色材|有機合成色素・無機顔料・天然色素

化粧品の中身(1級)

色材は、化粧品に色をつけたり、光沢や隠ぺい力を出したりする成分です。つくりの違いで、有機合成色素・無機顔料・天然色素の3つに分けて整理でき、水や油に「溶けるか・溶けないか」で染料と顔料に区別します。(確認日:2026年11月3日)

このテーマのまとめ:化粧品の原料まとめ|水性・油性・界面活性剤

色材の名前の分け方を、図で整理します。

色材の分類(表)

色材を3つに分けた分類図。有機合成色素(タール色素)には染料と有機顔料(レーキなど)があり、有機顔料の例として赤色201号と赤色202号を示している。無機顔料には白色顔料(酸化チタン、酸化亜鉛)、着色顔料(酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム)、体質顔料(タルク、マイカ、カオリン)、パール顔料(雲母チタン)がある。天然色素は、植物や動物などの天然物から得る色素。
分類つくり例特徴
有機合成色素(タール色素)有機化合物を合成した色素。染料と有機顔料(レーキなど)がある赤色201号、赤色202号、青色1号、黄色4号色が鮮やか。化粧品に使えるものは省令で決まっている
無機顔料金属の酸化物など、無機物の粉酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム色が安定しやすい。白色、着色、体質(かさを増す)、パールに分かれる
天然色素植物や動物などの天然物から得るカルミン(虫から得る)、カルタミン(ベニバナから得る)色の鮮やかさや安定性は種類による

全成分表示では、タール色素は「赤色201号」を「赤201」のように、色と番号だけで書かれることがあります。

染料と顔料の違い

染料顔料
水や油への溶け方水や油などに溶けて、対象を染める水や油などに溶けない粉末
着色のしかた液にとけて色をつける粉が肌や液の中に分散して、色をつける
化粧品での例水に溶ける染料を化粧水の着色に使うことがあるファンデーション、口紅、アイシャドウの色づけ

顔料は、大きく無機顔料と有機顔料に分けます。有機顔料には、染料を水に溶けにくくしたレーキがあります。

タール色素の扱い(省令で決まっている)

石油などを原料にして合成した色素を、タール色素と総称します。化粧品に使えるタール色素は、厚生省令(「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」、昭和41年厚生省令第30号)で決まっています。

  • 規格に合ったものだけが使える
  • 使える色素の範囲は、使う場所で異なる。口紅など粘膜に使われる化粧品では、使える色素がより限られる
  • 一部の色素(赤色219号・黄色204号)は、毛髪と爪にだけ使う化粧品に限られる

省令は改正されるので、現行の別表は法令で確認してください。

パール剤

パール剤は、真珠のような光沢を出す顔料です。代表例は、雲母(マイカ)の表面を酸化チタンの薄い膜でおおった雲母チタンで、光が干渉して独特の色の効果が生まれます。雲母チタンに、酸化鉄、紺青、酸化クロムなどの着色顔料を加えて、色合いを変えることもあります。

アイシャドウやチーク、下地のパール感などに使われます(ベースメイクアップ化粧品)。

試験での問われ方(取り違えやすい点)

次の違いを押さえておきましょう。

  • 染料と顔料:溶けるのが染料、溶けない粉末が顔料です。
  • タール色素:有機合成色素の仲間で、使えるものは省令で決められています。
  • 白色顔料:酸化チタン、酸化亜鉛。隠ぺい力や白さをもたらします。
  • 体質顔料:タルク、マイカなど。感触やかさの調整が主な役割で、色のためではありません。
  • 雲母チタン:パール剤の代表です。

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