RC造・S造・SRC造の違い|ラーメン構造と壁式構造の比較

構造・環境・設備

鉄筋コンクリート造・鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造は、「材料」で分ける呼び方です。これとは別に、ラーメン構造・壁式構造という、「組み立て方」の分け方があります。この記事では、2つの分け方を区別して整理します(確認日:2026年11月1日)。

このテーマのまとめ:構造・構法を整理する

材料で分ける:RC造・S造・SRC造

呼び方材料特徴よく採用される建物
RC造(鉄筋コンクリート造)鉄筋とコンクリート鉄筋が引っ張る力、コンクリートが圧縮する力に対抗して、互いの弱点を補う。重量があるマンションなどの集合住宅、大きな建物
S造(鉄骨造)鉄骨(鋼材)軽く、大きな空間をつくりやすく、工期も短い。風や地震で揺れやすいため、対策を確認する大きな空間が必要な建物、小規模な店舗・集合住宅など
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)鉄骨を芯に入れたRCRC造より強度が高いとされ、柱を細くできる。コストは高め中高層・高層のマンション、大きな建物

S造の「軽量鉄骨」と「重量鉄骨」

S造は、鋼材の厚さで、軽量鉄骨と重量鉄骨に分けて説明されます。

区分鋼材の厚さ(区分の目安)主な使われ方
軽量鉄骨約6mmより薄い工場生産の部材を組み立てるプレハブ住宅など。筋かい(ブレース)で強度を確保
重量鉄骨約6mm以上柱と梁を強く接合する、ラーメン構造が一般的

※数値の性質:軽量・重量を分ける呼び方の目安です。法令の最低値などではありません。境目の6mmの扱い(「未満」か「以下」か)は、資料によって書き方が違います。

組み立て方で分ける:ラーメン構造と壁式構造

構造支え方特徴採用される材料
ラーメン構造柱と梁を強く接合(剛接合)して、骨組みで支える構造上の壁が少なくてすむ。開口部を大きく取りやすい。室内に柱や梁が出っ張ることがあるRC造、S造、SRC造
壁式構造壁が柱や梁の役割を果たして、建物を支える室内に柱や梁が出ない。開口部の大きさや位置に制限があるRC造

ラーメン構造と壁式構造は、材料(RC造など)とは別の分け方です。RC造には、ラーメン構造のものも、壁式構造のものもあります。

マンションのリフォームでの注意

間取りの変更で、壁を取り払えるかどうかは、構造によって違います。

構造壁を取り払う間取り変更
壁式構造壁が建物を支えているため、既存の壁を取り払う間取り変更はできない
ラーメン構造構造上必要な耐力壁は撤去できない。間仕切りの壁は、撤去できる場合がある

リフォームできる範囲は、構造のほかに、マンションの管理規約でも決まります。工事を考えるときは、構造の形式と管理規約を、事前に確認しましょう。確認のしかたは、既存住宅の調査ポイントでも整理しています。

試験での問われ方

RC造・S造などは、協会の審査基準で、一次試験の分野6「構造・構法と仕上げ」にあたります。このテーマは、次のような形で知識を使います。

  • RC造・S造・SRC造の名前と材料を結びつける
  • ラーメン構造と壁式構造の、支え方の違いを答える
  • 構造の特徴から、リフォームで気をつける点を選ぶ

取り違えやすい点は、次のとおりです。

  • RC造・S造・SRC造は「材料」、ラーメン構造・壁式構造は「組み立て方」。別の分け方であること
  • ラーメン構造は柱と梁で支え、壁式構造は壁で支える。入れ替えない
  • ラーメン構造は、RC造だけの言葉ではなく、S造・SRC造にもある。壁式構造は、RC造の組み立て方
  • SRC造は、RC造に鉄骨を加えたもの(鉄骨に鉄筋コンクリートを組み合わせたもの)

独学では、「材料の名前」と「組み立て方の名前」を別の表で覚えると、混ざりにくくなります。

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