ヘアカラーリング製品|染毛剤と染毛料の違い

ボディ・ヘア・香り(1級)

ヘアカラーリング製品は、染毛剤(医薬部外品)と染毛料(化粧品)に大きく分けられます。染毛剤の代表は酸化染毛剤で、1剤(酸化染料とアルカリ剤)と2剤(酸化剤)を混ぜて使い、髪の中で色を出します。酸化染毛剤などの染毛剤では、使う前に毎回、皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行います。(確認日:2026年11月3日)

この記事は、テキストの第11節「ヘアケア化粧品」の範囲に対応します。

このテーマのまとめ:ヘアケア・ネイル化粧品まとめ|毛と爪の構造から

「ヘアカラー」「ヘアマニキュア」「白髪染め」は、まず区分で整理していきましょう。

呼び方の整理

「ヘアカラー」は、髪を染める製品を広く指す呼び方です。区分としては、次のように分かれます。

  • 染毛剤:医薬部外品。酸化染料などを含み、化学反応で色を出す
  • 染毛料:化粧品。顔料や染料などを髪に付着・吸着させる
  • 脱色剤・脱染剤:医薬部外品。髪の色を明るくする、染めた色を抜く

髪の構造は、毛髪の構造と機能で確認できます。

分類(表)

種類区分作用色の持ち
永久染毛剤(酸化染毛剤など)医薬部外品髪の内部で酸化染料が発色する。メラニン色素の分解(脱色)も同時に起こるシャンプーで落ちにくい。髪が伸びると根元は染まっていない
脱色剤(ブリーチ)医薬部外品髪のメラニン色素を分解して、明るくする髪が生え変わるまで続く
半永久染毛料(ヘアマニキュアなど)化粧品酸性染料などを髪の表面〜内部の浅いところに吸着させる。メラニンは分解しないシャンプーのたびに少しずつ落ちる。持ちは製品や髪の状態で変わる
一時染毛料化粧品髪の表面に付着させる短期間で落ちる

色の持ちは、製品や髪の状態、洗う頻度によって変わる目安です。

「化学的に染める」染毛剤と、「物理的に付着させる」染毛料、という対比で整理されることもあります。

酸化染毛剤の1剤・2剤

酸化染毛剤は、1剤と2剤を使う直前に混ぜます。

剤主な成分役割
1剤酸化染料(染料中間体とカップラー)、アルカリ剤色のもとになる
2剤酸化剤(過酸化水素など)酸化染料を発色させる。メラニン色素を分解する

混ぜた液を髪に塗ると、2剤の酸化剤の働きで、1剤の酸化染料どうしが結びついて髪の内部で発色します。同時に、髪のメラニン色素が分解されて明るくなります。そのため、黒髪を明るくしながら、白髪にも色を入れることができます。

酸化染毛剤のしくみの図。左に1剤(酸化染料とアルカリ剤)と2剤(酸化剤)があり、使う直前に混ぜる。混ぜた液を髪に塗ると、髪の内部で、酸化染料が酸化されて結びつき発色する流れと、メラニン色素が分解されて明るくなる流れが同時に起こり、右の染まった髪になる様子を示している。

半永久染毛料のしくみ

ヘアマニキュアやカラートリートメントなどの半永久染毛料は、酸性染料などを髪に吸着させます。酸化染料のように化学反応で発色させることも、メラニン色素を分解することもしないため、髪の色を明るくすることはできません。色を足すイメージです。

皮膚アレルギー試験(パッチテスト)

酸化染料は、アレルギー性の接触皮膚炎を起こしやすい成分とされています。そのため、酸化染毛剤など、染毛剤の製品では、日本ヘアカラー工業会の自主基準にもとづき、次のように使用上の注意が書かれています。

  • 使うたびに毎回、皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行う
  • 染毛の2日前(48時間前)に行う。過去に何回も異常なく染めていても、体質が変わることがあるため、毎回行う
  • テスト部位の観察は、テスト液を塗ったあとの30分ほどと、48時間後の2回行う
  • 今までにヘアカラーでかぶれたことのある方は、使用しない
  • 眉毛、まつ毛には使わない

すべての着色製品に、この手順を一律に当てはめるわけではありません。使う製品の説明書に従い、異常を感じたら使用をやめて、医師に相談してください。化粧品による肌トラブルは、化粧品と肌トラブルで扱います。

また、かつら用などとして売られているヘナ製品は、人体に使うことを前提としていません。頭髪に使わないよう、国民生活センターが注意を呼びかけています。

試験での問われ方(取り違えやすい点)

混同しやすいので、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 区分:染毛剤・脱色剤は医薬部外品、染毛料は化粧品です
  • 酸化染毛剤:1剤が酸化染料とアルカリ剤、2剤が酸化剤です。髪の内部で発色し、脱色も同時に起こります
  • 半永久染毛料:酸性染料などを吸着させます。メラニンは分解しないため、明るくはなりません
  • パッチテスト:染毛剤では、毎回、染毛の2日前(48時間前)に行います

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