入浴剤の種類と成分|無機塩類系・炭酸ガス系など

ボディ・ヘア・香り(1級)

入浴剤は、医薬部外品の浴用剤と、化粧品の浴用化粧品に区分されます。種類は、一般的に無機塩類系・炭酸ガス系・薬用植物系(生薬系)・酵素系・清涼系・スキンケア系の6つに分けられます。疲労回復、冷え症などの効能を表示できるのは、有効成分を配合して承認を受けた医薬部外品の浴用剤で、すべての入浴剤が温浴効果や血行促進をもつわけではありません。(確認日:2026年11月3日)

この記事は、テキストの第9節「その他のボディケア化粧品」の範囲に対応します。

このテーマのまとめ:ボディケア化粧品まとめ|身体の皮膚と製品の種類

入浴剤は種類が多くて、パッケージを見ても違いがわかりにくいですよね。「区分」と「種類」を分けて整理すると、頭に入りやすくなります。

入浴剤の区分(医薬部外品と化粧品)

区分呼び方言える効能
医薬部外品浴用剤、薬用入浴剤承認された効能。疲労回復、肩のこり、腰痛、冷え症、荒れ性などの範囲
化粧品浴用化粧品56項目の範囲。例:「皮膚を清浄にする」「皮膚にうるおいを与える」。医薬部外品と同じ効能の表現は使えない

医薬部外品の浴用剤には、承認の基準(浴用剤製造販売承認基準)があります。区分の違いは、医薬品・医薬部外品・化粧品の違いと化粧品の効能の範囲で整理しています。

種類と代表的な成分(表)

種類代表的な成分働きの考え方
無機塩類系硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなど皮膚の表面に膜をつくって熱の放散を防ぎ、保温に役立つとされる
炭酸ガス系炭酸水素ナトリウムなどの炭酸塩と、有機酸(コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸など)を組み合わせる炭酸ガスの血管を広げる作用で、血行を促すとされる
薬用植物系(生薬系)トウキ、センキュウ、カミツレなどの薬用植物香りや成分を楽しむ。効能は製品の表示による
酵素系パパインなどのたんぱく質分解酵素皮膚表面の古い角質を分解して、取り除く
清涼系メントールなどひんやりした入浴感を与える
スキンケア系セラミド、植物油、スクワランなどの保湿成分入浴後の肌のうるおいを保つ

これは一般的な分類で、資料によって「薬用植物系」「生薬系」、「清涼系」「クール系」のように呼び方が違うことがあります。

区分ごとに言える作用

疲労回復、冷え症、肩のこり、腰痛などの効能を表示できるのは、有効成分を配合して承認を受けた医薬部外品の浴用剤です。無機塩類系や炭酸ガス系が代表的ですが、薬用植物(生薬)を有効成分とするものもあります。

一方で、化粧品の入浴剤は、皮膚を清浄にする、皮膚にうるおいを与えるなど、56項目の範囲で表示します。酵素系、スキンケア系、香りを楽しむタイプの入浴剤すべてに、温浴効果や血行促進があるわけではありません。「入浴剤だから体が温まる」と一般化しないことが、試験でも大切です。

入浴の習慣と温度は、2級の入浴と美容で確認できます。

試験での問われ方(取り違えやすい点)

  • 区分:医薬部外品(浴用剤)は承認された効能、化粧品(浴用化粧品)は56項目の範囲です
  • 無機塩類系:硫酸ナトリウムなどで、保温に役立つとされます
  • 炭酸ガス系:炭酸塩と有機酸(クエン酸など)の組み合わせで、血行を促すとされます
  • 酵素系:たんぱく質分解酵素(パパインなど)で、古い角質を取り除きます
  • 一般化しない:温浴効果や血行促進を、すべての入浴剤に当てはめません。効能を言えるのは、承認を受けた医薬部外品です

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