皮膚の構造としくみの記事で学んだ内容を、4択7問で確認できます。すべてこのサイトのオリジナル問題です。正解は1つで、答えと解説は折りたたんであるので、考えてから開いてください。(確認日:2026年11月3日)
このテーマのまとめ:皮膚の構造としくみまとめ|表皮・真皮・皮下組織と付属器官
問題の進め方
- この7問は、皮膚の構造の記事から選んだ抽出問題で、全論点の確認ではありません。まとめの確認問題とは、別の角度から出題しています
- 解説には、正解の理由、ほかの選択肢が違う理由、復習先の記事を書いています
- 間違えた問題は、復習先の記事に戻って、表で区別を確かめてみましょう
- 「次に読む」からは、まとめと、肌悩みの分野へ進めます
第1問〜第7問
第1問 皮膚表面のキメに関する説明として、正しいものはどれか。
- 皮溝は、皮膚表面の盛り上がりの部分である
- 皮丘は、皮膚表面の細かい溝の部分である
- キメは、皮溝と皮丘がつくる模様である
- 角層の水分が増えると、皮溝が広がってキメが乱れる
答えと解説
答え:3
- 正解の理由:皮膚表面の溝(皮溝)と、溝に囲まれた盛り上がり(皮丘)が、キメという模様をつくります。
- 1:盛り上がりは皮丘です。皮溝は溝です。
- 2:溝は皮溝です。皮丘は盛り上がりです。
- 4:キメが乱れるのは、乾燥などで角層の水分が減ったときです。水分が保たれていると、キメは整いやすくなります。
復習:皮膚表面の構造
第2問 表皮にいる細胞の説明として、正しいものはどれか。
- メラノサイトは基底層にいて、メラニン色素をつくる
- ランゲルハンス細胞は基底層にいて、メラニン色素をつくる
- 角化細胞は、表皮の細胞のなかで少数派である
- メラノサイトは角層にいて、外から入る異物を見張る
答えと解説
答え:1
- 正解の理由:メラニン色素をつくるのは、表皮の基底層にいるメラノサイト(色素細胞)です。
- 2:ランゲルハンス細胞は主に有棘層にいて、異物を見つけて免疫に伝える見張り役です。メラニンはつくりません。
- 3:角化細胞(ケラチノサイト)は、表皮の細胞の大部分を占めます。
- 4:異物を見張るのはランゲルハンス細胞です。メラノサイトがいるのも角層ではなく基底層です。
復習:表皮の構造
第3問 ターンオーバーに関する説明として、正しいものはどれか。
- 細胞が角層にとどまる期間は、全体の周期とほぼ同じ長さである
- 紫外線などの炎症で周期が早まると、成熟した丈夫な角層ができて、バリア機能が高まる
- 加齢にともなって、周期は短くなる傾向がある
- 細胞が角層にとどまる期間の目安は約14日で、基準の周期(約28日)の半分にあたる
答えと解説
答え:4
- 正解の理由:ターンオーバーは、基底層で生まれた細胞が角層に達するまで約14日、角層にとどまってはがれ落ちるまで約14日で、合計約28日という目安で整理します。
- 1:角層にとどまる期間は、全体の約半分です。
- 2:炎症で早まると、十分に育っていない未熟な角層ができ、バリア機能が下がります。
- 3:加齢にともなって、周期は長くなる(遅くなる)傾向があります。
復習:表皮のターンオーバー
第4問 NMF(天然保湿因子)に関する説明として、正しいものはどれか。
- 水に溶けにくいので、洗顔を繰り返しても角質細胞の中にとどまる
- 水に溶けやすく、洗いすぎや長時間の水との接触で失われやすい
- セラミドが主成分で、角質細胞のすき間をうめる
- 皮脂腺から出る油が主成分で、肌の表面をおおう
答えと解説
答え:2
- 正解の理由:NMFは、角質細胞の中で水分を抱え込む成分で、水に溶けやすい性質があります。洗いすぎや長時間の水との接触で、失われやすくなります。
- 1:NMFは水に溶けやすい成分です。洗いすぎると、流れ出やすくなります。
- 3:セラミドを主成分とし、すき間をうめるのは、細胞間脂質です。
- 4:皮脂腺から出る油が、汗と混じり合って肌の表面をおおったものは、皮脂膜です。
復習:肌のバリア機能
第5問 真皮の成分の説明として、正しいものはどれか。
- ヒアルロン酸は線維の一種で、肌に弾力を与える
- エラスチンは、線維と線維のあいだを埋める基質の成分である
- ヒアルロン酸は、線維と線維のあいだの基質に含まれ、水分を保つ
- コラーゲンは、バネのような弾力を生む線維で、真皮の線維の少数を占める
答えと解説
答え:3
- 正解の理由:ヒアルロン酸は、線維ではなく、線維のあいだを埋める基質に含まれ、水分を保持するはたらきがあります。
- 1:ヒアルロン酸は線維ではありません。弾力を生む線維は、エラスチンです。
- 2:エラスチンは、基質ではなく線維です。
- 4:コラーゲンは、ハリと強度を支える線維で、真皮の線維の大部分を占めます。バネのような弾力を生むのはエラスチンです。
復習:真皮の構造
第6問 汗腺に関する説明として、正しいものはどれか。
- エクリン腺は、わきなど限られた場所にあり、毛包に開く
- アポクリン腺は、全身に広く分布し、体温調節の主役である
- 皮脂腺は、手のひらと足の裏に多く分布する
- アポクリン腺の汗は、皮膚表面の菌に分解されると、特有のにおいにつながる
答えと解説
答え:4
- 正解の理由:アポクリン腺の汗には、水分のほかにたんぱく質や脂質などが含まれていて、皮膚表面の菌に分解されると、においの原因になります。
- 1:わきなど限られた場所にあり、毛包に開くのは、アポクリン腺です。エクリン腺は全身に分布し、皮膚の表面に開きます。
- 2:全身に広く分布し、体温調節の主役なのは、エクリン腺です。
- 3:皮脂腺は、手のひらと足の裏にはありません。
復習:皮膚の付属器官
第7問 皮膚による体温調節の説明として、正しいものはどれか。
- 暑いとき、皮膚の血管は縮んで、熱が逃げにくくなる
- エクリン腺から出た汗が蒸発するとき、まわりの熱を奪って、体温の上昇を抑える
- 体温調節の主役となる汗腺は、アポクリン腺である
- 皮下組織の脂肪は、熱を伝えやすくして、体温を逃がす
答えと解説
答え:2
- 正解の理由:汗が蒸発するときに熱を奪う(気化熱)ことで、体温の上昇が抑えられます。この汗を出すのは、エクリン腺です。
- 1:暑いときは、皮膚の血管が広がって、熱が逃げやすくなります。縮むのは、寒いときです。
- 3:体温調節の主役は、エクリン腺です。アポクリン腺は、においと関わる汗腺として区別します。
- 4:皮下組織の脂肪は、断熱材として熱の出入りを小さくします。
復習先
| 分野 | 記事 |
|---|---|
| 皮膚表面 | 皮膚表面の構造|皮溝・皮丘とキメ |
| 表皮 | 表皮の構造|4つの層と細胞の役割 |
| ターンオーバー | 表皮のターンオーバー|周期と乱れる原因 |
| バリア機能 | 肌のバリア機能|皮脂膜・NMF・細胞間脂質 |
| 真皮 | 真皮の構造|コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸 |
| 付属器官 | 皮膚の付属器官|汗腺・皮脂腺・毛 |
| 皮膚の作用 | 皮膚の作用|保護・体温調節・吸収など |

