ターンオーバーは、基底層で生まれた細胞が、角層になってはがれ落ちるまでの入れ替わりのことです。周期は「約28日(約4週間)」と覚えるのが基本です。年齢や紫外線などで周期は乱れ、肌のバリア機能にも影響します。(確認日:2026年11月3日)
このテーマのまとめ:皮膚の構造としくみまとめ|表皮・真皮・皮下組織と付属器官
「ターンオーバーは28日」とよく言われます。この記事では、28日の内訳と乱れる原因を整理します。
ターンオーバーとは
ターンオーバーは、要するに表皮の新陳代謝です。流れは次のとおりです。
- 基底層で細胞が分裂して、新しい細胞が生まれる
- 細胞が有棘層、顆粒層へと押し上げられ、形を変えていく(角化)
- 核のない角質細胞になり、角層に何層も重なる
- 役目を終えた角質細胞が、垢(あか)としてはがれ落ちる
入れ替わるのは表皮の細胞です。真皮の入れ替わりのことではありません。各層の特徴は表皮の構造で確認できます。
ターンオーバーの周期
周期は、「基底層で生まれて角層に達するまで」と「角層にとどまってはがれるまで」の2段階に分けると整理しやすくなります。
| 段階 | 目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 基底層で生まれてから、角層に達するまで | 約14日 | 有棘層・顆粒層で角化が進み、角層に達する |
| 角層にとどまって、垢としてはがれるまで | 約14日 | 角層で役目を果たし、垢としてはがれる |
| 合計(一般に言われる周期) | 約28日(約4週間) | 基底層で生まれてから、はがれ落ちるまで |
皮膚科学の資料では、約45日(約6週間)とするものもあります。日数は資料によって幅があり、部位や個人でも差のある目安です。このサイトでは「約28日(約4週間)」を基準に覚えてください。
年齢とターンオーバー
ターンオーバーは、年齢とともに長くなる(遅くなる)傾向があります。古い角層が肌の上に残りやすくなり、角層が厚くなることで、ごわついたり、くすんで見えたりしやすくなります。
年代ごとの具体的な日数は、資料によって数字がそろっていません。このサイトでは「年齢とともに長くなる」という方向を押さえ、日数は基準の約28日で覚えることをおすすめします。
ここで注意したいのは、「ターンオーバーは早いほど良い」わけではないことです。早すぎても遅すぎても、肌の状態には影響します。
乱れる原因と肌への影響
| 原因 | 周期への影響 | 肌への影響 |
|---|---|---|
| 加齢 | 遅くなる(長くなる) | 古い角層が残って厚くなり、ごわつきやくすみが気になりやすい |
| 紫外線などによる炎症 | 早まる(短くなる)ことがある | 十分に育っていない未熟な角層が表面に出てきて、バリア機能が下がり、乾燥しやすい |
| 生活習慣(睡眠不足、ストレスなど) | 乱れるとされる | 周期が不安定になり、肌のコンディションが崩れやすいとされる |
これらの要因の詳細は、肌を劣化させる内的要因と紫外線と肌で扱います。バリア機能が下がると水分が逃げやすくなる点は、肌のバリア機能で説明しています。
肌の赤み、かゆみ、はれが続くときは、化粧品の使用をやめて、医療機関に相談してください。
試験での問われ方(取り違えやすい点)
次の違いを押さえておきましょう。
- 約28日の内訳:角層に達するまで約14日、角層にとどまる期間が約14日です。角層にとどまる期間は、全体の周期(約28日)の半分です。
- 加齢の方向:加齢でターンオーバーは遅く(長く)なります。
- 早ければ良いわけではない:紫外線などの炎症で早まると、未熟な角層ができてバリア機能が下がります。
- 細胞が生まれる場所:基底層です。入れ替わるのは表皮で、真皮ではありません。
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