この分野の基本を、9問で確認します。分野を横断した抽出問題で、全論点を確認するものではありません。 解説の復習先から、記事に戻って確認しましょう。(確認日:2026年11月3日)
この分野の入口:1級の化粧品の中身の出題範囲と覚える順番|3つのまとめ
問題の進め方
- 4つの選択肢から、正しいものを1つ選びます
- 答えと解説は折りたたんであります。選んでから開きましょう
- まちがえた問題は、復習先の記事に戻って確認します。解説に出てくる「理由」まで、説明できるようにしておくと、次に似た問題が出たときも判断できます
第1問〜第9問
第1問 2001(平成13)年の化粧品の規制緩和に関する説明として、正しいものはどれか。
- 種別ごとの許可・承認制が強化され、成分の表示は簡略化された
- 種別ごとの許可・承認制が廃止され、使用した成分をすべて表示する全成分表示が義務化された
- 皇室でお歯黒と引眉をやめると発表された
- 化粧品に有効成分を配合することが、この年に初めて認められた
答えと解説
答え:2
- 正解の理由:2001年の規制緩和(平成12年厚生省告示第332号、2001年4月施行)で、種別ごとの許可・承認制が廃止され、使用した成分をすべて表示する全成分表示が義務になりました。
- 1:方向が逆です。種別ごとの許可・承認制は廃止の方向に向かい、情報の開示が重視されました。
- 3:お歯黒と引眉をやめると皇室が発表したのは、明治6(1873)年です。
- 4:有効成分は医薬部外品の仕組みの成分で、この規制緩和で新たに認められたものではありません。
第2問 O/W型エマルションの説明として、正しいものはどれか。
- 油の中に、水の粒が散らばっている
- 油分を感じやすく、こっくりした感触になる傾向がある
- 連続している外側は水で、水の中に油の粒が散らばっている
- 乳化した状態は、ミセル溶液と同じように、透明に見える
答えと解説
答え:3
- 正解の理由:O/Wは「Oil in Water」で、外側(連続している側)が水、その中に油の粒が散らばった状態です。
- 1:W/O型の説明です。
- 2:油分を感じやすいのは、W/O型の傾向です。O/W型はみずみずしく軽い感触です。
- 4:乳化(エマルション)は粒が大きく、光を散らして白く濁ります。透明に見えるのは、ミセル溶液(可溶化)です。
復習:乳化のしくみ
第3問 美白の有効成分に関する説明として、正しいものはどれか。
- 医薬部外品に配合される成分で、「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」という趣旨の効能が認められている
- 化粧品に配合すれば、できてしまったシミを消すことができる
- 「ビタミンC誘導体」は、全成分表示でもこの名前で書かれる
- グリチルリチン酸ジカリウムは、美白の有効成分の代表である
答えと解説
答え:1
- 正解の理由:美白の有効成分は、国が効能と安全性を認めた、医薬部外品の成分です。効能は「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」という表現で、「防ぐ」点がポイントです。
- 2:「シミを消す」という表現は、効能の範囲を超えます。「防ぐ」と「消す」は別の意味です。
- 3:「ビタミンC誘導体」は通称です。成分表では、リン酸アスコルビルMgなど、個別の表示名称で書かれます(医薬部外品の成分名はリン酸L-アスコルビルマグネシウム)。
- 4:グリチルリチン酸ジカリウムは、肌荒れ防止の成分です。
復習:美容成分と有効成分
第4問 洗顔料の洗浄成分に関する説明として、正しいものはどれか。
- 石けんは、陽イオン界面活性剤の一種である
- 石けんの水溶液は、肌と同じ弱酸性である
- 合成界面活性剤系の洗顔料は、弱酸性にはできない
- 石けんは、脂肪酸のナトリウム塩またはカリウム塩で、水溶液は弱アルカリ性である
答えと解説
答え:4
- 正解の理由:石けんは、脂肪酸のナトリウム塩・カリウム塩で、陰イオン界面活性剤の仲間です。水溶液は弱アルカリ性になります。
- 1:石けんは陰イオン界面活性剤です。
- 2:石けんの水溶液は弱酸性ではなく、弱アルカリ性です。
- 3:合成界面活性剤系には、肌と同じ弱酸性に設計したものがあります。
第5問 紫外線吸収剤の説明として、正しいものはどれか。
- 無機の粉末で、紫外線を反射し、塗ると白く見えやすい
- 有機化合物で、紫外線を吸収して熱などの別のエネルギーに変えて放出する
- 酸化チタンや酸化亜鉛が、代表的な成分である
- SPFの数値を測定する方法の名前である
答えと解説
答え:2
- 正解の理由:紫外線吸収剤は有機化合物で、紫外線を吸収して、熱などのエネルギーに変えて放出します。
- 1・3:無機の粉末で、酸化チタンや酸化亜鉛が代表なのは、紫外線散乱剤です。
- 4:SPFは、UVBの防御を表す指標であり、成分の名前ではありません。
復習:UVケア化粧品
第6問 ベースメイク化粧品の役割として、正しいものはどれか。
- 化粧下地は、肌の色を大きく変えて、気になる部分をカバーするために使う
- ファンデーションは、肌の凹凸を整えるだけで、色むらは補正しない
- フェイスパウダーは、ファンデーションの後に使い、テカリを抑えて化粧崩れを防ぐ
- コンシーラーは、顔全体に均一に重ねて使うのが基本である
答えと解説
答え:3
- 正解の理由:フェイスパウダーは、ファンデーションの後に使い、テカリを抑えて化粧崩れを防ぎます。
- 1:化粧下地の役割は、凹凸や色むらを整えて、ファンデーションを密着しやすくすることです。肌の色を大きく変えるものではありません。
- 2:ファンデーションは、肌の色を均一に整えて、気になる部分をカバーします。
- 4:コンシーラーは、気になる部分に重ねて、色むらをカバーするために使います。
復習:ベースメイクアップ化粧品
第7問 男性の肌の特徴として、一般に言われる傾向はどれか。
- 皮脂が多く、水分は少なくなりやすい
- 皮脂が少なく、水分が多い
- 皮脂も水分も、女性より多い
- 頬やあごのUゾーンのほうが、額や鼻のTゾーンより皮脂が多い
答えと解説
答え:1
- 正解の理由:男性の肌は、男性ホルモンの影響などで皮脂が多く、水分は少なくなりやすい傾向があります。
- 2・3:皮脂と水分の関係が逆、または両方多いという説明は、傾向に合いません。
- 4:皮脂が多く脂性になりやすいのは額や鼻のTゾーンで、頬やあごのUゾーンは乾燥しやすい傾向があります。
復習:男性の肌と男性化粧品
第8問 名前が似た成分の説明として、正しいものはどれか。
- セタノールは、ヘアコンディショナーに使われる陽イオン界面活性剤である
- セトリモニウムクロリドは、油性成分の高級アルコールである
- セタノールも、セトリモニウムクロリドも、高級アルコールである
- セタノールは高級アルコール(油性成分)で、セトリモニウムクロリドは陽イオン界面活性剤である
答えと解説
答え:4
- 正解の理由:セタノールは高級アルコールで、油性成分の仲間です。セトリモニウムクロリドは、ヘアコンディショナーなどに使われる陽イオン界面活性剤です。
- 1・2:説明の対象が入れ替わっています。
- 3:高級アルコールなのは、セタノールだけです。
第9問 油性成分のうち、常温で固体のロウに期待される主な役割として、正しいものはどれか。
- 水に溶けて、肌の水分を保つ
- 形を保ったり、皮膜をつくったりする
- 水と油を混ぜる、乳化の働きを主に担う
- 微生物の増殖を抑える
答えと解説
答え:2
- 正解の理由:ミツロウやカルナウバロウなど、常温で固体のロウは、口紅などの形を保ったり、皮膜をつくったりする役割をします。
- 1:水に溶けて水分を保つのは、水性の保湿剤です。ロウは油性成分で、水に溶けません。
- 3:乳化の働きを主に担うのは、界面活性剤です。
- 4:微生物の増殖を抑えるのは、防腐剤です。
復習:油性成分
復習先
- 歴史・規制緩和:化粧品の歴史
- 原料:水性成分、油性成分、界面活性剤、乳化のしくみ
- 有効成分と成分名:美容成分と有効成分、化粧品成分の一覧
- スキンケア・UV:洗浄料・クレンジング料の処方、男性の肌と男性化粧品、UVケア化粧品
- メイクアップ:ベースメイクアップ化粧品

