乾燥肌の原因とお手入れ|バリア機能から考える

皮膚と肌悩み(2級)

乾燥肌は、角層の水分が不足し、バリア機能が下がりやすくなっている状態です。原因は、空気の乾燥や洗いすぎなどの外的な要因と、加齢やホルモンバランスの乱れ、生活習慣などの内的な要因に分けられます。お手入れの基本は、洗いすぎず、水分を補い、油分でふたをすることです。(確認日:2026年11月3日)

このテーマのまとめ:肌悩みの原因とお手入れまとめ|8つの悩み

「乾燥」は、ほかの肌悩みの入口になりやすいテーマです。バリア機能の3つの要素(皮脂膜・NMF・細胞間脂質)とつなげて考えると、原因もお手入れも整理しやすくなります。

乾燥とは

角層には、水分を抱え込むNMF、水分を挟み込む細胞間脂質、表面をおおう皮脂膜があり、これらが水分の蒸発を防いでいます(肌のバリア機能)。どれかが不足すると、水分が逃げやすくなり、肌は乾燥します。

乾燥した肌には、次のような変化が出やすくなります。

  • つっぱる、かさつく、粉をふく
  • キメが乱れて、ざらつきやくすみが気になる(皮膚表面の構造)
  • 刺激に敏感になり、化粧品がしみやすくなる
  • 肌を守ろうとして角層が厚くなり、ごわつく

原因(外的・内的)

分類原因肌への影響
外的空気の乾燥(冬、冷暖房)角層から水分が蒸発しやすくなる
外的洗いすぎ、熱いお湯、強い摩擦NMFや皮脂が流れ出る。NMFは水に溶けやすい
外的紫外線バリア機能が下がる
内的加齢皮脂の分泌が減り、バリア機能の障害が生じやすくなる
内的ホルモンバランスの乱れ水分・皮脂のバランスが変わる
内的睡眠不足、栄養の偏り、ストレスターンオーバーが乱れ、バリア機能が下がりやすくなる

外的な要因は日々のお手入れで調整しやすく、内的な要因は生活習慣の見直しが中心になります。くわしくは肌を劣化させる外的要因、肌を劣化させる内的要因、ホルモンバランスと肌で扱います。

お手入れの基本

乾燥肌のお手入れは、「落としすぎない」「水分を補う」「油分でふたをする」の3つが軸です。

  1. 落としすぎない:洗顔やクレンジングは必要以上にこすらず、熱いお湯を避けて、ぬるま湯で洗う(洗顔料の種類と正しい洗顔)
  2. 水分を補う:洗顔のあと、早めに化粧水で水分を補う
  3. 油分でふたをする:乳液やクリームで水分の蒸発を防ぐ(化粧水・乳液・クリームの役割)

あわせて、入浴直後は角層が水分を含みますが、その後は急速に乾燥しやすいため、早めの保湿が大切です(入浴と美容)。室内の乾燥が強いときは、加湿も役立ちます。紫外線対策も、バリア機能を守る意味で続けましょう(UVケアの基本)。

乾燥がひどいとき、赤み、かゆみ、ひび割れ、ヒリヒリが続くときは、化粧品の使用をやめて、医療機関に相談してください。

関係する成分(詳しくは1級)

保湿成分は、「どう水分を保つか」で働きが違います。分け方や呼び方は資料によって異なるため、ここでは働き方がイメージしやすいように3つに分けています(このサイトの整理です)。

働き方例1級での扱い
水分を抱え込むヒアルロン酸、グリセリンなど水性成分
水分を挟み込むセラミドなど美容成分と有効成分
油分でふたをする油脂、ロウ、エステルなど油性成分

成分の名前と目的の対応は、化粧品成分の一覧の早見表で確認できます。

なお、化粧品の表示として言える範囲は、「皮膚の乾燥を防ぐ」「肌にうるおいを与える」などの効能の範囲に限られます(化粧品の効能の範囲)。

試験での問われ方(取り違えやすい点)

  • 乾燥肌とバリア機能:角層の水分が不足し、バリア機能が下がりやすい状態です。
  • 洗いすぎの影響:NMFや皮脂が流れ出て、乾燥しやすくなります。
  • お手入れの順番:水分を補ってから、油分でふたをします。
  • 乾燥と角層:乾燥した肌は、角層が厚くなりごわつくことがあります。
  • 内的な要因:加齢、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、ストレスが関わります。
  • 保湿成分の働き方:水分を抱え込む、挟み込む、ふたをするの違いがあります。

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