化粧品の原料 練習問題|7問

化粧品の中身(1級)

化粧品の原料の記事で学んだ内容を、7問で確認します。局所理解の抽出問題で、全論点を確認するものではありません。 (確認日:2026年11月3日)

このテーマのまとめ:化粧品の原料まとめ|水性・油性・界面活性剤

問題の進め方

  • 4つの選択肢から、正しいものを1つ選びます
  • 答えと解説は折りたたんであります。選んでから開きましょう
  • 解説の「他の選択肢が違う理由」まで読むと、似た問題への対応力がつきます

第1問〜第7問

第1問 油性成分のうち、「ロウ」に当たる成分の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. パラフィン、マイクロクリスタリンワックス
  2. ステアリン酸、オレイン酸
  3. ミツロウ、カルナウバロウ
  4. セタノール、ベヘニルアルコール
答えと解説

答え:3

  • 正解の理由:ロウは、高級脂肪酸と高級アルコールのエステルです。ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウなどが当たります。
  • 1:パラフィンやマイクロクリスタリンワックスは、名前に「ワックス」が付いても、化学的には炭化水素の仲間です。
  • 2:ステアリン酸、オレイン酸は、高級脂肪酸です。
  • 4:セタノール、ベヘニルアルコールは、高級アルコールです。

復習:油性成分

第2問 可溶化と乳化の説明として、正しいものはどれか。

  1. 可溶化は、ミセルの中に油を取り込んで、透明に溶けたような状態にする。乳化は粒が大きく、白く濁る
  2. 可溶化は白く濁り、乳化は透明になる
  3. 可溶化は、界面活性剤を使わずに行う
  4. 可溶化と乳化は、粒の大きさが同じで、見た目に差はない
答えと解説

答え:1

  • 正解の理由:可溶化は、ミセルの中に油を取り込みます。ミセルはエマルションの粒よりずっと小さく、光を散らさないので透明に見えます。乳化は粒が大きく、光を散らして白く濁ります。
  • 2:透明と白濁の関係が逆です。
  • 3:可溶化にも、ミセルをつくる界面活性剤が必要です。
  • 4:粒の大きさが違うため、見た目にも差が出ます。

復習:界面活性剤、乳化のしくみ

第3問 HLBの説明として、正しいものはどれか。

  1. HLBが高いほど親油性が強く、W/O型の乳化剤に向く
  2. HLBは0〜20の目盛で表し、数値が大きいほど親油性が強い
  3. HLBの値だけで乳化の型が決まり、温度などの条件は関係しない
  4. HLBが低いほど油になじみやすく、一般にW/O型には低いHLB、O/W型には高いHLBの乳化剤が向く
答えと解説

答え:4

  • 正解の理由:HLBは、界面活性剤が水と油のどちらになじみやすいかを0〜20の目盛で表した目安です。低いほど親油性が強く、一般にW/O型には低いHLB、O/W型には高いHLBの乳化剤が向きます。
  • 1・2:親油性と数値の向きが逆です。高いほど親水性が強くなります。
  • 3:HLBだけでは決まりません。乳化剤が水を吸って性質が変わったり、温度の変化で型が入れかわったり(転相)することがあります。

復習:乳化のしくみ

第4問 高分子の説明として、正しいものはどれか。

  1. 増粘剤は、微生物の増殖を抑えて、液にとろみをつける成分である
  2. 皮膜形成剤は、肌・髪・まつ毛の上に膜をつくる成分で、ヘアスタイリング剤やマスカラなどに使われる
  3. カルボマーは天然の多糖類で、キサンタンガムは合成高分子である
  4. ヒアルロン酸Naは、多価アルコールの保湿剤である
答えと解説

答え:2

  • 正解の理由:皮膜形成剤は、肌や髪、まつ毛の上に膜をつくり、形や色を保つ成分です。ヘアスタイリング剤やマスカラに使われます。
  • 1:増粘剤はとろみをつける成分ですが、微生物の増殖を抑えるのは防腐剤の役割です。
  • 3:逆です。カルボマーが合成高分子、キサンタンガムが天然の多糖類です。
  • 4:ヒアルロン酸Naは、水を抱え込む高分子で、多価アルコールではありません。

復習:高分子・増粘剤

第5問 染料と顔料の説明として、正しいものはどれか。

  1. 顔料は、水や油に溶けて、対象を染める
  2. 染料は、水や油に溶けない粉末で、化粧品では無機のものだけが使われる
  3. 顔料は、水や油に溶けない粉末で、無機顔料と有機顔料(レーキなど)に大別される
  4. タール色素は、天然物から得る色素の総称である
答えと解説

答え:3

  • 正解の理由:顔料は、水や油などに溶けない粉末で、無機顔料と有機顔料に大別されます。有機顔料にはレーキがあります。
  • 1・2:溶けるのが染料、溶けない粉末が顔料です。説明が入れ替わっています。
  • 4:タール色素は、石油などを原料に合成した有機合成色素の総称です。天然物から得る色素は、天然色素です。

復習:色材

第6問 「防腐剤無添加」の化粧品に関する説明として、正しいものはどれか。

  1. 微生物が増えることはない
  2. 使用期限や保管に気をつける必要はない
  3. 「無添加」の表示には、業界で統一された基準があり、何が入っていないかは同じ意味になる
  4. BGやDPGなどの多価アルコールで菌が育ちにくい環境にしたり、小さな容器にしたりして、品質を保つ工夫がされることがある
答えと解説

答え:4

  • 正解の理由:防腐剤を使わない製品では、多価アルコール(BG、DPGなど)の静菌作用や、小容量・容器の工夫で品質を保つ設計があります。
  • 1:防腐剤を使わなくても、微生物が増えにくくする工夫をしているだけで、増える可能性がなくなるわけではありません。
  • 2:防腐の力が弱い設計の製品ほど、使用期限と保管に気をつける必要があります。
  • 3:「無添加」に統一された基準はなく、何が入っていないのかを確認する必要があります。

復習:防腐剤・酸化防止剤

第7問 多相エマルションのW/O/W型の説明として、正しいものはどれか。

  1. 水の粒を含んだ油の粒が、さらに水の中に散っている構造
  2. 油の粒を含んだ水の粒が、さらに油の中に散っている構造
  3. 油の粒が、水の中に散っている構造(O/W型と同じ)
  4. 水の粒を含んだ油の粒が、さらに油の中に散っている構造
答えと解説

答え:1

  • 正解の理由:W/O/W型は、水の粒を含んだ油の粒が、さらに水の中に散っている構造です。W/O型のエマルションの粒が、さらに水の中に散った二重の構造です。外側(連続している側)は水です。
  • 2:この構造は、O/W/O型です。
  • 3:外側が水で、油の粒が散るのはO/W型です。W/O/W型は、その油の粒の中にさらに水の粒が入っています。
  • 4:外側が油になると、W/O/W型ではなく別の構造の説明です。W/O/W型の外側は水です。

復習:乳化のしくみ

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