製図記号の一覧|建具の平面記号・線の種類・尺度

製図・表現/法規

このページは、図面の記号を読むための辞典です。記号の描き方の手順は、二次試験の製図の記事で扱います。二次試験の全体は、インテリアコーディネーター二次試験とはで確認できます。製図・表現の分野の全体は、製図・表現のまとめで扱います。

建具の平面記号

壁の開口部に建具を描いた平面記号の簡単な線画。片開き戸は扉の板と開く軌跡の円弧、両開き戸は左右の扉と2つの円弧、引違い戸は2枚の板が重なる形、片引き戸は1枚の板と引く向きの矢印、引込み戸は壁の中へ入る板、折たたみ戸はジグザグの線で示した。

平面図では、建具(扉や窓)を、開き方がわかる記号で表します。建築製図の規格は、JIS A 0150(建築製図通則)です。通則には、次のような記号が定められているとされています(原文は未確認)。

記号の種類内容
平面表示記号平面図で、建具や開口部などの形を表す記号
材料構造表示記号部材の切り口の材料や構造を表す記号
建具開閉表示記号建具の開き方を示す記号

建具の種類として、平面表示記号に定められている名称には、次のものがあります。

区分名称の例
戸片開き戸、両開き戸、引違い戸、片引き戸、両引き戸、引込戸、折たたみ戸、自由戸、回転戸
窓両開き窓、片開き窓、回転窓、引違い窓、片引き窓、格子付き窓、網戸付き窓
その他雨戸、網戸、シャッター

図は、各記号の考え方がわかるよう簡略にした模式図です。実際の記号の形は、規格の表や、使う教材の図で確認してください。

平面図で記号を読むときの確認点

  • 開き戸は、吊元(ヒンジの側)と開く向きを確認する
  • 引き戸は、左右どちらに引くか、壁の中へ引き込むかを確認する
  • 扉を開いたときに、動線や家具、照明スイッチ、コンセントをふさがないかを確認する
  • 平面図の記号では、扉や窓の高さは読み取れない。高さは、立面図や展開図とあわせて確認する

二次試験の平面図では、協会が、家具や建具の開閉記号を必ず記入することを留意点に挙げています(2025年度の解説)。

建具記号の例

図面によっては、建具を、アルファベットで表します。材料と、形のアルファベットを組み合わせる例があります。

材料の文字形の文字
A:アルミ、S:スチール、W:木D:ドア、W:窓、S:シャッター

たとえば、ADはアルミ製のドア、SDはスチール製のドア、AWはアルミ製の窓を表します。

略号

図面では、文字を略号で表します。

略号意味
GL基準地盤面
FL基準床面
S縮尺
@間隔
r、R半径
d、φ直径
DSダクトスペース
PSパイプシャフト

設備・電気の記号

電気や設備の記号は、別の規格で定められています。

内容規格
電気設備の図記号(屋内配線用シンボル)JIS C 0303
配管の図示記号JIS Z 8205

照明・スイッチ・コンセントなどの記号は、教材や問題によって形が少しずつ違います。このサイトでは、問題用紙の凡例を最初に確認する習慣をおすすめします。形は、使う教材の一覧で覚えてください。

線の種類

製図で使う線の種類と用途の図。太い実線は外形線、細い実線は寸法線・引出線・ハッチング、細い破線はかくれ線、細い一点鎖線は中心線・基準線、細い二点鎖線は想像線。
線の種類用途
太い実線外形線(見える部分の形)
細い実線寸法線、引出線、ハッチング
細い破線かくれ線(見えない部分の形)
細い一点鎖線中心線、基準線
細い二点鎖線想像線

製図では、線の太さを3段階に分けて、目的に合わせて使い分けます。呼び名と太さの比は資料によって違います(機械製図の資料では「細線・太線・極太線」で1:2:4。協会の講座資料では「太線・中線・細線」で4:2:1)。二次試験の描き方は、平面図・立・断面図・パースの描き方で扱います。

二次試験の平面図では、断面線と見えがかり線を描き分けることが、協会の講評で留意点として示されています。

尺度

尺度(縮尺)は、図面上の長さと、実際の長さの比です。図面に、使った縮尺を記入します(略号はS)。

建築製図では、平面表示記号は、原則として縮尺1/100と1/200の図面で使います。協会の2023・2025年度の二次試験の問題用紙では、現況の平面図の縮尺がS=1/100と示されていました。解答の縮尺は、年度の問題で確認してください。表にないものや、より大きな縮尺の図面では、尺度に応じて実際の形をかき、必要な説明を記入します。

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