肌タイプと見分け方|水分と皮脂の2軸

皮膚と肌悩み(2級)

肌タイプは、肌の水分量と皮脂量のバランスで整理します。基本は、普通肌・乾燥肌・脂性肌・混合肌の4つです。敏感肌を加えて5つのタイプとして説明する資料もありますが、敏感肌は「刺激への反応しやすさ」という別の見かたで考えます。タイプは季節や年齢、体調で変わるので、見分け方はあくまで目安です。(確認日:2026年11月3日)

このテーマのまとめ:肌悩みの原因とお手入れまとめ|8つの悩み

「私はどのタイプ?」と迷うのは、とても自然なことです。まず、水分と皮脂という2つのものさしを知っておきましょう。

水分量と皮脂量の2軸

肌のうるおいは、水分(角層にある水分)と皮脂(皮脂腺から出る油)の2つで決まります。水分が不足するのか、皮脂が多いのか少ないのかで、必要なお手入れの方向が変わります。

横軸が皮脂量(少ない〜多い)、縦軸が水分量(少ない〜多い)の2軸マップ。中央付近に普通肌、左下に水分も皮脂も少ない乾燥肌、右側に皮脂が多い脂性肌が配置されている。混合肌は顔の部位によって位置が異なることを、Tゾーンは脂性寄り、Uゾーンは乾燥寄りと示している。目安のイメージ図であることを注記している。

水分と皮脂のバランスを肌タイプの基本の考え方にするのは、化粧品会社の肌研究でも使われてきた整理のしかたです。

肌タイプの分類

タイプ水分と皮脂のようす特徴
普通肌水分と皮脂のバランスが整っているしっとりして安定している。トラブルが少ない
乾燥肌水分も皮脂も少ないかさつく、つっぱる。粉をふくことがある
脂性肌皮脂が多いテカりやすい。毛穴が目立ちやすく、ニキビができやすい
混合肌部位で異なる額や鼻(Tゾーン)は皮脂が多く、頬や口まわり(Uゾーン)は乾燥しやすい
敏感肌水分・皮脂の量ではなく、刺激への反応しやすさで見る化粧品や外気の刺激でヒリヒリ、赤み、かゆみを感じやすい

敏感肌は、乾燥肌や脂性肌のどちらとも重なりえます。たとえば「乾燥していて刺激に弱い」「皮脂が多くて刺激に弱い」という組み合わせです。敏感肌の背景にあるバリア機能の低下は、肌荒れの原因とお手入れでくわしく扱います。

見分け方の目安

専用の機器で測る方法もありますが、家でできる観察でも、おおまかな傾向はつかめます(診断ではなく、目安です)。

  1. 洗顔のあと、何もつけずにしばらくおく
  2. 額、鼻、頬、あごの感じを見る – つっぱる、かさつく → 水分や皮脂が不足している傾向 – 全体がテカる → 皮脂が多い傾向 – 額と鼻はテカるが、頬はつっぱる → 混合肌の傾向 – 何もつけない状態でも心地よく安定している → 普通肌の傾向
  3. ヒリヒリ、赤み、かゆみが出やすいかどうかも合わせて見る → 敏感肌の傾向

季節、年齢、体調、ホルモンの変化、生活習慣で、肌タイプは変わります。「一度決めたら終わり」ではなく、そのときの状態で見直すのがおすすめです。症状が続くときは、化粧品の使用をやめて、医療機関に相談してください。

タイプ別のお手入れの方向

タイプお手入れの方向注意したい点
普通肌今のお手入れを保つ。保湿と紫外線対策を続ける急に変えすぎない
乾燥肌水分を補い、油分でふたをする保湿を重視する洗いすぎない。熱いお湯を避ける
脂性肌余分な皮脂を落としつつ、保湿は省かない洗いすぎると、かえって乾燥しやすい
混合肌部位ごとに使い分ける(Tゾーンは軽め、Uゾーンは保湿を厚めに)全顔を同じ量・同じ強さにしない
敏感肌低刺激を心がけ、保湿でバリア機能を守る「敏感肌用」でも合わないことがある。新しい化粧品は少量から

乾燥肌のお手入れは乾燥肌の原因とお手入れ、毛穴やニキビは毛穴の悩みやニキビの原因と段階で扱います。化粧水・乳液・クリームの使い方は化粧水・乳液・クリームの役割、洗顔は洗顔料の種類と正しい洗顔で確認できます。パッチテストについては、1級の化粧品と肌トラブルで扱います。

試験での問われ方(取り違えやすい点)

区別して覚えたいのは、次の点です。

  • 2つのものさし:肌タイプは、水分量と皮脂量のバランスで整理します。
  • 混合肌:Tゾーン(額・鼻)は皮脂が多く、Uゾーン(頬など)は乾燥しやすい、と部位で異なる状態です。
  • 脂性肌のお手入れ:皮脂が多くても、保湿は必要です。洗いすぎはかえって乾燥を招きます。
  • 乾燥肌:水分も皮脂も不足しやすいタイプです。
  • 敏感肌:水分・皮脂の量ではなく、刺激に反応しやすいかどうかで見ます。
  • 肌タイプの変化:タイプは季節や年齢、体調で変わります。

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