとに数値を区別しましょう。
復習先:バリアフリーの寸法一覧
問2(バリアフリーの寸法)
国土交通省の「高齢者が居住する住宅の設計に係る指針」で、日常生活空間内の通路の有効な幅について、基本レベルの数値として、正しいものはどれでしょう(柱などの箇所を除きます)。
- ① 750mm以上
- ② 780mm以上
- ③ 800mm以上
- ④ 850mm以上
答えと解説
正解:②
正解の理由:指針の基本レベルでは、日常生活空間内の通路の有効な幅は、780mm以上です。
他の選択肢が違う理由
- ①:750mm以上は、基本レベルのうち、柱などの箇所の数値です。
- ③:800mm以上は、推奨レベルのうち、柱などの箇所の数値です。
- ④:850mm以上は、推奨レベルの数値です。基本レベルと推奨レベルの入れ替えは、取り違えやすいところです。
復習先:バリアフリーの寸法一覧
問3(高齢者の住まい)
加齢による見え方の変化(濃淡の見分けにくさ、反射のまぶしさ)に対する住まいの配慮として、適切なものはどれでしょう。
- ① 段差の縁や、床と壁の境目に、色の差(明るさの差)をつける
- ② 段差の縁を、床と同じ色にして、すっきり見せる
- ③ 光沢の強い床材を使って、明るく見せる
- ④ 床と壁の境目を同じ色にそろえて、落ち着いた印象にする
答えと解説
正解:①
正解の理由:高齢者は、濃淡の差(コントラスト)が見分けにくくなります。段差の縁などに色の差をつけると、段差を見分けやすくなります。
他の選択肢が違う理由
- ②:縁を床と同じ色にすると、段差が目立たなくなり、見分けにくくなります。
- ③:反射をまぶしく感じやすくなります。光沢の強い床材や、反射の強い仕上げは避けます。
- ④:床と壁の境目が同じ色だと、境目が見分けにくくなります。色の差をつけたほうが、位置を把握しやすくなります。
復習先:高齢者の住まい
問4(高齢者の住まい)
バリアフリー法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)の対象として、中心になるものはどれでしょう。
- ① 個人の住まいの専用部分すべてに、一律の最低基準を義務づける
- ② 高齢者が居住する住宅について、設計上の配慮事項を示す
- ③ 住宅の配慮の程度を、等級1〜5で表示する
- ④ 病院・劇場・百貨店・ホテルなど、多数の人が利用する建築物
答えと解説
正解:④
正解の理由:バリアフリー法は、高齢者や障害者などが利用しやすいよう、建築物の出入口や廊下などの整備を進める法律です。対象は、病院・劇場・百貨店・ホテルなど、多数の人が利用する建築物が中心です。
他の選択肢が違う理由
- ①:個人の住まいの専用部分に、そのまま当てはまるとは限りません。一律の最低基準を義務づけるものではありません。
- ②:これは、「高齢者が居住する住宅の設計に係る指針」の説明です。法律ではなく、設計上の配慮事項です。
- ③:これは、住宅性能表示制度の「高齢者等配慮対策等級(専用部分)」の説明です。
復習先:高齢者の住まい
問5(家庭内事故)
住宅の指針が示す、バルコニーの手すりについて、腰壁などの高さが650mm以上1,100mm未満の場合に、手すりを設ける高さとして、正しいものはどれでしょう。なお、これは国の指針が示す、設計上の配慮事項の数値です。
- ① 腰壁などの上端から800mm以上
- ② 床面から1,100mm以上
- ③ 床面から900mm以上
- ④ 床面から700mm以上
答えと解説
正解:②
正解の理由:指針では、腰壁などの高さが650mm以上1,100mm未満の場合、手すりは床面から1,100mm以上とされています。300mm未満の場合も、床面から1,100mm以上です。
他の選択肢が違う理由
- ①:「腰壁などの上端から800mm以上」は、腰壁などの高さが300mm以上650mm未満の場合の数値です。腰壁の高さによって、手すりの測り方が変わります。
- ③・④:700〜900mmは、階段の手すりの高さ(踏面の先端から)の範囲です。窓・バルコニーの転落防止とは、別の数値です。
復習先:家庭内事故の防止
問6(家庭内事故)
場所と、その場所の対策の組み合わせとして、正しいものはどれでしょう。
- ① 台所:浴槽の出入り用の手すりを設ける
- ② 玄関:火災警報器とガス漏れ検知器を設ける
- ③ 玄関:あがりかまちの昇降用の手すりを設け、段差を小さくする
- ④ 居室・廊下:あがりかまちの昇降用の手すりを設ける
答えと解説
正解:③
正解の理由:玄関では、出入口やあがりかまちの段差でのつまずきが起きやすく、段差を小さくすることと、あがりかまちの昇降用の手すりが対策になります。
他の選択肢が違う理由
- ①:浴槽の出入り用の手すりは、浴室の対策です。台所では、火災警報器とガス漏れ検知器が示されています。
- ②:火災警報器とガス漏れ検知器は、高齢者が主に使う台所の対策です。
- ④:居室・廊下の対策は、小さな段差の解消と、滑りにくい床材です。あがりかまちの手すりは、玄関の対策です。
復習先:家庭内事故の防止
問7(家庭内事故)
住宅の指針が示す、バルコニーの手すり子の間隔について、正しいものはどれでしょう。
- ① 床面などから800mm以内の部分で、内法110mm以下
- ② 床面などから110mm以内の部分で、内法800mm以下
- ③ 床面などから800mm以内の部分で、内法150mm以下
- ④ 床面などから1,100mm以内の部分で、内法110mm以下
答えと解説
正解:①
正解の理由:指針では、手すり子の間隔は、床面などから800mm以内の部分で、内法110mm以下とされています。国の指針が示す、設計上の配慮事項の数値です。
他の選択肢が違う理由
- ②:800mmと110mmの数値が入れ替わっています。
- ③:内法は150mm以下ではなく、110mm以下です。
- ④:110mm以下が求められる範囲は、床面などから800mm以内の部分です。1,100mmは、手すりを床面から設ける高さの値で、別の数値です。
復習先:家庭内事故の防止
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