ICと近い分野の資格は、国家資格か民間資格か、何を扱うか、受験資格があるかで整理できます。この記事では、一級建築士、インテリアプランナー、キッチンスペシャリスト、福祉住環境コーディネーターとの違いを、実施団体の公式発表にもとづく表で比べます(確認日:2026年11月1日)。
試験の全体像:インテリアコーディネーター試験とは
比較表
| 資格 | 区分 | 実施団体 | 扱う内容 | 受験資格 |
|---|---|---|---|---|
| インテリアコーディネーター(IC) | 民間資格(協会認定) | 公益社団法人インテリア産業協会 | 家具・照明・カーテン・設備などの提案・助言 | 一次試験は、年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験を問わない。二次試験は、一次試験の合格が条件 |
| 一級建築士 | 国家資格 | 国土交通省が所管(建築士法) | 建築物の設計・工事監理 | 学科・設計製図の2段階。学歴等の要件は実施団体の最新の案内で確認。実務経験は、令和2年の試験から、免許登録までに積んでいればよい扱い(国土交通省) |
| インテリアプランナー | 民間資格 | 公益財団法人建築技術教育普及センター | インテリアの計画・設計 | 学科試験は制限なし。設計製図試験は、学科合格者などが対象 |
| キッチンスペシャリスト(KS) | 民間資格(協会認定) | 公益社団法人インテリア産業協会 | キッチン空間の企画・設計・提案 | 年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験を問わない |
| 福祉住環境コーディネーター(2級・3級) | 民間資格(検定試験) | 東京商工会議所 | 高齢者・障害者に配慮した住環境の提案 | 学歴・年齢・性別・国籍による制限なし |
※「区分」は、国が免許を交付する資格(国家資格)か、団体が認定・実施する資格(民間資格)かの区別です。実施団体の公式資料の記載にもとづきます。
合格率の比較
年度・集計の定義がそろっていないため、表の数字を比べて難易度を決めないでください。
| 資格 | 年度・回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| IC | 2025年度(第43回) | 6,387名 | 1,623名 | 25.4%(最終) |
| 一級建築士(学科) | 令和7年 | 27,489名 | 4,529名 | 16.5% |
| 一級建築士(設計製図) | 令和7年 | 11,381名 | 3,988名 | 35.0% |
| インテリアプランナー(学科) | 令和7年度 | 594名 | 314名 | 52.9% |
| インテリアプランナー(設計製図) | 令和7年度 | 333名 | 87名 | 26.1% |
| キッチンスペシャリスト | 2025年度(第38回) | 394名 | 148名 | 37.6% |
※年度表記は、各団体の発表のままです。ICとKSは協会の年度、一級建築士とインテリアプランナーは令和7年(度)で、同じ時期の数字ではありません。福祉住環境コーディネーターの合格率は、実施団体(東京商工会議所)の発表で確認してください。受験者数は、各団体の「実受験者数」または「資格取得対象の受験者数」で、定義が少し異なります。
合格率の読み方
- 合格率の高さは、やさしさを意味しません。試験の形式、出題の範囲、受験者の層(準備の程度)が違うためです
- 一級建築士の「学科」と「設計製図」は、別々の試験の合格率です。最終的な免許の取得までの割合ではありません
- ICの25.4%は、一次試験と二次試験を通した最終の合格率です。一次34.0%、二次56.6%の内訳は、合格率と難易度で整理しています
資格の違いを一言で
- ICは、商品選びと提案の資格です。建築士法に定める建築物の設計や工事監理は、ICの資格ではできません
- 一級建築士は、建築物の設計・工事監理に関わる国家資格で、構造や法規の専門性が高い資格です
- インテリアプランナーは、インテリアの計画・設計を扱い、設計製図の試験があります。ICの二次試験でも図面を描くので、重なる部分があります
- キッチンスペシャリストは、キッチンに特化した資格で、ICと同じ協会が認定します
- 福祉住環境コーディネーターは、高齢者・障害者に配慮した住環境を扱います
ICと相性がよい資格
ICの試験範囲に、バリアフリー、キッチン、図面、法規が含まれるため、関連の資格を重ねる考え方があります。次の対応は、このサイトの整理です。
| 重ねたい強み | 関連する資格 | ICの記事で重なる部分 |
|---|---|---|
| 高齢者・バリアフリーの提案 | 福祉住環境コーディネーター | バリアフリーの寸法一覧、高齢者の住まい |
| キッチン計画 | キッチンスペシャリスト | 住宅設備、システムキッチンのレイアウト一覧 |
| 図面・設計の力 | インテリアプランナー、建築士 | 製図・表現と法規、二次試験とは |
取る順番の考え方
順番に決まりはありません。次は、このサイトの提案です。
- まず、目的を決める:住まいの提案の仕事に就きたいならIC、建築物の設計に進みたいなら建築士、というように、やりたい仕事から選びます
- 学習が重なる分野を確認する:ICの試験範囲には、バリアフリー、キッチン、図面、法規が含まれます。関連する資格では、重なる分野がどこかを、試験範囲で確認します
- 受験資格を確認する:一級建築士の受験や免許登録には、実務経験などの要件が関わります。最新の内容は、実施団体の公式サイトで確認してください
- 費用と時間を見積もる:ICの受験料は受験料と受験タイプ、勉強時間は勉強時間の目安で確認できます
次に読む
- ICの合格率と難易度:ICの合格率の内訳と推移を確認します。
- ICで何ができる?資格の活かし方:資格が活きる場面を確認します。


コメント