パーマのしくみ|1剤・2剤とシスチン結合

ボディ・ヘア・香り(1級)

パーマは、1剤(還元剤)で毛髪のシスチン結合を切り、ロッドに巻いて形を整えたあと、2剤(酸化剤)で結合をつなぎ直して形を固定します。「切る→形を整える→つなぐ」の流れで覚えると整理しやすくなります。(確認日:2026年11月3日)

この記事は、テキストの第11節「ヘアケア化粧品」の範囲に対応します。

このテーマのまとめ:ヘアケア・ネイル化粧品まとめ|毛と爪の構造から

パーマは、1剤(還元)と2剤(酸化)の反応の順番を図で確認しながら進めましょう。毛髪の結合そのものは、毛髪の構造と機能で扱っています。

パーマとは

パーマ(パーマネント・ウェーブ)は、髪にウェーブやカールをつける施術です。髪をまっすぐにするストレートパーマも、同じ薬剤の働きを使います。

1剤と2剤の働き(図)

剤成分の種類働き
1剤還元剤(チオグリコール酸塩、システイン類など)毛髪のシスチン結合(S-S結合)を切る
2剤酸化剤(臭素酸塩、過酸化水素水)切れた結合をつなぎ直して、形を固定する
パーマの流れを3つの段階で示した図。左は、髪の中でケラチンの鎖2本がシスチン結合でつながっている状態。中央は、1剤(還元剤)で結合が切れて鎖が離れ、ロッドに巻いて形を整える状態。右は、2剤(酸化剤)で、鎖が新しい位置で再びシスチン結合でつながり、形が固定された状態。矢印で左から右に進む。

1剤の還元剤には、チオグリコール酸塩、システイン類のほか、システアミンなどがあります。2剤の酸化剤には、臭素酸塩や過酸化水素水があります。

髪の中では、シスチン結合が切れたあとにロッドで形を整え、2剤で新しい位置でつなぎ直すことで、ウェーブの形が残ります。

パーマ液の区分

区分製品考え方
医薬部外品パーマネント・ウェーブ用剤(第1剤・第2剤)チオグリコール酸またはその塩類、システイン類などを有効成分とし、承認の基準がある
化粧品洗い流すヘアセット料(化粧品パーマ液)システアミン、チオグリセリン、ブチロラクトンチオールなど、チオール基をもつ還元成分を配合したものがある。美容室で使われる業務用が中心

パーマネント・ウェーブ用剤の承認の基準は、縮毛矯正剤も対象にしています。化粧品の洗い流すヘアセット料は、日本パーマネントウェーブ液工業組合の自主基準で、パーマネント・ウェーブ用剤の承認基準の効能・効果の範囲に抵触しないものと定められています。システアミンは、配合上限(チオグリコール酸換算で7.0%、システアミンとして5.86%以下)と使用上の注意が、通知で定められています。業界では「カーリング料」とも呼ばれます。

縮毛矯正との違い

ストレートパーマは、2種類の薬剤だけで髪をまっすぐに近づけます。縮毛矯正は、同じく2種類の薬剤を使うほか、アイロンの熱を加える工程があります。1剤で結合を切り、アイロンで髪をまっすぐに伸ばしてから、2剤で固定します。矯正した部分は長く持つ一方、新しく生えてくる部分には元のクセが出ます。

髪への負担とアフターケア

パーマは、毛髪の内部構造に働きかけるため、毛髪の強度が下がるなど、髪に負担がかかります。パーマのあとの髪はアルカリ性に傾いているため、弱酸性に整えるケアが行われます。ブリーチなどでダメージのある髪は、パーマがかかりにくくなったり、傷みやすくなったりします。

髪のダメージの原因と、髪が弱酸性で安定することは、毛髪の構造と機能で確認できます。ヘアカラーとの関係は、ヘアカラーリング製品で扱います。

試験での問われ方(取り違えやすい点)

  • 1剤と2剤:1剤が還元剤(結合を切る)、2剤が酸化剤(結合をつなぐ)です
  • 結合の名前:切れるのはシスチン結合(S-S結合)です。水素結合ではありません
  • 流れ:1剤で切る→ロッドで形を整える→2剤でつなぎ直します
  • 縮毛矯正:薬剤にアイロンの熱を組み合わせます
  • 区分:パーマネント・ウェーブ用剤は医薬部外品です。化粧品には洗い流すヘアセット料があります

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