オーラルケア製品|歯みがき剤の成分と区分

ボディ・ヘア・香り(1級)

歯みがき剤は、薬機法で基本成分だけのもの=化粧品、基本成分に薬用成分を加えたもの=医薬部外品に区分されます。基本成分は清掃剤(研磨剤)・湿潤剤・発泡剤・粘結剤・香味剤などで、薬用成分の代表はむし歯予防のフッ化物です。洗口液にも化粧品と医薬部外品があります。(確認日:2026年11月3日)

このテーマのまとめ:香り・オーラルケア・サプリまとめ|しくみと製品

歯みがき剤の成分は、役割ごとに「何のための成分か」を結びつけて覚えると、整理しやすくなります。歯のしくみは、歯の構造と機能で確認できます。

歯みがき剤の区分(化粧品と医薬部外品)

区分含まれる成分表示できる効能
化粧品(化粧品歯磨剤)基本成分のみ化粧品の効能の範囲(56項目のうち歯みがき類に該当するもの)。例:「ムシ歯を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)」「歯石の沈着を防ぐ」
医薬部外品(薬用歯磨剤)基本成分+薬用成分承認された効能。例:フッ化物配合のものは「むし歯の発生及び進行の予防」(化粧品の「ムシ歯を防ぐ」とは書き分け)

効能の範囲は、化粧品の効能の範囲と医薬品・医薬部外品・化粧品の違いで整理しています。

主な成分(表)

基本成分

役割成分名の例働き
清掃剤(研磨剤)シリカ(無水ケイ酸)、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウムなど歯の表面を傷つけずに、プラーク(歯垢)やステインなどの汚れを落とす
湿潤剤ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール歯みがき剤に適度な湿り気を与え、練り状の形を保つ
発泡剤ラウリル硫酸Na、ラウロイルサルコシンNa泡立ちで歯みがき剤を口の中に広げ、汚れを浮かせる
粘結剤キサンタンガム、アルギン酸Na、ポリアクリル酸Na液体と粉末が分離しないよう、適度な粘度を与える
香味剤香料、サッカリンNa爽快感や香り、甘みを与える
その他メチルパラベン(保存料)、水酸化Na(pH調整剤)品質を保つ

薬用成分(医薬部外品)

目的成分名の例
むし歯の予防フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ
殺菌(歯周病・口臭の予防)塩化セチルピリジニウム(CPC)、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、クロルヘキシジン
抗炎症グリチルリチン酸ジカリウム、β-グリチルレチン酸
血行促進酢酸トコフェロール(ビタミンE誘導体)
歯石の沈着防止ポリリン酸ナトリウム
知覚過敏の緩和硝酸カリウム、乳酸アルミニウム

フッ化物の濃度

むし歯予防の薬用成分であるフッ化物は、フッ化ナトリウムなどの形で配合され、濃度はフッ化物イオンの量(ppm)で表します。2017年(平成29年)3月に、フッ化物イオン濃度が1,000ppmを超える高濃度の薬用歯みがきが医薬部外品として承認されました。承認の上限はフッ化物イオン濃度1,500ppmです。日本口腔衛生学会の資料でも、承認の上限は1,500ppmとされています。

フッ素の配合量が1,000ppmを超え1,500ppm以下の高濃度フッ化物配合の薬用歯みがきは、厚生労働省の通知(平成29年3月17日 薬生薬審発0317第1号・薬生安発0317第1号)と日本歯磨工業会の自主基準により、「6歳未満の子供への使用を控える」旨の注意表示が求められます。

年齢ごとの使い方や量は、製品の表示に従ってください。毎日の歯みがきや補助用具の使い方は、準2級・3級のデンタルケアの基本にまとめています。

洗口液

洗口液は、歯みがきのあとなどに口をすすぐ液体の製品です。化粧品として販売されるものと、有効成分を配合した医薬部外品があります。

  • 医薬部外品の洗口液には、殺菌成分のCPC(塩化セチルピリジニウム)を配合し、口臭や歯肉炎の予防をうたうものがある
  • 成分は、基剤の水、溶剤(エタノールなど)、湿潤剤、可溶剤、香味剤、洗浄剤、pH調整剤などで構成される
  • アルコール配合タイプと、ノンアルコールタイプがある
  • 歯みがきの代わりではなく、毎日の歯みがきに加えて使う。内服液ではなく、使用後は吐き出す

使用量や時間、すすぎ方は、製品の使用方法に従ってください。口の中に異常があるときや、発疹などが出たときは使用をやめて、医師や歯科医師に相談してください。

試験での問われ方(取り違えやすい点)

混同しやすいので、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 区分:基本成分のみ→化粧品、薬用成分を配合→医薬部外品です
  • 基本成分の役割:清掃剤は研磨、湿潤剤は湿り気、発泡剤は泡立ちと拡散、粘結剤は粘度と分離防止、香味剤は香りと味です
  • 発泡剤の代表:ラウリル硫酸Naです
  • むし歯予防の薬用成分:フッ化物(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムなど)です
  • 殺菌成分の代表:CPC(塩化セチルピリジニウム)です
  • 高濃度フッ化物:承認の上限は1,500ppm。1,000ppmを超え1,500ppm以下の薬用歯みがきは、通知と日本歯磨工業会の自主基準により、「6歳未満の子供への使用を控える」旨の注意表示が求められます

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