ホルモンバランスと肌|女性ホルモンと月経周期

皮膚と肌悩み(2級)

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、月経周期にあわせて増えたり減ったりします。この変動にともなって、肌の水分量や皮脂の量、敏感さが変わるとされます。ただし、変化の出方には個人差が大きく、ホルモンの状態を食品や化粧品で調整できるわけではありません。(確認日:2026年11月3日)

このテーマのまとめ:肌を劣化させる要因まとめ|外的・内的と酸化・糖化

「生理前になると肌が荒れる」という声はよく聞きますよね。ここでは、体の内側のリズムと肌の関係を整理します。

エストロゲンとプロゲステロンの働き

エストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)
働きの印象女性らしさにかかわる妊娠の準備や維持にかかわる
分泌が増える時期排卵の前(排卵直前にピーク)。排卵後にも再び増える排卵のあと(黄体期)
肌との関係(とされる)肌の水分量が増え、調子が整いやすい皮脂が増えやすい。むくみや肌が敏感になりやすい時期とも重なる

月経周期と肌の変化

月経周期は、月経が始まった日から数え、卵胞期(月経開始〜排卵の前)と黄体期(排卵のあと〜次の月経の前)に分けて考えます。

月経周期を月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の順に並べた模式図。エストロゲンは卵胞期に増えて排卵の前に最も高くなり、黄体期にも小さく増える。プロゲステロンは排卵のあと黄体期に増える。それぞれの時期の肌の傾向を、月経期は乾燥しやすい、卵胞期は安定しやすい、黄体期は皮脂やニキビが増えやすいと示している。個人差が大きいという注記がある。
時期ホルモンの傾向肌の傾向(とされる)
月経期どちらも低い乾燥しやすく、敏感に傾きやすい
卵胞期エストロゲンが増える肌が安定しやすい
排卵期エストロゲンがピーク肌の調子が整いやすい
黄体期(月経前)プロゲステロンが増える皮脂が増え、ニキビやくすみが出やすい。肌が敏感になりやすい

月経周期の長さや、肌の変化の出方には個人差が大きく、同じ人でも毎回同じとは限りません。表は「そうなりやすい傾向」の目安です。

周期にあわせて、月経前はシンプルな保湿中心のお手入れ、紫外線対策はしっかり、といった考え方が紹介されることがあります(このサイトでも、肌が敏感に傾きやすい時期は、新しい化粧品を避けるのがおすすめです)。ニキビについてはニキビの原因と段階、乾燥は乾燥肌の原因とお手入れで扱っています。

月経不順を伴う肌荒れ、急にニキビが増えて体毛や体調の変化も出るときなどは、ホルモンの異常が背景にあることもあります。肌だけの問題と決めつけず、婦人科や皮膚科などの医療機関に相談してください。

年代による変化

年代の目安ホルモンと肌の傾向
思春期性ホルモンの影響で皮脂が増え、ニキビができやすくなる
成人期月経周期にあわせた、肌の周期的な変化が出やすい
更年期(閉経の前後)エストロゲンの分泌が減るため、乾燥やハリの低下を感じやすくなる

試験での問われ方(取り違えやすい点)

混同しやすいので、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 2つのホルモン:エストロゲンは卵胞ホルモン、プロゲステロンは黄体ホルモンです。
  • 増える時期:エストロゲンは排卵の前、プロゲステロンは排卵のあと(黄体期)です。
  • 月経前の肌:プロゲステロンが増える時期は、皮脂が増えて、ニキビや肌荒れが起こりやすいとされます。
  • 月経期の肌:ホルモンが低く、乾燥しやすいとされます。
  • 個人差:変化の出方は人によって違います。
  • 化粧品とホルモン:化粧品や食品で、ホルモンバランスを調整できるわけではありません。

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