糖化は、体内の余分な糖がたんぱく質と結びつき、AGEs(終末糖化産物)という物質ができる反応です。AGEsが肌のコラーゲンなどにたまると、弾力が低下したり、黄色っぽいくすみ(黄ぐすみ)が出たりするとされます。酸化が「サビ」なら、糖化は「コゲ」とイメージします。(確認日:2026年11月3日)
このテーマのまとめ:肌を劣化させる要因まとめ|外的・内的と酸化・糖化
糖化は、テキスト第3版で加わった内容で(第2版と第3版の違い)、耳なじみがない方も多いかもしれません。ここでは、酸化との違いを意識しながら整理します。
糖化とは
食事で摂った糖は、体を動かすエネルギーになります。でも、使い切れずに余ると、体の中のたんぱく質と結びつくことがあります。
- 糖が、体のたんぱく質(コラーゲンなど)と結びつく(糖化)
- 反応が進むと、元に戻りにくいAGEs(終末糖化産物)ができる
- AGEsがたまると、たんぱく質の性質が変わる
この反応は、食品の調理で起きる「こげ」と同じ種類(メイラード反応)です。体の中でも起こり、「体のコゲ」と表現されます。AGEsは加齢とともに増えるとされます。
AGEsと肌への影響
| たまる場所 | どうなるか | 肌の変化 |
|---|---|---|
| コラーゲン | AGEsで線維どうしが無秩序につながり、しなやかさが失われる | 弾力の低下、ハリの低下 |
| エラスチン | 糖化によって傷む | たるみにつながるとされる |
| 肌全体 | AGEsの色や、コラーゲンの変質 | 黄ぐすみ(黄色っぽいくすみ) |
コラーゲンとエラスチンの役割は真皮の構造、くすみのタイプはくすみの原因別ケアで確認できます。
酸化との違い
| 酸化 | 糖化 | |
|---|---|---|
| イメージ | 「サビ」 | 「コゲ」 |
| 材料 | 活性酸素 | 糖とたんぱく質 |
| 起きること | 細胞や皮脂が傷つく | AGEsができ、たんぱく質の性質が変わる |
| 肌の変化の例 | シミ、シワ、バリア機能の低下 | 弾力の低下、黄ぐすみ |
| テキストでの扱い | 外的要因と内的要因の組み合わせ | テキスト第3版で「肌を劣化させる要因」の章に追記 |
酸化の詳細は酸化と肌で確認できます。
糖化を進めにくくする生活習慣
糖化を進めにくくするために、次のような考え方が紹介されます。「これで糖化を防げる」と言い切れるものではなく、肌のコンディションを整える生活習慣のひとつとして参考にしてください。
- 食後の血糖値の急上昇をゆるやかにする:食べる順番を意識して、野菜や汁物から食べ始め、主食は最後にする
- 糖質のとりすぎを避ける:甘いものや主食を、食べすぎない
- AGEsの多い食品・調理法に偏らない:揚げる、焼くなど、茶色く焼き色のつく料理が続かないようにする
- 睡眠や運動など、生活全体を整える
食事の具体的な栄養素や選び方は、食事と飲み物の美容で扱います。
なお、化粧品の表示では、「糖化を防ぐ」「AGEsを減らす」と言い切ることは、効能の範囲(56項目)にありません(化粧品の効能の範囲)。
試験での問われ方(取り違えやすい点)
次の違いを押さえておきましょう。
- 糖化の材料:糖とたんぱく質が結びつく反応です。活性酸素による反応ではありません。
- AGEsの正体:糖化の最終産物(終末糖化産物)です。
- 肌への影響:コラーゲンの弾力の低下と、黄ぐすみに関わるとされます。
- 酸化との違い:酸化は「サビ」、糖化は「コゲ」とイメージします。
- 生活習慣の考え方:食後の血糖値の急上昇を避ける、糖質をとりすぎない、などです。「防げる」とは言い切れません。
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- 続き:2級 皮膚と肌悩み 基本確認問題|9問

