UVケア化粧品|紫外線吸収剤と散乱剤、SPF・PA

化粧品の中身(1級)

SPFはUVB(赤くなる日焼け)、PAはUVA(肌の奥に届き、黒くなる日焼け)に対する防御の指標です。紫外線を防ぐ成分は、紫外線を吸収する吸収剤と、粉末が散乱させる散乱剤の2つに分けて整理します。(確認日:2026年11月3日)

このテーマのまとめ:スキンケア・UV化粧品まとめ|種類と処方

この記事は、製品と表示の話です。紫外線が肌に与える影響は紫外線と肌、使う量や塗り直しはUVケアの基本で確認してください。

SPFとPAの意味(表)

紫外線を波長の長い順にUVA、UVB、UVCと並べた図。UVAはPAが対応する紫外線で、肌の奥まで届く。UVBはSPFが対応する紫外線で、肌の表面で赤くなる日焼けをおこす。UVCは地上にほとんど届かない。それぞれ、対応する日焼け止めの指標を示している。
SPFPA
正式名称Sun Protection FactorProtection Grade of UVA
対応する紫外線UVBUVA
防ぐもの赤くなる日焼け(サンバーン)黒くなる日焼け(サンタン)、肌の奥へのダメージ
表示のしかた数値で表示。表示の上限は50で、それを超える製品は「SPF50+」と表示「PA+」から「PA++++」の4段階

PAは、PPD(持続型即時黒化)という方法で測ったUVA防御効果の値を、4段階に区分して表示します。

PPD法で測った値表示
2以上4未満PA+
4以上8未満PA++
8以上16未満PA+++
16以上PA++++

SPFとPAは、片方が強さ、片方が持続時間を表しているのではありません。対象とする紫外線が違う指標です。

紫外線吸収剤と散乱剤(表:代表成分・特徴)

紫外線を防ぐ成分は、しくみの違いで2つに分けます。

紫外線吸収剤紫外線散乱剤
しくみ紫外線を吸収し、熱などの別のエネルギーに変えて放出する粉末が紫外線を散乱・反射する
つくり有機化合物無機の粉末
代表的な表示名称メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(主にUVB)、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(主にUVA)酸化チタン、酸化亜鉛
特徴塗っても白く見えにくい。まれにかぶれる人がいる塗ると白く見えやすい。酸化亜鉛はよりUVA、酸化チタンはよりUVBを防ぐ傾向

ここで気をつけたいのは、「吸収剤」と「散乱剤」の働きは、完全には二分できないことです。散乱剤の粉末も、紫外線を散乱するだけでなく、一部を吸収します。「ケミカル」「ノンケミカル」という呼び方も、働きの区別の目安として使われます。

どちらを使うかは、使用感や肌への合いやすさで選びます。吸収剤か散乱剤かのどちらかが安全、危険ということではありません。肌に赤みやかゆみが出たときは、使用をやめて、医療機関に相談してください。

配合できる紫外線吸収剤の種類や上限は、化粧品基準で定められています。

耐水性表示

汗や水に強いことを示す「ウォータープルーフ」は、以前はメーカーごとに基準が違いました。現在は、日本化粧品工業会による共通の指標として、UV耐水性の表示があります。

表示水に入る時間(試験)基準
UV耐水性★40分(20分×2回)水に入る前のSPF値の50%以上を保つ
UV耐水性★★80分(20分×4回)同上

注意したいのは、この指標がSPF(UVBの防御)についての表示であることです。メイクアップ効果が水ぬれ後も続くことを保証するものではありません。

試験での問われ方(取り違えやすい点)

  • SPFとPAの対象:SPFはUVB、PAはUVAです。
  • PAの段階:PA+〜PA++++の4段階で、PPDで区分します。
  • SPF50+:表示の上限が50で、それを超えるときの書き方です。
  • 吸収剤と散乱剤:吸収剤は有機化合物で紫外線を吸収、散乱剤は酸化チタン・酸化亜鉛などの無機の粉末です。
  • UV耐水性:★は40分、★★は80分で、SPFの保持が基準です。

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