洗浄料・クレンジング料の処方|剤型の違い

化粧品の中身(1級)

クレンジング料や洗顔料は、油分と界面活性剤の組み合わせで、汚れを落とします。剤型による傾向として、油分の量と洗浄力が違い、一般にオイルタイプの洗浄力が強く、水に近いタイプは弱くなります。(確認日:2026年11月3日)

このテーマのまとめ:スキンケア・UV化粧品まとめ|種類と処方

この記事は、洗浄料の「中身と仕組み」を扱います。使う手順や選び方は、クレンジングの種類と選び方と洗顔料の種類と正しい洗顔で確認してください。

洗浄のしくみ

肌には、汗やほこりのような水性の汚れと、化粧や皮脂のような油性の汚れがつきます。洗浄料は、次のような流れで落とします。

  1. なじませる:油性の汚れ(メイクなど)に、洗浄料の油分や界面活性剤をなじませる
  2. 浮かせる:界面活性剤が汚れの表面に並び、肌から浮かせる
  3. 洗い流す:汚れがミセルや乳化した粒となって、水で流れる

つまり、「油に溶かして落とす力」と「水で流せる状態にする力」の両方が必要で、その仲立ちをするのが界面活性剤です。

洗浄力が高いということは、一般に洗浄成分や油分が多く、肌に必要な皮脂も取りやすいということです。洗い方や剤型の選び方で、肌への負担が変わります。

クレンジング料の剤型と処方(表)

洗浄力の目安は、処方で変わる一般的な傾向です。剤型だけで順位が決まるわけではありません。

剤型油分・成分の特徴洗浄力の目安向く場面
オイル油分が最も多い強いウォータープルーフなど濃いメイクを落とすとき
クリーム油分が水分より多い普通洗浄力と肌へのやさしさのバランス
ミルククリームより油分が少なく、水分が多いやや弱め肌へのやさしさを重視するとき
ジェル乳化して白濁したものは油分が多く、透明なものは油分が少ない。水系ジェルは洗浄力が弱く、油系ジェルは強い種類によるさっぱり感を求めるとき
リキッド・ローション(ウォーター)水がベースで、油分を含まないものがある。主な洗浄成分は界面活性剤。コットンで拭き取る弱め軽いメイクや手早く済ませたいとき
シートクレンジング成分を含ませたシート弱め手軽さを重視するとき
バーム固形の油性成分が体温でとけるしっかり寄りの傾向(処方による)しっかりしたメイクを落とすとき

選ぶ目安は、メイクの濃さです。濃いメイクには洗浄力の強いタイプ、軽いメイクには肌へのやさしさを重視したタイプ、というのが基本の考え方です。

洗顔料の種類と処方(石けん・合成界面活性剤)

洗顔料の洗浄成分は、大きく2つに分けて整理できます。

種類洗浄成分特徴
石けん脂肪酸のナトリウム塩・カリウム塩(天然の油脂や脂肪酸を原料にしてつくる)水溶液は弱アルカリ性
合成界面活性剤系ラウリル硫酸Na、ココイルメチルタウリンNaなど肌と同じ弱酸性に設計したものがある

実際の製品では、石けん成分に、両性界面活性剤(コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Naなど)を組み合わせて、泡の質や洗い上がりを整えているものもあります。

洗顔料の形には、泡で出てくるタイプ、チューブから出して自分で泡立てるタイプ、固形、パウダーなどがあります。

試験での問われ方(取り違えやすい点)

混同しやすいので、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 油分の多い順:オイル、クリーム、ミルク。洗浄力の目安も同じ向きです。
  • 水クレンジング(ウォーター・ローション):水がベースで、油分を含まないものがあります。主な洗浄成分は界面活性剤です。
  • 石けんと合成界面活性剤系:石けんは脂肪酸のNa・K塩で弱アルカリ性。合成界面活性剤系には弱酸性に設計したものがあります。
  • 洗浄力の高さ=肌への負担の大きさに結びつきやすい:メイクの濃さに合わせて選びます。

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