メイクアップ化粧品は、色材(粉体)と、それを肌にのせるための油・水・ワックスの組み合わせでできています。色材の種類で「色・かくす力・光沢」が、剤型で「使い心地」が決まる、と整理しましょう。(確認日:2026年11月3日)
この分野の入口:1級の化粧品の中身の出題範囲と覚える順番|3つのまとめ
色材の分類は、色材の記事で学びました。ここでは、その色材が製品にどう使われているかを見ていきます。塗り方などの使い方は、準2級・3級の基本の記事で扱います。
製品ごとの剤型と主な原料(表)
| 製品 | 剤型 | 主な原料 |
|---|---|---|
| 化粧下地 | 乳液状、クリーム状など | 水、油性成分、界面活性剤、粉体。色をつけるものと、つけないものがある |
| ファンデーション | パウダリー、リキッド、クリーム、エマルション、クッション、ミネラル | 粉体(体質顔料・白色顔料・着色顔料)、油・水 |
| フェイスパウダー | ルース(粉状)、プレスト(固形) | 粉体が中心 |
| 口紅 | スティック状 | 油、ワックス、色材 |
| アイシャドウ | 粉を固めたタイプ、クリーム状など | 粉体(体質顔料・着色顔料・パール) |
| アイライナー | リキッド、ペンシル、ジェル | 色材、皮膜をつくる成分 |
| マスカラ | 水系、油性(ウォータープルーフ) | ワックス、色材、皮膜形成剤 |
個別記事の要点と問われ方
| 記事 | 要点 | 取り違えやすい点 |
|---|---|---|
| ベースメイクアップ化粧品 | 下地・ファンデーション・コンシーラー・フェイスパウダー。ファンデーションの剤型。粉体の4つの役割 | 体質顔料(感触)と白色顔料(かくす力)の違い。エマルションはクリーム状のものを固めたもの |
| ポイントメイクアップ化粧品 | 口紅の構成(油・ワックス・色材)。マスカラは水系と油性の2種類 | 口紅は油とワックスで形を保ち、色材とのバランスで仕上がりが変わる。ウォータープルーフは油性の成分で落ちにくい |
確認問題3問
この3問は、このまとめの要点を確認するための抽出問題です。全論点を確認するものではありません。7問の練習問題はメイクアップ化粧品 練習問題にあります。
問1 ファンデーションなどに使われる粉体に関する説明として、正しいものはどれか。
- 酸化チタンは体質顔料で、おもに感触を整える
- タルクやマイカは体質顔料で、おもに感触や付着を整える
- 酸化鉄は白色顔料で、白さとかくす力をもたらす
- 雲母チタンは着色顔料で、おもに肌の色を調整する
答えと解説
答え:2
- 正解の理由:タルクやマイカは体質顔料で、のび・つき・すべりなどの感触や付着を整える役割をします。
- 1:酸化チタンは白色顔料で、白さとかくす力をもたらします。
- 3:酸化鉄は着色顔料です。白色顔料は酸化チタンや酸化亜鉛です。
- 4:雲母チタンはパール顔料で、光沢や透明感の演出に使われます。
復習:ベースメイクアップ化粧品
問2 口紅の処方に関する説明として、正しいものはどれか。
- ワックスは、色をつけるために配合される
- ワックスは、口紅の形を保つ役割をもつ
- 口紅の主成分は水で、油は少量である
- 口紅の色材には、化粧水と同じ範囲のタール色素が使える
答えと解説
答え:2
- 正解の理由:ワックスは、スティックの形を保ちます。油は色材を均一に散らし、なめらかにのびるようにする役割です。
- 1:色をつけるのは色材です。
- 3:口紅は、油、ワックス、色材が主体です。
- 4:口紅は唇(粘膜)に使うため、使えるタール色素の範囲が限られます。
問3 マスカラの種類と特徴の組み合わせとして、正しいものはどれか。
- 水系マスカラ ― 水を含まない。ワックスを揮発性の溶剤に分散している
- 油性(ウォータープルーフ)マスカラ ― ワックスを水に乳化させた、水を多く含むタイプ
- 水系マスカラ ― ワックスを水に乳化させたタイプで、洗い流しやすい
- 油性(ウォータープルーフ)マスカラ ― 水に強いが、皮膜形成剤は使われない
答えと解説
答え:3
- 正解の理由:水系のマスカラは、ワックスを水に乳化させたタイプで、洗い流しやすい特徴があります。
- 1:水を含まない、ワックスを揮発性の溶剤に分散するのは、油性(ウォータープルーフ)のタイプです。
- 2:説明が水系の特徴になっています。
- 4:マスカラには、まつ毛に膜をつくる皮膜形成剤も使われます。

