紫外線と肌|UVA・UVBの違いと光老化

皮膚と肌悩み(2級)

紫外線は波長の違いでUVA・UVB・UVCに分けられ、地表に届いて肌に影響するのはUVAとUVBです。UVAは真皮まで届いて光老化に関わり、UVBは主に表皮に作用して日焼け(サンバーン)を起こします。この記事では、肌への影響の違いを整理します。SPFやPAの意味は別の記事で扱います。(確認日:2026年11月3日)

このテーマのまとめ:肌を劣化させる要因まとめ|外的・内的と酸化・糖化

UVAとUVBは、「波長が長いほど肌の奥まで届く」という考え方を軸にすると、整理しやすくなります。

紫外線の種類

紫外線は、波長の長さで3つに分けられます。

表皮と真皮の断面図に、紫外線が届く深さを矢印で示した図。波長の短いUVBは主に表皮までで、波長の長いUVAは真皮まで届く。UVCは地表に届かない。表皮の下に真皮、その下に皮下組織がある。
UVAUVBUVC
波長(目安)約315〜400nm(長い)約280〜315nm(中間)約100〜280nm(短い)
地表への到達大気の吸収をあまり受けず、地表に届く大部分はオゾン層で吸収され、一部が届く上空で吸収され、地表には届かない
肌に届く深さ真皮まで主に表皮(届かない)
主な影響光老化(シワ・たるみ)、肌が黒くなるサンバーン(日焼けで赤くなる)、シミ—

UVAとUVBの境界は、315nmとする資料と320nmとする資料があります。ここでは目安として約315nmで書いています。

覚え方のおすすめは、「A=Aging(老化)で真皮、B=Burn(日焼け)で表皮」という語呂です(公式の語呂ではありません)。

サンバーンとサンタン

日焼けは、2つの反応に分けて説明されます。

サンバーンサンタン
内容日焼けで赤くなる炎症の反応数日後から始まる褐色の色素沈着(肌が黒くなる)
主な原因となる紫外線UVB(紅斑を起こす作用がUVAより強い)UVB・UVAの両方(UVAは肌を黒くする作用が中心)
見え方ヒリヒリ、赤み茶色く日焼けした肌

メラニンが増えるしくみは、シミの種類とできるしくみで詳しく扱います。

光老化

光老化は、紫外線を長年浴びることで起こる皮膚の老化です。年齢だけで進む自然老化と区別されます。

自然老化光老化
原因年齢を重ねること年齢に加えて、紫外線を長期に浴びること
主な変化たるみ、シワ、乾燥、皮膚が薄くなる深くて不規則なシワ、色素の沈着
真皮の変化コラーゲン・エラスチンがゆるやかに減るコラーゲンの減少・変性がより強く現れる

真皮のコラーゲンやエラスチンの役割は真皮の構造、シワの種類はシワ・たるみの原因で確認できます。

季節・時間帯による違い

紫外線の強さは、季節や時間帯で変わります。

  • 日本では、紫外線の強さを示すUVインデックスが最も大きくなるのは、夏(7〜8月)のお昼ごろ
  • UVBの量は7月ごろにピークとなり、冬は低くなる
  • UVAは大気の吸収をあまり受けずに地表へ届くため、紫外線対策は夏だけでなく一年を通して意識するのがおすすめ

日焼け止めの使い方はUVケアの基本、SPF・PAや成分(紫外線吸収剤と散乱剤)は1級のUVケア化粧品で扱います。

試験での問われ方(取り違えやすい点)

混同しやすいので、次の違いを覚えておきましょう。

  • 波長と届く深さ:UVAは波長が長く真皮まで、UVBは波長が短く主に表皮までです。
  • UVAの影響:光老化(シワ・たるみ)に関わります。
  • UVBの影響:サンバーン(赤くなる日焼け)を起こす作用が強い紫外線です。
  • UVC:オゾン層などで吸収され、地表には届きません。
  • サンバーンとサンタン:サンバーンは赤くなる反応、サンタンは数日後から始まる色素沈着です。
  • 光老化と自然老化:光老化は、年齢に加えて紫外線を長く浴びることで進みます。

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