皮膚の表面には細かい溝があり、これを皮溝(ひこう)、溝に囲まれた小さな盛り上がりを皮丘(ひきゅう)と呼びます。この皮溝と皮丘がつくる模様が「キメ」です。皮膚の表面は、pH約4.5〜6.5の弱酸性という目安で説明されます。この記事では、皮溝と皮丘の区別、キメが整った肌と乱れた肌の違い、弱酸性の意味を整理します。(確認日:2026年11月3日)
このテーマのまとめ:皮膚の構造としくみまとめ|表皮・真皮・皮下組織と付属器官
「皮溝」は溝、「皮丘」は盛り上がりです。この溝と盛り上がりの組み合わせで覚えます。
皮溝と皮丘
皮膚の表面は、じつは完全に平らではありません。細かい溝が網目のように刻まれていて、その溝に囲まれた部分が少し盛り上がっています。
| 用語 | 意味 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 皮溝(ひこう) | 皮膚表面の細かい溝 | 「溝」は「こう」と読む |
| 皮丘(ひきゅう) | 皮溝に囲まれた盛り上がり | 「丘」は「きゅう」と読む。丘は盛り上がり |
| キメ(肌理) | 皮溝と皮丘がつくる模様 | 模様の細かさや整い方を「キメが細かい」「キメが整う」と表す |
キメが整った肌と乱れた肌
キメの状態は、肌のうるおいや年齢、紫外線などの影響を受けて変わります。
| キメが整った肌 | キメが乱れた肌 | |
|---|---|---|
| 皮溝 | 細く、はっきり刻まれている | 浅くなる、広がる、不明瞭になる |
| 皮丘 | 小さく、大きさや形がそろう | 大きさや形がばらつく |
| 見た目 | なめらかで細やかな印象 | ざらついた、粗い印象 |
キメが乱れる主な理由は次のとおりです。
- 乾燥:角層の水分が減って角層が縮むと、皮溝が浅くなったり広がったりして、キメが乱れます。
- 加齢:年齢とともにキメは失われていきます。
- 紫外線:長期にわたって紫外線を浴びると、キメが乱れるとされます。
つまり、キメを整えるお手入れの出発点は、角層にうるおいを保つことです。バリア機能は肌のバリア機能、乾燥への対処は乾燥肌の原因とお手入れで扱っています。
皮膚表面のpH(弱酸性)
皮膚の表面は、皮脂と汗が混じり合った皮脂膜でおおわれていて、弱酸性に保たれています。目安はpH約4.5〜6.5です(資料によってpH4.5〜6.0やpH4.5〜6.2とする説明もあります)。
- 皮脂膜と、肌にもともといる常在菌のはたらきで、酸性の状態が保たれます
- 酸性の環境は、角層の脂質(セラミドなど)をつくる酵素のはたらきにも関わるとされます
皮脂膜については肌のバリア機能、皮脂と汗を出すしくみは皮膚の付属器官で確認できます。洗顔料の種類と洗い方は洗顔料の種類と正しい洗顔にまとめています。
試験での問われ方(取り違えやすい点)
区別して覚えたいのは、次の点です。
- 皮溝と皮丘:皮溝は「溝」、皮丘は「盛り上がり」です。逆にしないようにします。
- キメ:皮溝と皮丘がつくる模様のことで、皮溝だけを指す言葉ではありません。
- キメが乱れる方向:乾燥・加齢・紫外線でキメは乱れます。うるおいが保たれているとき、キメは整いやすくなります。
- 皮膚表面の性質:弱酸性です。アルカリ性や中性ではありません。
- 弱酸性を保つもの:皮脂膜(皮脂と汗)などのはたらきです。
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