仕上げ材料は、木材・石材とタイル・塗料・ガラスの4つの記事で整理すると、全体像がつかめます。このページでは、5つの材料の要点、覚える順番、確認問題3問をまとめました。迷ったら、このページに戻ってきてくださいね。
分野の入口:構造・環境・設備でまず押さえること
仕上げ材料の要点を比べてみよう
まずは、材料ごとの要点を表で比べます。
| 材料 | 何を整理するか | 区別のポイント |
|---|---|---|
| 木材 | 含水率、木取り(柾目・板目、木表・木裏)、針葉樹と広葉樹、木質材料 | 合板は繊維の方向を直角に、集成材は平行にそろえて貼る |
| 石材 | 花崗岩・大理石・砂岩のでき方と特徴 | 花崗岩は火成岩で硬く、大理石は変成岩で石材の中では柔らかい部類 |
| タイル | 素地の質(磁器質・せっ器質・陶器質)、吸水率、施釉と無釉 | 磁器質が最も吸水しにくく、陶器質が最も吸水しやすい |
| 塗料 | 成分、水性と溶剤系、塗装の工程、塗料の種類、素地ごとの向き不向き、自然系塗料 | 調合ペイントは溶剤系で鉄部・木部、エマルションペイントは水性で内装の壁・天井 |
| ガラス | 構造と特徴、割れたときの安全性、断熱性 | 強化は粒状に割れ、合わせは中間膜が破片を保持。複層は中空層で断熱 |
材料の学習は、「何でできているか」「どう作られるか」「どんな性質か」の3つを、材料ごとにそろえていくと、整理しやすくなります。
覚える順番は、この4ステップ
独学では、次の順番で進めると迷いにくくなります。
| 順番 | 記事 | この順番にする理由 |
|---|---|---|
| 1 | 木材と木質材料 | 家具・床・建具など、身近なものに使われる。含水率や木取りの考え方が、ほかの材料の理解にも役立つ |
| 2 | 石材・タイル | 「素地の質で吸水率が変わる」という整理を、数値の大小の順で覚える |
| 3 | 塗料 | 「何で薄めるか」「どの素地に塗るか」で分けて、木材・石材・タイルの素地とつなげる |
| 4 | ガラス | 割れたときの安全性と、断熱性の2つの視点で、種類を整理する |
各記事への案内
詳しい説明は、テーマごとの記事にまとめています。
| テーマ | 記事 | ひとこと紹介 |
|---|---|---|
| 木材 | 木材と木質材料 | 含水率、柾目・板目、木表・木裏、合板・集成材などの違い |
| 石材・タイル | 石材・タイルの種類と特徴 | 花崗岩・大理石・砂岩と、磁器質・せっ器質・陶器質の違い |
| 塗料 | 塗料の種類と特徴 | 成分、水性と溶剤系、塗料の種類と素地、自然系塗料 |
| ガラス | ガラスの種類と特徴 | 強化・合わせ・網入り・複層・Low-Eの構造と特徴 |
選び方や使う場所は、床と壁を整理すると、フローリング・畳・床タイルの種類など、エレメントの分野の記事で扱っています。このまとめの記事は、材料そのものの特性を整理するものです。
試験での問われ方のポイント
仕上げ材料で、特に取り違えやすいのは次の3つです。
- 似た材料の構成の入れ替え:合板と集成材、パーティクルボードとMDF
- 性質の大小の入れ替え:磁器質・せっ器質・陶器質の吸水率、柾目と板目の変形のしやすさ
- 似た名前の使い分け:強化ガラスと合わせガラス、調合ペイントとエマルションペイント、水性と溶剤系
次に読む
- 木材と木質材料:まず、身近な木材の性質と、木質材料の違いから始めましょう。
確認問題3問
学んだ内容を、3問で確かめてみましょう。答えは折りたたんであります。
問1(木質材料)
薄く剥いた木の板を、繊維の方向が互いに直角になるように重ねて接着した木質材料は、どれでしょう。
- ① 集成材
- ② パーティクルボード
- ③ 合板
- ④ MDF(中密度繊維板)
答えと解説
正解:③
正解の理由:合板は、薄く剥いた板を、繊維の方向が互いに直角になるように重ねて接着したものです。広い面積が取れて、強度があります。
他の選択肢が違う理由
- ①:集成材は、板状の木材を、繊維の方向が平行になるように貼り合わせたものです。取り違えやすいところです。
- ②:パーティクルボードは、木の小片を接着剤で固めた板です。
- ④:MDFは、木を繊維状にして成形した板です。
復習先:木材と木質材料
問2(タイル)
タイルの素地の質のうち、吸水率が最も小さく、水を吸いにくいものは、どれでしょう。
- ① 磁器質
- ② せっ器質
- ③ 陶器質
- ④ Ⅲ類(規格上の区分)
答えと解説
正解:①
正解の理由:磁器質は、高温で焼いて緻密になるため、ほとんど水を吸いません。吸水率は、磁器質が最も小さく、せっ器質、陶器質の順に大きくなります。
他の選択肢が違う理由
- ②:せっ器質は、磁器質と陶器質の中間で、磁器質よりやや吸水します。
- ③:陶器質は、吸水率が最も大きい素地です。
- ④:Ⅲ類は、規格(JIS A 5209)の区分の呼び方で、吸水率の上限が最も大きい区分です。名前の数字が大きいほど、吸水率の上限も大きくなります。素地の質の呼称(磁器質など)とは別の言い方です。
復習先:石材・タイルの種類と特徴
問3(ガラス)
割れたときに、細かい粒状になり、鋭い破片ができにくいガラスは、どれでしょう。
- ① 合わせガラス
- ② 強化ガラス
- ③ 網入り板ガラス
- ④ 型板ガラス
答えと解説
正解:②
正解の理由:強化ガラスは、フロートガラスを熱処理して強度を高めたもので、割れると細かい粒状になります。
他の選択肢が違う理由
- ①:合わせガラスは、割れても、中間膜に破片が付いたままになるガラスです。粒状には割れません。
- ③:網入り板ガラスは、ワイヤーで破片が脱落しにくいガラスで、防火の目的で使われます。
- ④:型板ガラスは、片面に凹凸の模様があり、視線を遮るためのガラスです。
復習先:ガラスの種類と特徴
練習問題へ
さらに問題を解きたい方は、7問の練習問題を用意しています。
このテーマの練習問題:仕上げ材料の練習問題