構造・構法、仕上げ材料、環境工学、住宅設備の4テーマから、4択のオリジナル問題を9問用意しました。テーマ別の練習問題や、各まとめの確認問題とは、別の論点で作っています。2つのテーマの知識を組み合わせた問題(問6・問7・問8・問9)も入れています。まず自分で答えを考えてから、「答えと解説」を開いて確認しましょう。
分野の入口:構造・環境・設備でまず押さえること
出題テーマの一覧
| 問 | テーマ | 種類 |
|---|---|---|
| 問1 | 構造・構法(壁の構法) | 単独 |
| 問2 | 構造・構法(S造の区分) | 単独 |
| 問3 | 仕上げ材料(ガラス) | 単独 |
| 問4 | 環境工学(日射の扱い) | 単独 |
| 問5 | 住宅設備(大便器の洗浄方式) | 単独 |
| 問6 | 構造・構法 × 住宅設備 | 組み合わせ |
| 問7 | 環境工学 × 住宅設備 | 組み合わせ |
| 問8 | 仕上げ材料 × 環境工学 | 組み合わせ |
| 問9 | 構造・構法 × 仕上げ材料 | 組み合わせ |
オリジナルの学習用問題です。本番の出題形式とは異なる場合があります。
問題の進め方
- 1問ずつ、選択肢を読んで答えを決めてから解説を開く
- 正解でも、「他の選択肢が違う理由」まで読む
- 間違えた問題は、復習先の記事を読み返してからもう一度解く
問1(構造・構法)
壁の構法のうち、「真壁」の説明として、正しいものはどれでしょう。
- ① 柱を壁の内側に収めて、柱が室内に現れないようにする。壁面が平らになる
- ② 柱と梁を強く接合(剛接合)して、骨組みで建物を支える
- ③ 柱と柱の間に壁を収め、柱を外に見せる。和風の建築に多く用いられる
- ④ 壁が柱や梁の役割を果たして、建物を支える
答えと解説
正解:③
正解の理由:壁の構法は、柱が見えるかどうかで、大壁と真壁に分けます。真壁は、柱と柱の間に壁を収めて、柱を外に見せる構法で、伝統的な木造の、和風の建築に多く用いられます。
他の選択肢が違う理由
- ①:柱が見えないように覆うのは、「大壁」の説明です。大壁と真壁は、入れ替えやすいところです。
- ②:柱と梁を剛接合して支えるのは、「ラーメン構造」の説明で、壁の見え方の分け方とは別です。
- ④:壁が柱や梁の役割を果たすのは、「壁式構造」の説明です。
問2(構造・構法)
S造(鉄骨造)は、鋼材の厚さで、軽量鉄骨と重量鉄骨に分けて説明されます。目安として、軽量鉄骨の説明で、正しいものはどれでしょう。
- ① 鋼材の厚さが約6mm以上で、柱と梁を強く接合するラーメン構造が一般的である
- ② 鋼材の厚さが約6mmより薄く、工場生産の部材を組み立てるプレハブ住宅などに使われ、筋かい(ブレース)で強度を確保する
- ③ 鉄骨を芯に入れたRC造のことで、RC造より柱を細くできる
- ④ 鋼材の厚さではなく、使う鉄筋の太さで区分される
答えと解説
正解:②
正解の理由:軽量鉄骨は、鋼材の厚さが約6mmより薄いものを指します。工場で生産した部材を組み立てるプレハブ住宅などに使われ、筋かい(ブレース)で強度を確保します。なお、約6mmは、軽量・重量を分ける呼び方の目安で、法令の最低値ではありません。
他の選択肢が違う理由
- ①:約6mm以上で、柱と梁を強く接合するラーメン構造が一般的なのは、重量鉄骨の説明です。軽量と重量が入れ替わっています。
- ③:鉄骨を芯に入れたRC造は、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)です。S造の区分ではありません。
- ④:S造は、鉄筋ではなく、鉄骨(鋼材)の構造です。区分も、鋼材の厚さで説明されます。
復習先:RC造・S造・SRC造の違い
問3(仕上げ材料)
製造時に、片面に凹凸の模様をつけた1枚板で、光を通しながら、視線を遮るガラスは、どれでしょう。
- ① 型板ガラス
- ② フロート板ガラス
- ③ 網入り板ガラス
- ④ 合わせガラス
答えと解説
正解:①
正解の理由:型板ガラスは、製造時に片面に凹凸の模様をつけた1枚板です。光を通しながら、視線を遮るので、浴室や洗面所などの窓に使われます。
他の選択肢が違う理由
- ②:フロート板ガラスは、溶けたガラスを金属の上に浮かせて平らにした、透明な1枚板です。最も一般的なガラスで、模様はありません。
- ③:網入り板ガラスは、内部に金属のワイヤー(網)を入れたガラスです。割れたときに、破片が飛び散りにくい点が特徴です。
- ④:合わせガラスは、2枚以上のガラスの間に、樹脂の中間膜をはさんで貼り合わせたガラスです。割れても、中間膜に破片が付いたままになります。
復習先:ガラスの種類と特徴
問4(環境工学)
住宅の省エネで、窓から入る日射の扱いとして、最も適切なものはどれでしょう。
- ① 夏も冬も、日射をできるだけ遮って、暖房のエネルギーを減らす
- ② 夏は日射を取り入れ、冬は遮る
- ③ 日射は、季節に関係なく、窓を小さくするだけで調整できる
- ④ 夏は、窓から入る日射を、庇などで抑える。冬は、日射の熱を取り入れて、暖房の負担を減らす
答えと解説
正解:④
正解の理由:日射は、季節によって、逆の働きが求められます。夏や中間期は、日射を遮蔽して冷房のエネルギーを減らし、冬は日射を取得して、暖房の負担を減らします。窓の位置や、庇の出で、両立を図ります。
他の選択肢が違う理由
- ①:冬は、日射の熱を取り入れたほうが、暖房の負担が減ります。夏も冬も遮ると、冬の暖房の負担が増えます。
- ②:夏と冬が逆です。夏に日射を取り入れると、冷房の負担が増えます。
- ③:窓を小さくするだけでは、夏の遮蔽と冬の取得を両立できません。窓の位置や庇の出で、季節ごとに調整します。
復習先:住宅の省エネと自然エネルギー
問5(住宅設備)
大便器の洗浄方式のうち、排水路の入口の噴出口から水を出して、サイホン作用を起こして流す方式は、どれでしょう。
- ① 洗落し式
- ② サイホン式
- ③ サイホンゼット式
- ④ ブローアウト式
答えと解説
正解:③
正解の理由:サイホンゼット式は、排水路の入口にある噴出口から水を出して、サイホン作用を起こす方式です。
他の選択肢が違う理由
- ①:洗落し式は、便器にためた水に落として、水の落ちる力で流す方式です。
- ②:サイホン式は、排水路を曲げて、サイホン作用で吸い込むように流す方式です。噴出口からの水は使いません。
- ④:ブローアウト式は、噴出する水の力で、押し出すように流す方式です。大きな音が出やすい点も特徴です。
復習先:給水方式の種類と給湯
問6(構造・構法 × 住宅設備)
RC造のマンションで、間取りを変更して、水まわりの位置を動かしたいと考えています。説明として、最も適切なものはどれでしょう。
- ① 壁式構造は、柱と梁で建物を支えるので、壁を取り払う間取り変更も、配管の移設も、制約はない
- ② ラーメン構造では、構造上必要な耐力壁も撤去できる。直床なら、床下の空間に配管を通せるので、移設しやすい
- ③ 壁式構造は、壁が建物を支えるので、壁は取り払えない。直床は、床下に空間があるので、配管・配線の変更がしやすい
- ④ 壁式構造は、壁が建物を支えるので、既存の壁を取り払う間取り変更はできない。水まわりの配管・配線は、床下の空間に通せる二重床のほうが、変更しやすい
答えと解説
正解:④
正解の理由:壁式構造は、壁が柱や梁の役割を果たして建物を支えているので、既存の壁を取り払う間取り変更はできません。また、二重床は、床スラブの上に支持脚を立てて床板を張り、スラブとの間に空間をつくる構法です。その空間に配管・配線を通せるので、変更しやすくなります。壁の構造と、床の構法の、両方を確認します。
他の選択肢が違う理由
- ①:壁式構造は、壁で支える構造です。柱と梁で支えるのは、ラーメン構造です。壁を取り払う間取り変更はできません。
- ②:ラーメン構造でも、構造上必要な耐力壁は撤去できません。また、床下の空間があるのは、直床ではなく二重床です。
- ③:壁式構造の説明は正しいのですが、直床は、床スラブの上に仕上材を直接張るので、床下に空間がなく、配管・配線の変更に制約が出やすい構法です。
問7(環境工学 × 住宅設備)
冬のリビングで、開放式の石油ファンヒーターを使い、住宅の24時間換気も運転しています。換気についての説明として、最も適切なものはどれでしょう。
- ① 24時間換気を運転していれば、開放式の暖房を使うときの換気は不要である
- ② 24時間換気は止めずに運転したうえで、開放式の暖房を使うときは、窓を開けるなどして定期的に換気し、換気口や給排気口をふさがない
- ③ 開放式は、屋外から給排気する方式なので、換気に気をつける必要はない
- ④ 24時間換気は、暖房を使う季節だけ運転すればよい
答えと解説
正解:②
正解の理由:24時間換気は、止めずに、常に運転します。一方、開放式の暖房は、室内の空気を使って燃やし、排気も室内に出すため、換気をしないで使い続けると、不完全燃焼で一酸化炭素が増えるおそれがあります。使うときは、窓を開けるなどして定期的に換気し、換気口や給排気口が、家具などでふさがれていないかも確認します。
他の選択肢が違う理由
- ①:開放式は、室内の空気を使い、排気も室内に出す方式です。使うときは、定期的に換気する必要があります。
- ③:屋外から給排気するのは、密閉式(FF式)です。開放式は、室内の空気を使い、排気も室内に出します。
- ④:24時間換気は、季節を問わず、止めずに常に運転します。
問8(仕上げ材料 × 環境工学)
壁にグラスウールなどの繊維系の断熱材を充填する工事で、室内側の防湿層に、すき間や破れが多く残りました。起こりやすいこととして、最も適切なものはどれでしょう。
- ① 室内の水蒸気が壁の中へ入り、冷やされて、内部結露が起こりやすくなる。木材が腐る原因になる
- ② 外側の通気層から湿気が入り、室内の窓に、表面結露が増える
- ③ 繊維系の断熱材は水蒸気を通さないので、防湿層がなくても、壁の中の結露は起こらない
- ④ 発泡プラスチック系の断熱材に替えれば、防湿層は不要になり、内部結露を必ず防げる
答えと解説
正解:①
正解の理由:繊維系の断熱材は、細い繊維の間に空気を閉じ込めるもので、防湿層とセットで施工します。防湿層は壁の室内側に設けて、室内の水蒸気が壁の中へ入るのを防ぎます。防湿層に、すき間や破れがあると、水蒸気が壁の中へ入って冷やされ、内部結露が起こりやすくなります。内部結露は、目に見えず気づきにくく、木材が腐る原因になります。
他の選択肢が違う理由
- ②:壁の外側の通気層は、壁の中に入った湿気を外へ出すためのものです。外側から湿気が入って、窓の表面結露が増える、という関係ではありません。
- ③:繊維系の断熱材は、防湿層とセットで施工するものです。防湿層がなければ、水蒸気は壁の中へ入ります。
- ④:発泡プラスチック系は、軽く、吸水性が小さい断熱材ですが、材料を替えるだけで、内部結露を必ず防げるとは言えません。防湿・気密・通気の考え方とあわせて、すき間なく施工することが大切です。
復習先:断熱と結露
問9(構造・構法 × 仕上げ材料)
木造の1階の床で、根太の上に張る床板について、構成と木材の性質の説明として、最も適切なものはどれでしょう。
- ① 床板は、根太と平行な向きに張る。柾目の板は、表と裏の収縮の差で反りやすい
- ② 床板は、大引の下に張る。板目の板は、変形しにくい
- ③ 床板は、根太の上に、根太と直角の向きに張る。板目の板は、表と裏で収縮の差が出て、反りやすい
- ④ 床板は、床束の上に直接張る。柾目の板は、製材のロスが少ない
答えと解説
正解:③
正解の理由:木造の束立て床は、床束の上に大引、その上に根太、その上に床板の順で載ります。床板は、根太と直角の向きに張ります。また、板目の板は、山形・波形の木目で、表と裏で収縮の差が出て、反りやすい木取りです。柾目は、変形しにくい一方で、製材のロスが多くなります。
他の選択肢が違う理由
- ①:床板は、根太と直角の向きに張ります。また、反りやすいのは柾目ではなく、板目です。
- ②:床板は、大引の下ではなく、根太の上に張ります。板目は、反りやすい木取りです。
- ④:床板は、床束の上ではなく、根太の上に張ります。柾目は、製材のロスが多くなる木取りです。
結果の見方
9問のうち、正解の数の目安は次のとおりです。これは学習用の目安で、合格ラインではありません。
| 正解数 | 目安 |
|---|---|
| 7〜9問 | 基本は身についています。テーマ別の練習問題で、弱いところを確認しましょう |
| 4〜6問 | 間違えたテーマのまとめを読み返してから、もう一度解きましょう |
| 0〜3問 | まとめから、順に読み直しましょう |
間違えたテーマは、次のまとめで確認できます。
| テーマ | 該当する問 | まとめ | テーマ別の練習問題 |
|---|---|---|---|
| 構造・構法 | 問1・問2・問6・問9 | 構造・構法を整理する | 構造・構法の練習問題 |
| 仕上げ材料 | 問3・問8・問9 | 仕上げ材料を整理する | 仕上げ材料の練習問題 |
| 環境工学 | 問4・問7・問8 | 環境工学を整理する | 環境工学の練習問題 |
| 住宅設備 | 問5・問6・問7 | 住宅設備を整理する | 住宅設備の練習問題 |
次のステップ
- 分野の入口に戻る:構造・環境・設備でまず押さえること
- 製図・表現と法規の基本確認9問:製図・表現/法規の基本確認9問
- 9分野をまとめて確認する:インテリアコーディネーター総合演習36問


コメント